シャーロック・ホームズの"The Adventure of the Copper Beeches"から。
"It is not possible that his wife is a lunatic, that he desires
to keep the matter quiet for fear she should be take
to an asylum, and that he humours her fancies in every way
in order to prevent an outbreake."
おおお、昨日のブログで書いた"humo(u)r"じゃありませんか!
この偶然が楽しいです。
これも昨日までだったら、頭のおかしい奥さんを冗談を言ってわらかすとでも思ったことでしょう。
ところでこの短編は日本語では「ぶな屋敷」と訳されていることが多いのかなと思いますが、原題の"Copper beech"は辞書では「銅ブナ」と書いてあります。
日本で見かけるブナよりも葉の色が濃いようです。イギリスではとてもポピュラーな木のようで、この木が鬱蒼と茂ってるお屋敷なら、いかにも殺人事件が起こりそうな雰囲気なのかもしれません。
ホームズは女性に対してかなり冷たいというのが定説ですが、珍しくこの「ブナ屋敷」では依頼人の女性に対して優しいところを見せます。短編の中でも特に印象的なのはそのせいかなと思います。
ネットで"copper beech"を検索したら、こういう名前のホテルがたくさんありました。特にイギリスのB&Bはホームズやクリスティの世界にどっぷり浸れそう。
いつかイギリスに行ける機会があったら、コーンウォールにあるというこのcopper beechに泊まってみたいものです。