迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

三日月の震へ。

2020-11-19 20:50:07 | 浮世見聞記


半日以上ぶりに外へ出て、生暖かい夜風にむしろ惡寒を覺ゆる。


有要時のみ外出する地元密着派生活を始めて、まう半年以上が経つ。

かつての“平常時”以上に、時間の過ぎるのが早く感じるのはなぜだらう。


いまの國難も、これくらゐの早さで去ってほしいものだ。

ただ、かつての“平常時”など戻らなくてよい。

振り返っても、ロクでもない事ばかりだったからな。


新しい“平常時”を早く見たい。


だが、それをこの國難が邪魔しよる。

旧態人が、それに手を貸してゐる。


それらが総取替へにならぬうちは、叶はぬ咄しか?


さうであらう。


この人災疫病は兵糧攻めにしなければ滅びぬが、

その兵糧を敵であるはずのニンゲンが、

喜んで與へてゐる。




大相撲十一月場所は、德勝龍も貴景勝も調子が良い。



自國の力士が頑張ってゐる。

だから、気分が明るくゐられる。


もちろん、

勝武士と云ふ人財を喪ったことは、

忘れてはいない。




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