「こんにちわッ、テディちゃでス!
ほッきょくへェ、ゆきたしとォおもえどォ~」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!北極は遠し~!)
こんにちは、ネーさです。
あまりの熱波に、『どこでもドア』があったら
この炎天下に寒冷地の空気を運び入れたいわ……!
北極、いや南極の方がいいかなぁ?などと妄想しつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 図説 本の歴史 ――
編者は樺山紘一(かばやま・こういち)さん、
初版は2011年に、
画像の新装版は2022年4月に発行されました。
私たち活字マニアが
こよなく愛する《本》とは、
どんな歴史を有しているのか――
この御本では、
古代から21世紀までの
《本》の歴史を振り返ります。
「いだいィなるゥ、はつめいィ!」
「ぐるるる!」(←訳:それは紙!)
人類の為した“偉大な発明“の一つに数えられるのが、
《紙》――
編者・樺山さんは《紙》をこう形容しています。
最強のメディア。
「うむむッ、なるほどねッ」
「がるぅぐーる!」(←訳:コミュツール!)
《紙》は、紀元前200年頃に発明され、
その後、中国の祭倫さんによって製紙法が完成し、
日本に伝わったのは610年。
そして、大宝律令制定(701年)のもと、
図書寮(ずしょりょう)が作られ、
日本の各地で紙が作られるようになった、といいます。
これは一種の、いえ、
大きなステージアップに違いありませんよね。
竹簡や木簡で記録を残していた時代から、
《紙》で伝える世界が拓けた!のですから。
「じょうほうりょうゥ、ふえたのでス!」
「ぐるる!」(←訳:格段に!)
本文は、
第1章『書物という仕組みは』
第2章『本が揺り籃から出る』
第3章『書物にみなぎる活気』
第4章『本の熟成した味わい』
第5章『書物はどこへゆくか』
と5つの章で構成され、
東洋・西洋それぞれでの《本》の発達、
技術的革新、大衆化と普及、
といった変転が解説されてゆきます。
どの章も読みごたえがありますが、
私たちがワクワクさせられるのは、
第3章以降、でしょうか。
「もじはァ、せいみつゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:カラフルだし!)
グーテンベルクさんの活版印刷術。
図書館の発展。
焚書や禁書、検閲などの受難。
博物誌と旅行記。
フランス革命を後押しした『百科全書』。
辞典、版画、挿絵本……
読むだけではなく
見て楽しむ《本》の興隆。
さらには、子どもたちの手にも《本》が届き、
すべての年代へ、国へ、
《本》が行き渡ってゆく……。
「はたしてェ、みらいィはァ?」
「ぐるるるるるるぅ?」(←訳:どうなるのかなぁ?)
未来の《本》は?
完全デジタル化して、紙の《本》は消えてしまう?
私ネーさの私見ですが、
なくならない、と思うのです。
かつて、作家のアシモフさんは著作の中で、
紙の本は消える、と予測しておられましたけれど、
それから四半世紀以上が経っても……
無くなってませんよね?
「むふふッ!」
「がるる!」
歴史ある《本》たちに、
新しいカタチの《本》にも、
感謝を捧げたくなる
愛書家さん必読の《本》の本です。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪