こんにちは、ネーさです。
皆さま、9月なのに、夏バテになっちゃっていませんか?
私ネーさは、この夏もう何度目か分からない夏バテです!
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!」
「がるる!がうるるるぐるぐる!」(←訳:虎です!みんなバテバテかも!)
涼しい秋、芸術の秋を呼ぶために、
本日の読書タイムは……芸術界の超大御所に登場願うことといたしましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!
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―― ルネサンス画人伝 ――
著者はジョルジョ・ヴァザーリさん、原著は1550年に、
日本語訳版は第一版が1982年に、画像の新装版は2009年11月に発行されました。
訳者は、平川佑弘さん、小谷年司さん、田中英道さん、
“近代的な美術評論はここから始まった!”
と申し上げても過言ではない、
伝説の名著が、この御本ですー!
「むむッ! おもいィッ!」
「ぐるがる!」(←訳:分厚いっ!)
ええ、この御本、 重量級、ですわね。
でも、それも当然だと言えましょう。
ジョルジョ・ヴァザーリさん(1511~1574)の著作
『画家・彫刻家・建築家列伝』は
しつこいようですが、ルネサンス期の芸術家さんを語る際には必須の、
美術の教科書、美術史の基礎教本であって、
16世紀の美術を評論する上では欠かせない書物です。
この御本は、『画人伝』の題名通り、
画家さんに関する評伝を集めたものなのですけれど……
ホントに重たいです!
内容も、きっと重量級、ヘヴィ級だわ!
「かたこりそうゥッ!」
「ぐるがるるー!」(←訳:難しそうー!)
私ネーさも、同じように考えました。
現代最高の美術研究家さんたちも参考にするほどの、
ヴァザーリさんの『列伝』、
きっと難解なんだろうな~、と。
ところが、です。
ページを捲ってゆけば、
……あら?
軽い?
ヘヴィ級というよりも、
軽やかなこのステップは、バンタム級?
エッジをきかせた“分析パンチ”はライト級?
「ちょうのようにィ、まいッ、はちのようにィ、さすゥ!」
「ぐるぐるるるるがるるーる!」(←訳:上から目線評論でもないしー!)
真面目、ではあるんですよ。
ですが全体の雰囲気が、どこかPOPで、
どこかスノビッシュ、なんですね。
画家さんたちを論じるのに、
身構えたり、緊張してはいないんです。
いったい、それはなぜ?
幾度か読み返してゆくうちに、
ヴァザーリさんの『軽さ』のワケが、見えてきます。
そう、ヴァザーリさんが論じたのは、
人類史に残る天才レオナルドや、
画聖ミケランジェロではなく、
ほんのちょっと前、
数年前まで元気でガンガン描きまくってた
ご近所の絵描きおじさんたち、だったのでした。
20世紀や21世紀の常識・概念から脱け出せない私たちとは違い、
ヴァザーリさんは遠慮なく、
ご近所の画家おじさんたちの噂話を拾い集めます。
美術作品に対する当時の世評や反応も、
律儀に記してゆくのです。
「ふむふむッ、こうきしんのォ、かたまりィ!」
「がるるぐるるがるるぐる!」(←訳:書かずにいられない噂話マニア!)
ヴァザーリさん自身、画家であり、建築家でもありました。
ですから、噂話にふけっていても、
目線はむしろ優しく、
同情と共感に満ちたものとなっています。
レオナルド、
ジョット、
ボッティチェルリ、
デラ・フランチェスカ、
フィリッポ・リッピ、
ジョルジョーネ、
ラファエロ……
彼らに向ける、気負いのない眼差し。
500年近くも昔の、
けれど不思議と色褪せない《アートな噂話》、
アート好きさんは、ぜひ一読を!
「げいじゅつのォ、あきィ~♪」
「がるるるぐるがるぐるる!」(←訳:先取り気分で読んじゃおう!)
皆さま、9月なのに、夏バテになっちゃっていませんか?
私ネーさは、この夏もう何度目か分からない夏バテです!
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!」
「がるる!がうるるるぐるぐる!」(←訳:虎です!みんなバテバテかも!)
涼しい秋、芸術の秋を呼ぶために、
本日の読書タイムは……芸術界の超大御所に登場願うことといたしましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!
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―― ルネサンス画人伝 ――
著者はジョルジョ・ヴァザーリさん、原著は1550年に、
日本語訳版は第一版が1982年に、画像の新装版は2009年11月に発行されました。
訳者は、平川佑弘さん、小谷年司さん、田中英道さん、
“近代的な美術評論はここから始まった!”
と申し上げても過言ではない、
伝説の名著が、この御本ですー!
「むむッ! おもいィッ!」
「ぐるがる!」(←訳:分厚いっ!)
ええ、この御本、 重量級、ですわね。
でも、それも当然だと言えましょう。
ジョルジョ・ヴァザーリさん(1511~1574)の著作
『画家・彫刻家・建築家列伝』は
しつこいようですが、ルネサンス期の芸術家さんを語る際には必須の、
美術の教科書、美術史の基礎教本であって、
16世紀の美術を評論する上では欠かせない書物です。
この御本は、『画人伝』の題名通り、
画家さんに関する評伝を集めたものなのですけれど……
ホントに重たいです!
内容も、きっと重量級、ヘヴィ級だわ!
「かたこりそうゥッ!」
「ぐるがるるー!」(←訳:難しそうー!)
私ネーさも、同じように考えました。
現代最高の美術研究家さんたちも参考にするほどの、
ヴァザーリさんの『列伝』、
きっと難解なんだろうな~、と。
ところが、です。
ページを捲ってゆけば、
……あら?
軽い?
ヘヴィ級というよりも、
軽やかなこのステップは、バンタム級?
エッジをきかせた“分析パンチ”はライト級?
「ちょうのようにィ、まいッ、はちのようにィ、さすゥ!」
「ぐるぐるるるるがるるーる!」(←訳:上から目線評論でもないしー!)
真面目、ではあるんですよ。
ですが全体の雰囲気が、どこかPOPで、
どこかスノビッシュ、なんですね。
画家さんたちを論じるのに、
身構えたり、緊張してはいないんです。
いったい、それはなぜ?
幾度か読み返してゆくうちに、
ヴァザーリさんの『軽さ』のワケが、見えてきます。
そう、ヴァザーリさんが論じたのは、
人類史に残る天才レオナルドや、
画聖ミケランジェロではなく、
ほんのちょっと前、
数年前まで元気でガンガン描きまくってた
ご近所の絵描きおじさんたち、だったのでした。
20世紀や21世紀の常識・概念から脱け出せない私たちとは違い、
ヴァザーリさんは遠慮なく、
ご近所の画家おじさんたちの噂話を拾い集めます。
美術作品に対する当時の世評や反応も、
律儀に記してゆくのです。
「ふむふむッ、こうきしんのォ、かたまりィ!」
「がるるぐるるがるるぐる!」(←訳:書かずにいられない噂話マニア!)
ヴァザーリさん自身、画家であり、建築家でもありました。
ですから、噂話にふけっていても、
目線はむしろ優しく、
同情と共感に満ちたものとなっています。
レオナルド、
ジョット、
ボッティチェルリ、
デラ・フランチェスカ、
フィリッポ・リッピ、
ジョルジョーネ、
ラファエロ……
彼らに向ける、気負いのない眼差し。
500年近くも昔の、
けれど不思議と色褪せない《アートな噂話》、
アート好きさんは、ぜひ一読を!
「げいじゅつのォ、あきィ~♪」
「がるるるぐるがるぐるる!」(←訳:先取り気分で読んじゃおう!)