秋の野に咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花 万葉集 巻八1537
秋の七草と言われるのは、萩 尾花 葛 撫子 女郎花 藤袴 桔梗。
特に意識して植えたわけでもないのに、いつの間にか、わが家の庭には、秋の七草がそろって咲くようになった。
今年は、手入れをしなかったのでできはあまりよくないのだが、フジバカマばかりは別格で、高さが2メートルにもなった。これは、去年静岡科学館の館長に頂いたもので、園芸種と違って「これこそ正真正銘の純正フジバカマだ」という触れ込みでやってきたものだ。台風で一度は倒れそうになったが、立ち直って白い花をつけた。 正直言って、大きいばかりであまり「美しい」ものではないガ、万葉人が愛でたのは、多分この花だったのだろう。花は地味だが、香りがかぐわしい。