![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/ff/f29d75d254cdea0cbd7dfe43925c100d.jpg)
東京都豊島区の南池袋公園に特設された能舞台で、18:30より「日本の芸能 三番叟 中世から江戸へ」公演を観る。
壱千圓と弐千圓といふ、良心的な入場料とあってか会場は大入り、若年層や親子連れの姿も多く、開演前に小さな息子へ、
「能舞台はめったに見られないのだから、よく観て憶えておくのよ」
と、囁いてゐる母親もいたりして、頼もしいやうな気持ちになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/02/e0ec39849736cfc8fc43f8325c7900a8.jpg)
番組は、初めが野村万蔵の「三番叟」。
上演に先立ち、併設の大型ビジョンをつかった本人による解説のはうに、むしろ見るべきもの、聞くべきものがあった。
お次が猿若流家元の舞踊「操り三番叟」なるが、この御流儀は糸操りではなくて、人形振りで踊るやり方らしい。
まぁそんなところだと、久しぶりに聴く長唄の生演奏のはうに、楽しみを見出す。
最後が、狂言「茸(くさびら)」。
私の好きな狂言の一つだが、山伏役に扮した野村萬が登場した途端、舞台はいっぺんに濃密な狂言空間に刷き変わり、自分はいま本物の傳統藝能に接してゐるのだといふ幸せを、強く実感する。
たくさんの茸役で出演した豊島区民の人々もよく揃ってゐて、藝事は血筋よりも御家柄よりも、『素質』が第一だといふことを、よく示してくれてゐた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/67/e385ab4753361e7f0516ad70cdd3efeb.jpg)
終演は20:04。
休憩無し約90分の番組で、このお手頃さが、今宵の私には一番の収穫となった。
壱千圓と弐千圓といふ、良心的な入場料とあってか会場は大入り、若年層や親子連れの姿も多く、開演前に小さな息子へ、
「能舞台はめったに見られないのだから、よく観て憶えておくのよ」
と、囁いてゐる母親もいたりして、頼もしいやうな気持ちになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/02/e0ec39849736cfc8fc43f8325c7900a8.jpg)
番組は、初めが野村万蔵の「三番叟」。
上演に先立ち、併設の大型ビジョンをつかった本人による解説のはうに、むしろ見るべきもの、聞くべきものがあった。
お次が猿若流家元の舞踊「操り三番叟」なるが、この御流儀は糸操りではなくて、人形振りで踊るやり方らしい。
まぁそんなところだと、久しぶりに聴く長唄の生演奏のはうに、楽しみを見出す。
最後が、狂言「茸(くさびら)」。
私の好きな狂言の一つだが、山伏役に扮した野村萬が登場した途端、舞台はいっぺんに濃密な狂言空間に刷き変わり、自分はいま本物の傳統藝能に接してゐるのだといふ幸せを、強く実感する。
たくさんの茸役で出演した豊島区民の人々もよく揃ってゐて、藝事は血筋よりも御家柄よりも、『素質』が第一だといふことを、よく示してくれてゐた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/67/e385ab4753361e7f0516ad70cdd3efeb.jpg)
終演は20:04。
休憩無し約90分の番組で、このお手頃さが、今宵の私には一番の収穫となった。