「ドイツレポートって、それ、いったい何処の話? 」 そう思われるだろうから、「クレーフェルト市」について少ししるしておこう。
紋章 | 地図 |
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ノルトライン=ヴェストファーレン州における位置 | |
Krefeld
ドイツ西部のブェストファーレン州に属する人口約24万人の都市。
ここは、ライン川の左岸に位置する工業都市で、絹織物などの繊維産業で知られる。約20キロ南はメンヒェングラットバッハ、25キロ北東にデュースブルグ、20キロ南東にデュッセルドルフが位置している。
資料によると
「その昔、ネーデルランドなどで迫害を受けたプロテスタントを受け入れたことで、絹織物の技術がもたらされ、これがこの街の絹織物産業のもととなり、絹織物をヨーロッパ中に卸すことで富をたくわえた。 18世紀よりプロイセンの支配下に入り、1756年に勃発した七年戦争では、ブラウミシュヴァイク公がフランス軍をクレーフェルト近郊で撃破しており、その後ナポレオンによる支配を経て、プロイセン、北ドイツ連邦・ドイツ帝国の領土となった。」
ということは、「ヨーロッパの長い歴史を生きてきた古い街」という言葉が適切なのだろう。
現在も、旧市街が街の中心になっていて、そこから郊外に新しい住宅地が広がっている。ちょうど、静岡市が、静岡駅・呉服町・七間町・市役所あたりを中心に発展しているのと似ている。クレーフェルトも、旧市街を中心に、駅舎があり、劇場があり、市役所があり、商店街があり、デパートがあって、にぎやかである。