迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

美しさは妖しさの裏返しなり。

2020-12-11 21:00:00 | 浮世見聞記


夜道に、そこだけ浮かぶ花。



光を受けてゐるわけでも、

みずから放つわけでもなく、

そこだけ明るく浮かんでゐる。



私は胸騒ぎを覺える。


うつつと、幻と、私はいまどちらにゐるのだ──?



……いや、どちらでもよい。

私は、わたしのなかだけにゐるのだ。


それで違ひないのだ。



さうでなくては──






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« これぞ二枚目! | トップ | 金獅子、性暴力、騒動…キム・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。