テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

変奏曲で、しばしの夢を。

2012-06-10 23:35:15 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 梅雨の晴れ間となった今日6月10日の午前中は、
 なぜか空気がきれいに澄んで、
 高尾山の樹々の緑が市街地からも鮮やかに望まれましたよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむッ! めにィあおばッ!」
「がるる!がるるぐるるがるるっ?」(←訳:虎です!ホトトギスどこっ!)

 ホトトギスちゃんの現在地は不明ですが、
 本日は可愛いカメレオンちゃんを、じゃなかった、
 カメレオンちゃんが登場する映像作品を御紹介いたしましょう。
 読書タイムはちょこっとお休み、
 映画タイムを、さあ、どうぞ~!

   


 
             ―― 塔の上のラプンツェル ――


 
 監督はバイロン・ハワードさん&ネイサン・グレノさん、
 ディズニー・クライシックス第50作目となる記念の長編アニメーションは
 2010年に製作、日本では2011年3月に公開されました。
 英原題は『Tanglet』、
 グリム童話の『髪長姫』を原作としています。

「あはッ♪ おひめさまァ、でスねッ!」
「がるぐるるがるぐるる~?」(←訳:王子さまはどこですか~?)

 それがね、あのね……
 王子さまは出てこないのよ。

「ふァわわッ? でてこないィッ??」
「がるるるぐるるっ??」(←訳:行方不明ですかっ??)

 えーとね、そのですね、
 グリム童話といえば、幾つもの御伽噺が
 ディズニーさんの長編アニメーションの原作になっておりますが、
 『髪長姫』の物語は大胆に脚色され、
 王子さまの出演場面はカットされちゃいました。
 そして、代打、いえ、
 結果的には主役をも喰ってしまう《大型新人》さんが抜擢!
 見事な名演を見せてくれます!

「だいだのォ、しんじんッ??」
「がるがるぐるる~?」(←訳:誰ですかソレ~?)

 その名は、泥棒のフリン・ライダーくん。
 ええ、本物の泥棒さんです。
 ルフィくんやゾロさんほどではないけれど、
 フリンくんも立派な賞金首!
 『WANTED』のポスターがあちらこちらに貼られているんです。

 盗賊仕事を終えた直後のフリンくんが
 森の中の塔に逃げ込んだのをきっかけに
 物語は、急転直下、ジェットコースターのように走り始めます。
 なぜって、塔の上に暮らしていたのは、
 魔法の髪を持つ少女――
 さらわれた姫君だったのですから。

「うむッ! きらきらのォ、おひめさまッ!」
「ぐるるがるぐるるがる!」(←訳:本当のプリンセスだね!)

 泥棒と姫君……
 盗っ人とお姫様……
 盗賊とプリンセス……

 そう!
 勘のいい活字マニアさん&映画好きさんにはもうお分かりですね!

 これって『カリ城』だわ!!
 
 宮崎駿さんの『カリオウストロの城』よ~!

「ふァうゥッ!」
「がるる!」

 いやー、以前から思っていたのですけれどね、
 『千と千尋の神隠し』が
 宮崎駿さんによるフランク・ボームさん著『オズの魔法使い』の
 ジブリ版変奏曲であるならば、
 この『塔の上のラプンツェル』は
 ディズニー&ピクサーのアニメーターさんたちによる
 ハリウッド版『カリオストロの城』変奏曲でしょう♪
 
 お城やらお姫さまや歌といったディズニー的テイストをちりばめながら、
 アクションや伏線の引き方は、
 古典アニメとはちょっと、いえいえ、だい~ぶ違ってます。
 笑いのセンスも日本的!
 ディズニーらしいサブキャラさんたちも、
 ふっふっふっ♪
 実はみんな『カリ城』出身者かもしれないわ!

 馬のマキシマスくんは、銭形警部さん!
 カメレオンのパスカルくんは、犬のカールくん!
 悪役ゴーテルお婆さんは、もちろんカリオストロ伯爵~!

「じげんさんはッ? ごえもんさんはッ?」
「がるぐるるがるっ?」(←訳:出てくるのかなっ?)

 ことの真偽はどうあれ、
 エンタの黄金街道を華々しくパレードする楽しさ無類のアニメーション!
 エンディングでは、
 米国のアニメーターさんの
 お姫さまと泥棒さんの物語はこうであってほしい!という願いと想いが結実します。
 宮崎駿さんの新作を熱望するファンの方々は、
 大泥棒さんと一緒に
 しばし、おとぎ話の世界へ!

「ぱすかるッ、すきでスゥ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:お友達になりたい!)

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする