朝、窓を開けて吸ひ込む冷たい空氣の美味さよ!
これぞ冬、冴へる冬!
今朝の東京は7.5℃の冷え込みを觀測云々。
あんな夏、あんな熱さは、もふ来るな!
朝に觀る菊も、冴へた笑顔で私に聲をかける。
『せいぜい、しっかりやれ』
今日は東京で令和二年(2020年)いらい三年ぶりに「木枯らし1號」を觀測云々。
昼間のやけに冷たい強風はビル風かと思ってゐたが、アレが木枯らしだったのか、と思ふ。
ビル風だらうが木枯らしだらうが、街の烏は“食事(エサ)”の獲得に余念なし。
彼らを眺めてゐると、街を汚してゐるのは彼らよりも、
よっぽどニンゲンだと思へてくる。
木枯らし1號がおさまり、冷氣だけを殘して朱に染まる西を向き、
こんな時間の遣ひ方をいつまでもやってゐてたまるか、と、思ふだけは思ふ。