迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

形あるものいつかは……。

2021-06-13 08:05:00 | 浮世見聞記


ラジオ放送で喜多流の「小原御幸」を聴く。


もともと素謠としてつくられたとも云はれるほど、實際の舞台では出入りのほかは演者の“動き”が無い曲。


それだけに演者各々の技量と、なによりも“存在感”がものを云ふ難曲。


──との能書きがよく解る、今回の放送。




曲の舞台である京都大原の寂光院は、二十年ほど前に母と旅行で訪れたわずか數カ月後、失火で焼失云々。


(※焼失前の寂光院)

その後、平成十七年(2005年)に再建されたと聞く。




浮世は無常にして無情なり。





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