迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

永き一瞬。

2022-08-26 19:41:00 | 浮世見聞記


東京都世田谷區大原二丁目、玉川上水を暗渠化して整備した緑道に、一体の古い地蔵尊があるのを見かけて立ち寄る。

「向岸地蔵尊」と云ふそれは今は昔、向岸と云ふ名の生まれつき身体(からだ)の曲がってゐることを苦にしてゐた男が、夢枕に現れた地蔵の教へに従ひ日夜念佛を唱へ續けたところ、その御利益により大往生を遂げた証として、講中の人々が享保元年(1716年)に建立云々。



時間の都合で素早く合掌して去らねばならなかったが、その一瞬が永遠の思ひ出となるのが、縁と云ふものである。








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