陶芸工房 朝

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秋の花・竜胆(りんどう) と野菊

2016年11月16日 | 野草

昨日までは蕾だった竜胆が、今朝、きれいに咲きました。

 

 

 

 この花を見ると、なぜか少女の頃に読んだ伊藤佐千夫の「野菊の墓」を思い出します。

まだ15~6歳の少年「政夫」と2歳年上の「民さん」との淡い恋のお話し

秋祭りの前の日、近くの山に棉摘みに行った二人は、そこに咲いている野の花を見て、言います。

 

 

 

「民さんは何がなし野菊のような人だ」

 

 

そういわれた民さんは、「政夫さんは何がなし竜胆のような人だ」   とかえします。

 

*

 

竜胆の花を見ると、なぜか、頭のどこかにインプットされたこのセリフが、思い浮かぶのです。

現代っ子は、こんなセリフを聞いたら笑い出すのでしょうか?

 

 *

手入れもしないのに、今、家の庭には、「竜胆」と並んで「野菊」」が満開です。

 

 

山里に  祭り太鼓ひびき  竜胆の咲けり