北区飛鳥山の渋沢史料館で開催中の企画展「渋沢栄一とアルベール・カーン~日仏実業家交流の軌跡~」を見ました。
約100年前、渋沢栄一と事業を通じて交流のあったフランス人実業家アルベール・カーンは、自費で雇ったカメラマンを世界各地に派遣してその様々なシーンを撮影させており、これはそのなかの日本を写した作品を紹介した展覧会。
写真は全て、当時はもちろんまだ珍しかった“天然色写真”、つまりカラーで撮影されていて―お金持ちだからこそ成し得た企画、ですな―、私が特に関心を持って見たのが、1912年にステファス・パセが撮影した「芸妓と舞妓」と、1926年にロジェ・デュマが撮影した「東京駅」の二点。
前者は丸の内口の駅舎を撮影したもので、屋根はもちろん、現在復元工事中のドーム形。
後者は実際に京都で撮影されたもので、どこかのお庭で上敷を敷いた上に、舞妓が二人の芸妓に挟まれて立っている演出写真。
舞妓が、当時は存在していたまだ十代前半の少女であるところが注意を引きます。
モノクロだと別の世界の出来事といった感じでイマイチ現実味が湧かない過去の事実も、カラーだと自分が生まれるはるか前に確かに存在していた現実として、はっきりと認識することが出来る―それが、カラーの魅力と言えましょう。
約100年前、渋沢栄一と事業を通じて交流のあったフランス人実業家アルベール・カーンは、自費で雇ったカメラマンを世界各地に派遣してその様々なシーンを撮影させており、これはそのなかの日本を写した作品を紹介した展覧会。
写真は全て、当時はもちろんまだ珍しかった“天然色写真”、つまりカラーで撮影されていて―お金持ちだからこそ成し得た企画、ですな―、私が特に関心を持って見たのが、1912年にステファス・パセが撮影した「芸妓と舞妓」と、1926年にロジェ・デュマが撮影した「東京駅」の二点。
前者は丸の内口の駅舎を撮影したもので、屋根はもちろん、現在復元工事中のドーム形。
後者は実際に京都で撮影されたもので、どこかのお庭で上敷を敷いた上に、舞妓が二人の芸妓に挟まれて立っている演出写真。
舞妓が、当時は存在していたまだ十代前半の少女であるところが注意を引きます。
モノクロだと別の世界の出来事といった感じでイマイチ現実味が湧かない過去の事実も、カラーだと自分が生まれるはるか前に確かに存在していた現実として、はっきりと認識することが出来る―それが、カラーの魅力と言えましょう。