「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、きょうりゅうゥ~きねんびィ、でスよゥ!」
「がるる!ぐるるるるがるる~!」(←訳:虎です!恐竜研究の始まり~!)
こんにちは、ネーさです。
およそ100年前――1923年(大正12年)4月17日、
米国人動物学者ロイ・チャップマン・アンドリュースさんが
ゴビ砂漠を目指し、北京を出立しました。
5年に及んだ探検は、本格的な恐竜研究の嚆矢とされています。
アンドリュースさん&チームに尊敬の拍手を送りながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 川瀬巴水 旅と郷愁の風景 ――
現在、東京・八王子市の八王子夢美術館で開催中(~6/2)の
『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展の図録です。
『KAWASE HASUI Travel and nostalgic landscape』
と英語題名が付されています。
↓こちらが展覧会入口の様子ですよ。
先日のこと、
以前に展覧会情報でご案内しました
『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展を観賞したのですが、
巴水さんの作品の素晴らしさはもとより、
図録が本当にすばらしい!
なので、今回はちょっと変則的であるのは承知の上で、
展覧会会場で販売されている図録をご紹介いたします。
「おもいィ~!」
「ぐるるぅ!」(←訳:大判だぁ!)
縦29.5㎝×横23㎝、厚さ2.2㎝……
重いので気をつけてくださいね、と
受け取る時に心配されたくらい、どっしりした図録です。
展覧会の会場内部は、
作品保護のために照明を暗くしてありましたから、
実を言いますと、作品の細部が見難かったのですけど、
図録では心配いりません。
すべての作品図版が、とてもクリア!
ていうか、印刷の精度も明度も本当にレベルが高い~!
「いちりゅうゥ、なのでス!」
「がるるぐる!」(←訳:嬉しい驚き!)
さらに。
解説の文章や、
渡邊章一郎さん(渡邊木版美術画廊店主さん)と
美術史家・岩切信一郎さんの対談、
巴水さん御自身による木版画制作過程の説明写真、
巴水さんの旅の記録、
評論、年譜といった資料編も大充実!
断言します。
私ネーさ、あれやこれやの展覧会の図録を
ちょこまかと買い集めてきました。
その中でも確実に、
《買って良かったわ、これ!》
に属する一冊(一部)です。
本文224ページの、吉田洋子さん著
『川瀬巴水の洋画研究―イギリスの挿絵画家からの影響』
にはもう、泣きそうになりました。
そう、そうです、こういう研究を、論文を読みたかった!
吉田さんに全力で拍手を!
「ぱちぱちぱちィ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:書籍化してほしい!)
ただひとつ残念なことは、
調べてみましたところ、
この図録は一般書店さんでの販売はしていないようで、
ネット書店さんのリストにもありません。
つまり、入手するには、
美術館へ行くしかない……のかな?
「ふァいッ! さくひんッ、みましょうゥ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:それから図録を!)
展覧会『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』は、
2024年6月2日まで。
八王子市夢美術館は、大型ミュージアムではなく、
ミュージアムショップも
受付に併設された小ぶりなショップですけれども、
巴水さん作品の絵葉書なども並んでいて、
売れ行き好調と見えました。
作品を観たい~!図録欲しいわ!
と心が騒ぐ巴水さんのファンの方々は、
ぜひ、八王子市夢美術館へお出掛けしてみてくださいね♪