「こんにちわッ、テディちゃでス!
ようやくゥ~おひさまッ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!嬉しいよう~!)
こんにちは、ネーさです。
《お花見日和》と言えるお天気に恵まれ、
道行く人&お散歩中のワンコたちの足取りも軽やかですね。
こんな日の読書タイムは、
さあ、こちらのアートブックを、どうぞ~♪
―― 50の傑作絵画で見る 英雄と伝説の世界 ――
著者はジェラール・ドゥ二ゾさん、
日本語版は2024年1月に発行されました。
仏語原題は『HÉROS ET LÉGENDES EXPLIQUÉE PAR LA PEINTURE』、
有名な神話や伝説から選ばれた50のエピソードを
傑作といわれる絵画50作品を通して読み解いてゆく
ヴィジュアルブックです。
「おッ、おもたッ!」
「ぐるるる!」(←訳:大きいし!)
おおよそ縦28㎝×横23㎝×厚さ2㎝、
紙が上質であるためでしょうか、
手に抱え持っては思わず、
重いぃ!と呻いてしまいつつも、
いや~楽しいです♫
神話画が好き!
躍動感ある英雄絵物語が大好き!
という方々は、腰痛・首痛の危険もなんのその、
次巻を忘れて見入ってしまう大型本ですよ。
まず、表紙を飾っている作品からして、
ラファエロさん作『聖ゲオルギウスと竜』!
ラファエロ・サンティさんの人気作――
穏やかで、あたたかく、神々しい光に満ちた『聖母子像』とは
逆ベクトルの迫力と立体感!
制作は1505年頃だそうですから、
ラファエロさん22歳時の力作は、
現在、ルーヴル美術館に所蔵されていますよ。
「だいなみッくゥ!」
「がるるる~!」(←訳:構図の美~!)
主題になっている聖ゲオルギウスとは何者か?
彼が竜退治に乗り出した理由は?
そも、これはいつ頃の出来事で、
竜退治の背後にはどんな事情があるのか?
著者・ドゥ二ゾさんは、
画面の中の注目すべき箇所や、
作品の背景に潜む“ものがたり””歴史”を
テンポよく解説してゆきます。
J・W・ウォーターハウスさん作
『オデュッセウスとセイレン』、
ルーベンスさん作『パエトンの墜落』、
マンテーニャさん作『ゴリアトの首をもつダビデ』、
バーン=ジョーンズさん作
『アーサー王のアヴァロンでの最後の眠り』、
ヴィルヘルム・ハウシルトさん作
『ファーフナ―を退治するジークフリート』……
と、西欧の神話を絵画化した作品の他に、
御本の後半部分では。
「おッ! そんごくうゥくんッ??」
「ぐるるるがる!」(←訳:三蔵法師さま!)
大原呑舟さん作『三蔵法師と従者たち』(大英博物館蔵)、
『神功(じんぐう)皇后』(作者不詳・フランス国立図書館蔵)
といったアジア圏の神話・伝説、
そして、
『白鬼を退治するロスタム』(画家不詳・大英図書館蔵)
といったイスラム文化圏の神話・伝説、
さらには、
古代エジプトや、
北米、中南米の神話・伝説も取り上げられていますよ。
「きちょうゥでスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:初見多し!)
この図版は初めて見た、
これも見たことない作品だぞ、
あの神話にはこういう意味もあったのね、
などなど、
驚かされることばかり。
特に、イスラム文化の神話を描いた作品は、
細密画好きな方々におすすめですよ。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪