テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふたつとない、お買いもの。

2010-05-29 23:09:31 | ブックス
 週末ですね! グータラしてますか~?
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!」
「がるがる~!」(←訳:虎です~!)

 関東地方は、ちょっと冴えないお天気の休日となってしまいましたね。
 寒いっ! 雨でクツが水浸しになるのイヤよ!
 でも本屋さんへのお出かけはへっちゃら~♪
 という活字マニアの皆さまのため、
 本日ご紹介いたしますのは、こちらです~!


 
                ―― コンビニたそがれ堂 ――


 
 著者は村山早紀さん、画像の文庫版は’08年5月に発行されました。
 ’06年に刊行されたジュブナイル作品が、
 可愛い表紙を得て、生まれ変わったんですね♪

「こんびにへェ、おでかけェでスかッ♪
 うれしィなァ~♪ なにをォかおゥ~かなァ~♪」
「がるぐる~がるる~♪」(←訳:お菓子とか~雑誌とか~♪)

 普通のコンビニエンスストアなら
 それもよろしゅうございます。
 けれど、『たそがれ堂』と朱色に光る看板を掲げたそのお店には、
 お菓子や雑誌や、お弁当、おでん、
 いえ、その他の御品も置かれているのです。

 そのお店を訪れたお客さんが、
 長年ずっと探し求めていたもの。
 そうと意識してはいなかったけれど、
 どうしても必要としていたもの……。

 そう、『たそがれ堂』以外では、
 どこに行っても見つけられないもの。

「ほほゥ? ふしぎィなァ、おみせでスゥ!」
「がるぐるるー!」(←訳:行ってみたいねー!)

 行こうと思って行けるお店ではないのですよ。
 夕暮れどきの、
 町のはずれの古い赤い鳥居のそば。
 そのお店に辿り着けるのは、
 稲穂のマークの看板を見つけられるのは、
 ほんとうのほんとうに
 《不思議》の実現を必要としている人だけ、なんですから。

 動物好きの小学生、雄太くん。
 ラジオのアナウンサーをしている桜子さん。
 
 偶然のように、
 或いは必然のごとく、
 お店に立ち寄った彼らが
 見つけたものは――

「うむッ! よにもォ、めずらしィ♪」
「がるがるる!」(←訳:ふたつとあらず!)

 銀色の髪のおにいさんがレジで待つ
 『たそがれ堂』のものがたりは、
 SF、それとも、
 ナルニア国やアリスを想わせるファンタジーでしょうか。

  欲しいものがあるんだよなあ……
  探してるんだよね、もう何年も……

 そんな思いを抱えている御方は、
 つい涙しちゃうかもしれない連作集、
 続編、続々編も、とても人気のシリーズですよ。
 休日の夕暮れ、ぜひ『たそがれ堂』へ!

「おいなりずしがァ、おいしィッてぇ、ひょうばんでスッ!」
「がるるーぐる!」(←訳:お買い物してきまーす!)
 
 では、いってらっしゃいませ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする