看板の文字を、名探偵テディちゃムズの茶色い指が示します。
『チケット各種取り扱い中 旅の御用命はクックク社へ』
「やつのォ、ねらいィはァ、たかとびィなんだッ!」
そうか、大陸へ逃亡するつもりなのかと
ユキノジョン・H・ワトソンは、
テディちゃムズとともに、
旅行代理店クックク社へ飛び込みました。
「あッ! てんいんさんがァ、きぜつしてるゥ!」
「列車の切符が盗まれているよッ、テディちゃムズ
裏口のドアも、開いているぞォ!」
「いそごうッ!」
いちばん近い駅は、といえば、
ヴィクトリア・ステーション!
旅行社の店員さんを介抱してから、
えっほ、やっほ、ほいさっさ、
探偵クマたちは走ります。
「やつのなまえはねッ、
《あんこくの けんけんたいさ》だよッ!」
えっほ、えっほ。
走りながら、敵の人相を説明するテディちゃムズです。
黒豹狩の名手《暗黒のケンケン大佐》は、
《犯罪界のナポレオン》ネーさ教授の右腕でした。
ネーさ教授亡き後は、
復讐のため、名探偵テディちゃムズを付け狙っていたのです。
そんな悪者を、国外へ逃してはなりません。
早く捕まえなければ!
「駅に着いたよッ、テディちゃムズ!」
「ほーむをォ、さがそうッ!
れっしゃをォ、しらべようッ!」
「あッ!
あの真っ黒な影は!」
憎っくき敵を、ついに発見!
が、折りしも、駅のホームには発車の汽笛が!
「汽車が出ちゃう!
テディちゃムズ、ぼくたちも乗り込もう!」
客車の乗降口に、ユキノジョン・H・ワトソンはよじ登ります。
テディちゃムズも、うんしょ、こらしょ、と
登り――いえ、登りかけたところで。
「いやッ、ちがうゥ!
ユキノジョン・H・ワトソンくんッ、
これは、わなだァッ!」
《次回に続く!》
『チケット各種取り扱い中 旅の御用命はクックク社へ』
「やつのォ、ねらいィはァ、たかとびィなんだッ!」
そうか、大陸へ逃亡するつもりなのかと
ユキノジョン・H・ワトソンは、
テディちゃムズとともに、
旅行代理店クックク社へ飛び込みました。
「あッ! てんいんさんがァ、きぜつしてるゥ!」
「列車の切符が盗まれているよッ、テディちゃムズ
裏口のドアも、開いているぞォ!」
「いそごうッ!」
いちばん近い駅は、といえば、
ヴィクトリア・ステーション!
旅行社の店員さんを介抱してから、
えっほ、やっほ、ほいさっさ、
探偵クマたちは走ります。
「やつのなまえはねッ、
《あんこくの けんけんたいさ》だよッ!」
えっほ、えっほ。
走りながら、敵の人相を説明するテディちゃムズです。
黒豹狩の名手《暗黒のケンケン大佐》は、
《犯罪界のナポレオン》ネーさ教授の右腕でした。
ネーさ教授亡き後は、
復讐のため、名探偵テディちゃムズを付け狙っていたのです。
そんな悪者を、国外へ逃してはなりません。
早く捕まえなければ!
「駅に着いたよッ、テディちゃムズ!」
「ほーむをォ、さがそうッ!
れっしゃをォ、しらべようッ!」
「あッ!
あの真っ黒な影は!」
憎っくき敵を、ついに発見!
が、折りしも、駅のホームには発車の汽笛が!
「汽車が出ちゃう!
テディちゃムズ、ぼくたちも乗り込もう!」
客車の乗降口に、ユキノジョン・H・ワトソンはよじ登ります。
テディちゃムズも、うんしょ、こらしょ、と
登り――いえ、登りかけたところで。
「いやッ、ちがうゥ!
ユキノジョン・H・ワトソンくんッ、
これは、わなだァッ!」
《次回に続く!》
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