「うりゃうりゃうゥ~! とりゃッ! かかッてこォ~いッ!」
「がるるー!」(←訳:えいえいおー!)
ちょっとちょっと、テディちゃも虎くんも、お静かになさい。
えへん、菜種梅雨の東京・多摩地方から、こんにちは、ネーさです。
テディちゃと虎くんが騒いでおります理由は――
「まけないィぞォ! あくにんめッ!」
「ぐるるー!」(←訳:決戦だー!)
はいはい、ですから落ち着いて。
えーと、ですね、毛玉ふたりをかくも熱狂させるのは、
血沸き肉躍るお侍さんたちの物語です。
さあ、手に汗握って、こちらを、どうぞ~!
―― 十三人の刺客 ――
著者はこだま雄一郎さん(『こだま』は谷へんに牙という字です)、
原案は池宮彰一郎さん、’10年2月に発行されました。
2010年秋公開予定の映画『十三人の刺客』をベースに、
新たに書き下ろされたのがこの御本です。
「うむむッ!
じだいィしょうせつゥ、なのでござるゥッ!」
「がるぐるるー!」(主人公はお侍さん!)
映画マニアさんの中には、
『十三人の刺客』と聞いて、おお!と思い当たる御方もおられるでしょうね。
時間をずーっと溯って、
昭和の38年……1963年に製作された映画がありました。
当時の大スター・片岡知恵蔵さん主演による『十三人の刺客』は
大きな反響を映画界に与えたといいます。
元祖版『十三人の刺客』脚本を担当なさったのが、
池宮彰一郎さんだったのでした。
長い時を経て、
新版『十三人の刺客』が世に出ようとしています。
メガホンを取るのは……三池崇史さん!
「わおォ! あたらしィかぜッ、でスねッ!」
「ぐるーる!」(←訳:あの御方が!)
名作とはいえ、昭和の映画がなぜ今ごろリメイク?
流行遅れなんじゃないの?
なんて心配は、まったくありません。
だって、この物語、ものすごーく面白いんです!
「うむッ! びッくりィでっござるよッ!」
「がるがるがるーる!」(←訳:設定が意外なんだよね!)
播州明石十万石、松平家の当主・松平斉宜(まつだいら・なりこと)は、
ひどく悪評高い御殿さまです。
その粗暴な振る舞い、悪辣非道な所業は、
既に幕閣の重鎮たちの耳にも届いておりました。
しかし、だれひとり、
斉宜に意見し、諫めようとする者、
その行いを正そうとする者はいないのです。
斉宜は、先代将軍の子であり、
現将軍の異母弟。
厳格な身分社会の江戸時代に於いて、
これほどの《強み》は他にない――
斉宜は、いわばアンタッチャブルなんですね。
「ずるいィでス!」
「がるるっ!」(←訳:卑怯者めっ!)
生来の身分を楯に勝手放題を続ける斉宜を、
とうとう幕閣も見過ごせなくなりました。
このままでは、いずれ暴動すら起こりかねない。
しかも、近いうちに斉宜は老中職に就こうとしている……
それだけは、許してはならない!!
現職老中・土井利位(どい・としつら)は、
密かに旧知の旗本・島田新左衛門(しまだ・しんざえもん)を招き、
頼みごとをしました。
将軍家の臣下としてはあるまじき、
が、世情を憂う老中としてはやむを得ぬ、
驚くべき頼みごとを――!
「ぎょうてんのォけいかくゥ、ですよッ!」
「がるるる!」(←訳:嘘みたいな!)
平和な江戸時代に、いったい何事が出来しようとしているのでしょう?
洗練された語り言葉で綴られるのは、
江戸の武士たちの《覚悟》のものがたり。
時代もの好きな御方に、
またアクションやミステリ好きな御方にも、おすすめです!
映画ファンさんも、ぜひ~♪
「きえーいィッ!
えいやッ、とうゥッ! うちとッちゃうゥぞォ!」
「ぐるぐるるー!」(←訳:勝負勝負ー!)
……剣術好きさんも、ぜひとも!
「がるるー!」(←訳:えいえいおー!)
ちょっとちょっと、テディちゃも虎くんも、お静かになさい。
えへん、菜種梅雨の東京・多摩地方から、こんにちは、ネーさです。
テディちゃと虎くんが騒いでおります理由は――
「まけないィぞォ! あくにんめッ!」
「ぐるるー!」(←訳:決戦だー!)
はいはい、ですから落ち着いて。
えーと、ですね、毛玉ふたりをかくも熱狂させるのは、
血沸き肉躍るお侍さんたちの物語です。
さあ、手に汗握って、こちらを、どうぞ~!
―― 十三人の刺客 ――
著者はこだま雄一郎さん(『こだま』は谷へんに牙という字です)、
原案は池宮彰一郎さん、’10年2月に発行されました。
2010年秋公開予定の映画『十三人の刺客』をベースに、
新たに書き下ろされたのがこの御本です。
「うむむッ!
じだいィしょうせつゥ、なのでござるゥッ!」
「がるぐるるー!」(主人公はお侍さん!)
映画マニアさんの中には、
『十三人の刺客』と聞いて、おお!と思い当たる御方もおられるでしょうね。
時間をずーっと溯って、
昭和の38年……1963年に製作された映画がありました。
当時の大スター・片岡知恵蔵さん主演による『十三人の刺客』は
大きな反響を映画界に与えたといいます。
元祖版『十三人の刺客』脚本を担当なさったのが、
池宮彰一郎さんだったのでした。
長い時を経て、
新版『十三人の刺客』が世に出ようとしています。
メガホンを取るのは……三池崇史さん!
「わおォ! あたらしィかぜッ、でスねッ!」
「ぐるーる!」(←訳:あの御方が!)
名作とはいえ、昭和の映画がなぜ今ごろリメイク?
流行遅れなんじゃないの?
なんて心配は、まったくありません。
だって、この物語、ものすごーく面白いんです!
「うむッ! びッくりィでっござるよッ!」
「がるがるがるーる!」(←訳:設定が意外なんだよね!)
播州明石十万石、松平家の当主・松平斉宜(まつだいら・なりこと)は、
ひどく悪評高い御殿さまです。
その粗暴な振る舞い、悪辣非道な所業は、
既に幕閣の重鎮たちの耳にも届いておりました。
しかし、だれひとり、
斉宜に意見し、諫めようとする者、
その行いを正そうとする者はいないのです。
斉宜は、先代将軍の子であり、
現将軍の異母弟。
厳格な身分社会の江戸時代に於いて、
これほどの《強み》は他にない――
斉宜は、いわばアンタッチャブルなんですね。
「ずるいィでス!」
「がるるっ!」(←訳:卑怯者めっ!)
生来の身分を楯に勝手放題を続ける斉宜を、
とうとう幕閣も見過ごせなくなりました。
このままでは、いずれ暴動すら起こりかねない。
しかも、近いうちに斉宜は老中職に就こうとしている……
それだけは、許してはならない!!
現職老中・土井利位(どい・としつら)は、
密かに旧知の旗本・島田新左衛門(しまだ・しんざえもん)を招き、
頼みごとをしました。
将軍家の臣下としてはあるまじき、
が、世情を憂う老中としてはやむを得ぬ、
驚くべき頼みごとを――!
「ぎょうてんのォけいかくゥ、ですよッ!」
「がるるる!」(←訳:嘘みたいな!)
平和な江戸時代に、いったい何事が出来しようとしているのでしょう?
洗練された語り言葉で綴られるのは、
江戸の武士たちの《覚悟》のものがたり。
時代もの好きな御方に、
またアクションやミステリ好きな御方にも、おすすめです!
映画ファンさんも、ぜひ~♪
「きえーいィッ!
えいやッ、とうゥッ! うちとッちゃうゥぞォ!」
「ぐるぐるるー!」(←訳:勝負勝負ー!)
……剣術好きさんも、ぜひとも!