「あしあとだよッ、ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!」
「足跡だね! テディちゃムズ……!」
名探偵テディちゃムズと、
親友ユキノジョン・H・ワトソンは頷き合います。
そう、足跡!
ベーカー街221Bを狙撃した黒い影は、
空き家の戸口に足跡を残していったのでした!
「追いかけようよ、テディちゃムズ!
今なら、まだ遠くには行っていまい!」
「いや、まちたまえッ!
あしあとはァ、だんだんとォ、ぼやけちゃッてるッ!」
黒い泥のような、どこか禍々しい足跡は、
大通りまで続いておりましたが、
そこで馬車の轍(わだち)に紛れてしまい、
さて、そこからは、
右か、左か、真っ直ぐか?
判然といたしません。
「お手上げ、かあ……」
「いいや、まだまだだよゥ、ユキノジョン・H・ワトソンッ!
こんなときにはァ、トビィをよぶのさッ!
お~いィ!
トビィ! トビィ~ッ!」
すると!
テディちゃムズの呼ぶ声に応えて現れたのは――
「……あのぅ、テディちゃムズ?
トビィって……
フクロウ???」
ええ、どう見ても、フクロウ、でございますね。
てっきり警察犬でもやって来るものと予想していた
ユキノジョン・H・ワトソン、超がっかりいたします。
「ふッ。
がいけんにィ、まどわされてはァいけないよッ、
ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!
トビィはねッ、ゆうしゅうなァ『ついせきふくろう』なんだッ!」
テディちゃムズの言うとおり。
消えかけた足跡を、くんくん、と嗅いだフクロウは
探偵クマたちの案内役になりました。
新年を迎える喧騒に沸くロンドンの街角を、
あちらの小道、
こちらの広場と、
迷いもなく導いていった結果。
「むむゥ!
やつのォ、かんがえがァ、わかッちゃッたッ!」
ぴしり!
とテディちゃムズは或る看板を指差しました!
《次回に続く!》
「足跡だね! テディちゃムズ……!」
名探偵テディちゃムズと、
親友ユキノジョン・H・ワトソンは頷き合います。
そう、足跡!
ベーカー街221Bを狙撃した黒い影は、
空き家の戸口に足跡を残していったのでした!
「追いかけようよ、テディちゃムズ!
今なら、まだ遠くには行っていまい!」
「いや、まちたまえッ!
あしあとはァ、だんだんとォ、ぼやけちゃッてるッ!」
黒い泥のような、どこか禍々しい足跡は、
大通りまで続いておりましたが、
そこで馬車の轍(わだち)に紛れてしまい、
さて、そこからは、
右か、左か、真っ直ぐか?
判然といたしません。
「お手上げ、かあ……」
「いいや、まだまだだよゥ、ユキノジョン・H・ワトソンッ!
こんなときにはァ、トビィをよぶのさッ!
お~いィ!
トビィ! トビィ~ッ!」
すると!
テディちゃムズの呼ぶ声に応えて現れたのは――
「……あのぅ、テディちゃムズ?
トビィって……
フクロウ???」
ええ、どう見ても、フクロウ、でございますね。
てっきり警察犬でもやって来るものと予想していた
ユキノジョン・H・ワトソン、超がっかりいたします。
「ふッ。
がいけんにィ、まどわされてはァいけないよッ、
ユキノジョン・H・ワトソンくんッ!
トビィはねッ、ゆうしゅうなァ『ついせきふくろう』なんだッ!」
テディちゃムズの言うとおり。
消えかけた足跡を、くんくん、と嗅いだフクロウは
探偵クマたちの案内役になりました。
新年を迎える喧騒に沸くロンドンの街角を、
あちらの小道、
こちらの広場と、
迷いもなく導いていった結果。
「むむゥ!
やつのォ、かんがえがァ、わかッちゃッたッ!」
ぴしり!
とテディちゃムズは或る看板を指差しました!
《次回に続く!》
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