雨粒の向こうに、いちまーい、にまーい……
と細い声が聞こえるような気がする東京・多摩地方から、
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわァ、テディちゃでスッ!」
「がるーる!」(←訳:虎でーす!)
「ネーさッ、いちまいィにまいィ、ッてェ、なにィでスかッ?」
あーら、テディちゃ、御存知ないの?
それはね……いえ、下手な説明をするよりも、
この御本を読んでいただきましょう!
さあ、活字マニアの皆さまもご一緒に、こちらを、どうぞ~!
―― 数えずの井戸 ――
著者は京極夏彦さん、’10年1月に発行されました。
井戸の端で、数えるもの……しかも著者は京極さん!とくれば、
ええ、もうお分かりですね、
あの怪談が、いま甦るー!!
「かッかいだんッ!! ひええええェ~ッ!」
「ぐるがるるるっ?」(←訳:恐い御話だねっ?)
「こッ、こここッ、こわいィ~!」
日本の怪談多々あれど、
最も有名な怪談の一つが『番町皿屋敷』。
この古典を京極さんは
人気シリーズ『巷説百物語』世界へ転生せしめました。
番町(ばんちょう)の、とある旗本屋敷では、つい最近、
当主さまが変わったばかり。
先代・鉄山(てつざん)さんの後継者として
屋敷の主、青山家の当主となったのは……
播磨(はりま)さん、でした。
播磨さん、なんだか不思議なお人柄です。
剣の上手で、
学問も修め、
容貌も悪くはないのに、
親戚たちが勧める縁談はみな断ってしまうし、
旗本といっても無役に甘んじたまま、
いっこう《欲》というものを感じさせぬ、その様子は
……お江戸の引きこもりさん?
「ううゥッ、なぞめいていてェ、こわいィ~!」
「ぐるるるぐる!」(←訳:)
けれど、風さえも滞るような、
その青山屋敷に。
天空から降り落ちる雨粒のように、
やって来たものがありました。
その少女の名は、菊。
菊さんの存在が、
播磨さんの御屋敷の、そこかしこに
罅(ひび)を、亀裂を呼び込みます。
ひたひたと、音がするのは井戸の底……?
昏い、漆黒のその奥底に潜んでいるのは、
ぜんたい、どのような因果応報の物語であることか……?
「わううゥッ、おえどのォ、かいだんッ、こわいィ~!」
「ぐるるがるー!」(←訳:空気が怖いー!)
電子書籍に関して何かと話題の京極さんですが、
この御本では、凝りに凝った装丁やデザインを見せて下さいます!
挿絵は、巷説シリーズにぴったり!の北斎さん!
分厚~い、重た~い御本ですが、
《紙》の書籍の素晴らしさを堪能できますよ!
ミステリ好きさん、
歴史好きさん、
江戸モノが好きな御方には、特におすすめ~♪
「あうゥッ、おまもりをォ、にぎりしめてェ、よみましょゥッ!」
「ぐるーるがるるーる……」(←訳:風もないのに皿屋敷の柳が揺れるのは……)
「ひゃあァッ!
ほんとにィ、ゆれてるゥッ!」(←後をも見ず、退散!!)
と細い声が聞こえるような気がする東京・多摩地方から、
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわァ、テディちゃでスッ!」
「がるーる!」(←訳:虎でーす!)
「ネーさッ、いちまいィにまいィ、ッてェ、なにィでスかッ?」
あーら、テディちゃ、御存知ないの?
それはね……いえ、下手な説明をするよりも、
この御本を読んでいただきましょう!
さあ、活字マニアの皆さまもご一緒に、こちらを、どうぞ~!
―― 数えずの井戸 ――
著者は京極夏彦さん、’10年1月に発行されました。
井戸の端で、数えるもの……しかも著者は京極さん!とくれば、
ええ、もうお分かりですね、
あの怪談が、いま甦るー!!
「かッかいだんッ!! ひええええェ~ッ!」
「ぐるがるるるっ?」(←訳:恐い御話だねっ?)
「こッ、こここッ、こわいィ~!」
日本の怪談多々あれど、
最も有名な怪談の一つが『番町皿屋敷』。
この古典を京極さんは
人気シリーズ『巷説百物語』世界へ転生せしめました。
番町(ばんちょう)の、とある旗本屋敷では、つい最近、
当主さまが変わったばかり。
先代・鉄山(てつざん)さんの後継者として
屋敷の主、青山家の当主となったのは……
播磨(はりま)さん、でした。
播磨さん、なんだか不思議なお人柄です。
剣の上手で、
学問も修め、
容貌も悪くはないのに、
親戚たちが勧める縁談はみな断ってしまうし、
旗本といっても無役に甘んじたまま、
いっこう《欲》というものを感じさせぬ、その様子は
……お江戸の引きこもりさん?
「ううゥッ、なぞめいていてェ、こわいィ~!」
「ぐるるるぐる!」(←訳:)
けれど、風さえも滞るような、
その青山屋敷に。
天空から降り落ちる雨粒のように、
やって来たものがありました。
その少女の名は、菊。
菊さんの存在が、
播磨さんの御屋敷の、そこかしこに
罅(ひび)を、亀裂を呼び込みます。
ひたひたと、音がするのは井戸の底……?
昏い、漆黒のその奥底に潜んでいるのは、
ぜんたい、どのような因果応報の物語であることか……?
「わううゥッ、おえどのォ、かいだんッ、こわいィ~!」
「ぐるるがるー!」(←訳:空気が怖いー!)
電子書籍に関して何かと話題の京極さんですが、
この御本では、凝りに凝った装丁やデザインを見せて下さいます!
挿絵は、巷説シリーズにぴったり!の北斎さん!
分厚~い、重た~い御本ですが、
《紙》の書籍の素晴らしさを堪能できますよ!
ミステリ好きさん、
歴史好きさん、
江戸モノが好きな御方には、特におすすめ~♪
「あうゥッ、おまもりをォ、にぎりしめてェ、よみましょゥッ!」
「ぐるーるがるるーる……」(←訳:風もないのに皿屋敷の柳が揺れるのは……)
「ひゃあァッ!
ほんとにィ、ゆれてるゥッ!」(←後をも見ず、退散!!)