テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

くすすっ♪を12回。

2012-06-18 23:28:22 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ロンドン・オリンピックまで40日を切りました!
 開会式まで、あと39日~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぼるとさんはァ、かてるかなッ?」
「がるる!ぐるるーがるるぐるるがる?」(←訳:虎です!サッカーはどこが金メダル?)
「すいえいィはァ??」

 走ったり蹴ったり泳いだり、
 ああオリンピックって忙しい!
 同じく、今日ご紹介いたしますこちらの一冊も、
 二転三転四転と目が回る忙しさです。
 さあ本日の読書タイム、開幕~!、

  


 
           ―― フランクを始末するには ――


 
 著者はアントニー・マンさん、原著は2003年に、日本語版は2012年4月に発行されました。
 英原題は『Milo and I(マイロとおれ)』、
 英語で書かれているこの御本の、
 著者・マンさんは、オーストラリアの作家さんなんですって♪

「……むッ? むむッ?」
「がるるるぐるるる~!」(←訳:なんだかヘンです~!)
「だいめいィがァ、ちがァ~うッ??」

 あら、気付きましたか。
 そうなんですね、
 原著の題名は、御本の冒頭に収録されている『マイロとおれ』から採られているのに、
 日本語版は、全く別の作品の題名が書名になっています。

 これは、なぜ?
 どうして原著と違うの?
 出版社さんの意図は?
 と、深読みしてみますれば……

 たぶん!
 表題作品『フランクを始末するには』の方が、
 日本人の好みに合いそうだから!

「ほほゥッ?」
「がるぐるる?」(←訳:好みの問題?)

 では、表題作品『フランクを始末するには』の
 どこがどう日本人にアピールしちゃうのか?
 好みに合致するのか?
 を解明するためにも、
 ストーリーをバラし、
 いえいえ、ちょこっとだけ粗筋を御案内いたしましょう。

 フランク・ヒューイット。
 代理人(エージェント)から標的の名を知らされて、
 “わたし”こと殺し屋のスタン・ベンディックは当惑します。
 フランクを?
 なんでまた?
 彼は大スターじゃないか!
 エンタメ界の星!
 歌よし!映画よし!TVよし!
 ミュージカルもCMも!
 ヒット連発の大御所を!
 ……おれが始末する、ってわけ?

「ひゃふァッ! おそろしィ!」
「がるるぐるるっるー!」(←訳:そんなお仕事ってー!)

 ポケットに拳銃、よし!
 フランクの居場所確認、よし!
 準備万端ととのって、
 代理人に説得された殺し屋ベンディックは
 フランクの大豪邸へ向かいます、が……。

「なにかがァ、おこるゥ!」
「がるぐるるる?」(←訳:何が起こるの?)

 大スターで大御所で名はフランク、と来れば、
 つい連想しちゃうのは
 フランク・シナトラさん、ですね。
 とすると、この作品も
 映画『ゴッドファーザー』ばりのエンタなアクションドラマになる、んでしょうか?
 物語の結末は、ふっふっふっ、
 どうぞ御本で!

「なるほどねッ、これはァ~♪」
「がるるぐるぐる!」(←訳:日本人好みかも!)

 ユーモアとアイロニー、
 読み手をにやり!とさせるミステリ風味横溢の12篇から成る短編集、
 シャレが解るオトナな活字マニアさんに、おすすめですよ~!

「さいごにィ、わらうゥのはァ~♪」
「が~るる?」(←訳:だ~れだ?)
 
 
コメント
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