テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

箱を開ければ、ケムリと……?

2013-02-15 23:07:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちぇんじィ! ひなまつりィ!」
「がるる!ぐるぐる~!」(←訳:虎です!桃のお花~!)

 こんにちは、ネーさです。
 バレンタインのチョコレート一色だったお店の売場は、
 雛祭りモードに変わってモモのお花がディスプレイされていますね。
 一気に春めいたきた今日の読書タイムは、
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― パンドラの鳥籠 ――



 著者は高田崇史さん、2012年12月に発行されました。
 幻想的な表紙画はサイトウユウスケさん、装幀は片岡忠彦さんによるものです。
 著者・高田さんの代表作《QED》シリーズに迫る人気?の
 《毒草師》シリーズの書き下ろし最新作品ですよ~!

「ううむゥ! どくやくゥおじさんッ!」
「ぐるるるがるるぐるる~!」(←訳:可哀想なおにいさんも~!)
「さいとうじょうッ!」

 古今東西のあらゆる薬草に通じる、
 自称《毒草師》――御名形史紋(みなかた・しもん)さん。

 そして、
 たまたまアパートが御名形さんのお隣りだったことから、
 いえ、それとも世にも稀なる不幸を引き寄せる能力から?でしょうか、
 《毒草師》探偵さんのワトソン博士的存在となってしまった
 雑誌編集者の西田真規(にしだ・まさき)さん。

「こんかいィもォ、どくやくゥ?」
「がるるぐるぐるるるぅ?」(←訳:今回も巻き込まれるぅ?)

 ミステリでいう典型的“巻き込まれ型”の西田さん、
 この御本でも、あ~あ、
 やっぱり巻き込まれちゃうのでした。

 だって、美女だったんです。
 編集長さん経由で、
 西田さんに相談事を持ち込んできたのは、
 長い黒髪の超絶美女さん。

 押しの強い編集長さんに逆らえず、美女にも弱い西田さん、
 美女さんの悩み解決に尽力いたしましょう、と
 約束してしまいます。

 しかし――

「ひびきわたるゥ~さいれんッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:事件ですよ!)

 調査に取りかかる前に、
 事態は急変! 急展開!
 《毒草師》探偵・御名形さんと西田さんたちを、
 浦島太郎の謎が待ち受けます……!

「えッ? うらしまたろォさんッ??」
「ぐるがるるぐるるぐる?」(←訳:亀を助けたタロウさん?)

 事件の核を成すのは、
 浦島伝説と、太郎さんが開けた玉手箱の謎。
 ギリシャ神話の、パンドラの箱の謎。

 
 歴史好きさんの、
 またSF好きさん&神話好きさんの好奇心を刺激する魅惑のテーマを
 著者・高田さんはどんな風に料理してくださるのでしょう?
 毒草師・御名形さんの博学、
 ワトソン役・西田さんのアタフタぶりも楽しい新作ミステリ、
 ことに、歴史ミステリ好きさんは、

「なァ~るほどォ!」
「がるる!」(←訳:そうか!)

 と、膝を打っちゃう奇作快作です♪
 ぜひ一読を!



 
コメント
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