テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

イマドキ質草鑑定夜話。

2013-02-07 23:01:36 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 おはなやさんにはァ、ももッ!」
「がるる!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!サクラもあります!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうね、お花屋さんの店頭には、
 温室で大事に栽培されたのでしょう、桃のお花や、桜、アジサイ……
 えっ? ええっ??
 アジサイ?
 『冬アジサイ』ですって?!?

「なんでスかァ、それッ??」
「ぐる~!」(←訳:驚き~!)

 新種かしら?珍種かしら?とビックリしながら、
 同じようなビックリを求めて、
 今日も読書タ~イム!
 こちらの御本の中には、ありそうですね、ビックリが!

  


 

               ―― 万能鑑定士Qの短編集 Ⅰ ――



 著者は松岡圭祐さん、2012年10月に発行されました。
 『STORY COLLECTION OF ALL-ROUND APPRAISER Q vol.1』と英語題名が付されています。
 活字マニアさんは、既に御存知でしょうか、
 著者・松岡さんの人気作《万能鑑定士Q》シリーズの
 短編作品集第Ⅰ巻、ですね。

「ふァ~!
 かんていしはァ、おねえさんッ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:スゴ腕らしいよ!)

 表紙画の美人なおねえさんは、
 東京・飯田橋に“万能鑑定士Q”の看板を掲げ、
 若いながらも鑑定士業界では名を知られた
 凛田莉子(りんだ・りこ)さん。

 その鑑定士Qこと莉子さん――
 出張鑑定のお仕事を引き受けることになりました。
 場所は、代官山の、質屋さん……。

「わォ! だいかんやまッ!」
「がるぅるぐる!」(←訳:オシャレだね!)

 ええ、東京でも指折りのオシャレな町ですから、
 出張先の質屋さんもオシャレです♪

 店名は
 『ジャック・オブ・オールトレーダーズ』。

「ふわわァ~! すごいィなまえッ!」
「ぐるるるがぅるるぐるる!」(←訳:質屋さんじゃないみたい!)

 立地も店名もオシャレなら、
 お客さんもオシャレです。

 昭和初期の文学作品でしたら、
 質屋さんに出入りするのは
 なけなしの身の回り品を生活費のために質入れする庶民さん……だったのですが、
 21世紀のイマドキは、
 お金にはあまり困っていない方々が
 『ジャック・ブ・オールトレーダーズ』を訪れる、のでした。

「ぶらんどひんッ!」
「がるー!」(←訳:ギター!)
「あんてぃーくのォ、かぐッ!」
「ぐるる!」(←訳:腕時計!)

 お高~いバッグや宝石付き腕時計、
 また逆に、
 これ用途は何だろう?と首を傾げるような正体不明の雑貨を、
 『ジャック・オブ・オールトレーダーズ』の店員さんと莉子さんは、
 丹念に鑑定してゆきます。
 本物か、偽物か?
 価値はあるのか、ないのか?
 引取りの相場は?
 そして……

 この質草には《裏》があるのか?

「あやしィ~においィがァ~」
「がるがるぐるるる!」(←訳:プンプンしてるよ!)

 収録されている短編5作品は、どれも
 ハプニングたっぷり、
 書画骨董に関するウンチクもたっぷり!
 ええ~?そんなことが?本当に?と、
 “未知のもの”との出会いを
 読み手の私たちにもたらしてくれる
 ユニークなミステリ集です。

「かんていしィおねえさんはァ~」
「ぐるがるる!」(←訳:毎回大活躍!)

 アンティーク雑貨好きな御方に
 おすすめの快作ですよ♪
 ぜひ一読を!
 
 
 

 
コメント
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