テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 効きめ、保証付き? ~

2022-06-09 23:31:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くッ、くくくゥ、くるしィ~ッ!」

「がるる!ぐるるがるるr~!」(←訳:虎です!気圧のせいだ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 梅雨シーズンに付きものの、

 頭痛、関節痛、だるさ、疲労……

 と、ぐったり気分な日の読書タイムは、

 さあ、↓こ~んな御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 薬も過ぎれば毒となる ――

 

 

 著者は塔山郁(とうやま・いく)さん、

 2019年5月に発行されました。

 『薬剤師・毒島花織の名推理』と副題が付されています。

 

「ううゥ、たすけてェ~!」

「ぐるるる!」(←訳:痒いよう!)

 

 かゆい。

 痒くて痒くて、もう仕事に集中できない。

 

 ホテルマンの水尾爽太(みずお・そうた)さんは、

 フロント業務をこなしつつも、

 痒さに身悶えしています。

 

 泣きたいくらいにしつこいこの痒みは、

 えーと、いわゆる、水虫……というヤツで、

 お医者さんに診てもらって、

 処方された薬もきちんと使っている……のに。

 良くなる、どころか、悪化しちゃってる?

 

「かゆいのはァ、つらいのでスよゥ~…」

「……がる~?」(←訳:……でも~?)

 

 何か変だな?とも思う爽太さんです。

 症状が改善しないのは、

 僕に問題がある……のではなく、

 お薬に問題があるのでは?

 このお薬、僕には会っていない、とか?

 

 悩みまくる爽太くんに、

 答えを提示してくれたのは、

 薬剤師の、

 毒島花織(ぶすじま・かおり)さんでした。

 

「おなまえにィ、どッきりィ!」

「ぐるるるる!」(←訳:毒だなんて!)

 

 ええ、お薬を扱う職業なのに、

 《毒》なんていう字が名前になっていたら、

 爽太さんは、そして私たち読み手も

 警戒してしまいますけれども、

 ご安心ください、毒島さんは良いヒトです。

 

 毒島さんの提案を受け入れた爽太さんの病状は、

 みるみる快方に……!

 

「ふううむゥ!」

「がるるるぐるるがる!」(←訳:スゴイぜ薬剤師さん!)

  

 お薬というモノの本質に、

 薬剤師というお仕事に、

 そしてなにより毒島さんに、

 爽太さんの心は動かされます。

 

 そんなところへ、

 お薬絡みのクレームが持ち込まれ、

 真面目なホテルマンたる爽太さん、

 トラブルを解決すべく奮闘する事態に?

 

「おくすりィとらぶるゥ?」

「ぐるがるるる!」(←訳:厄介そうだよ!)

 

 お薬にまつわるミステリ、であり、

 人間関係のもつれをも

 するるっと解(ほど)いてゆく連作ミステリは、

 ミステリ好きさんに、

 お仕事小説好きな方々にも

 おすすめですよ。

 

 薬剤師さんのお仕事ぶりや倫理観にも、

 なぁるほど、と唸らされる人気シリーズの第1作、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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