迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

郡上おどり今年も中止、配信で市長「落ち着いたら特別開催も」

2021-06-12 07:34:00 | 浮世見聞記



時節柄、冷静で的確な判断であると存じます。

また、終熄後には一気に大々的開催ではなく、一晩限りの開催から始めるなど、除々にやっていかうと云ふ考へ方にも好感が持てます。  

踊り手それぞれには、それぞれの思ひがあるでせうが、配信を活用するなど、“傅統の「安心安全」な存續のため、あの手この手でここまで配慮してくれるのであれば、私は信じて付ひて行かう、と云ふ氣になれます。


私は郡上おどりと云ふものをまだ實見したことはありませんが、亡き伯父が郡上おどりの踊り手としての「認定証」を、自宅の居間に掲げてゐたことを覺えてゐます。


我が地元の近隣では、今年も夏祭りの中止を決めたとの話しが、ちらほら聞こえてくるやうになりました。

お神樂を観るのも今夏はまたお預け、手猿樂を舞ふことも、また然り。



どこだかのムラでは、だうせ何も無い土地だから構はんとでも思ったのか、ムラ祭りを断行して名物のムラ芝居を奉納云々。


また、予定では感染擴大劇の“第五幕”と、第四次“お手上げ宣言”が同時開幕する時期に、茶番大運動會の先棒担ぎを明白に謳った催しを、



何も考へてゐない目立ちたがり屋どもを集めて、“類は友を呼ぶ”で強行しやうと企む團体もあり。



誰が信用出来て、誰が信用出来ないか──

自分のこれからの活動のためにも、その識別の簡単に出来ることが、この國難下唯一の利點と申せます。




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