迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

くさもきもわがおほきみのくになればいずくかおにのすみかなるべき。

2017-03-18 23:11:05 | 浮世見聞記
東京芸術劇場の「東京都民俗芸能大会」にて、奥多摩町の「神庭神楽(かにわかぐら)」と、若山胤雄社中の「江戸里神楽」を楽しむ。


奥多摩の自然風景を彷彿とさせる素朴な神庭神楽も、能仕立ての衣裳で格調高く舞はれる江戸里神楽も、環境による様式の違ひはあれど、“人間臭さ”を描いた根底部分は、全く共通してゐる。


気取らず、格式ばらず、ありのままの庶民を見せる―


わたしが狂言の太郎冠者に共感を覚えないのは、すなわちここだ。
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