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嗚呼!とテディちゃは躍り上がった。
「やッとォ、きたッ! ぶらうんくんッ! ぶらうんくんだッ!!」
そう、この数日、テディちゃは耳を澄ましていたのである。
郵便物のお届けは、ないか。その中に書籍の包みは、ないか。
そうして、ついさっき、配達のおにいさんが、
ごとり!
と何かをポストに入れる音を、確かに、聞きつけた。
ぴん!
と来たテディちゃが玄関へ飛んでゆけば。
「ふァ~、これだァ♪」
そう、包みから出てきたのは、一冊の御本。
―― ステキなカンチガイ ブラウンのトホホ… ――
画はオクガワアサコさん、写真はおくがわじゅんいちさん、’06年7月発行と
見定める手間ももどかしく、
ページを捲るテディちゃなのだった。
「うわァッ♪ ぶんしょうがァ、あるよッ♪」
驚きと、喜び!
そうなのだ、テディちゃがひたすら憧れるブラウンくんの写真集
『ブラウンダイアリー』と『ブラウンダイアリー ゴールデン』には、
説明文というものが、全く無かった。
それが、この御本では!
文章がある!絵もたくさん載っている!
ブラウンくんがオクガワ家へやってきた経緯なども、
明かされているではないか。
「ええとッ、ええとッ? おだきゅゥ~でぱーとォ??」
そこの『わごん』とやらが、ブラウンくん生誕の地であるようだ。
「いかなくちゃッ!
こんどォ、ネーさにィ、つれていッてもらおうッとォ♪」
決意を固めるテディちゃである。
「わあ、いいなァ! ぶらうんくんはァ、おようふくゥ、いッぱいィもッてるッ!」
お洋服だけではなかった。
帽子、靴、パスポートも!
そして、その旅券を持ってブラウンくんは旅に出る。
香港へ、北欧へ、マレーシアへ、英国へ、
あるいははたまた、自転車の前カゴに乗り込んで、
御近所のサクラ見物へ。
「やッぱりィ、すごいィッ! ぶらうんくんはァ、すごいィやッ!」
感激ひとしお、自分もパスポートを取ろう、と思うテディちゃである。
取り方は、よく分からないのだが。
「ぶらうんくんのォ、いッしゅうかんはァ、たのしそうだなァ~♪」
じゅんさん、アサコさんに『ブーちゃん』と可愛がられ、時には叱られつつも、
ブラウンくんの毎日は充実しているようだ。
アサコさんに描かれたブラウンくんのイラストも、
なんとものびやかで、
装丁の隅々にまでブラウンくんが愉しく戯れている。
そう、ブラウンくんは、みんなの心をハッピーにしてくれる
ステキこの上ないテディベアなのだ。
「いいなッいいなッ♪
ほんとにィ、ぶらうんくんはァ、さいこゥ~だッ♪」
弾む心地のテディちゃに、しかし、小悪鬼のような考えが兆したのは、
この瞬間だったろうか。
「そうだッ!
ぶらうんくんのォ、ごほんッ!
ほかにもォ、あるんだよねッ?!」
よいしょ、うんしょ、とテディちゃはネーさの机に登り、
『ぱそこん』なるものと格闘した。
えい、やっ、と『きーぼーど』なるデコボコの上を跳ね廻れば、
なんたる不思議千万か、現れ出たのは見覚えある画面。
『あまぞん』とかいう、あのページだ……!
「よォしッ!
きょうもォ、ぽちッ、といくぞォ~!」
「やッとォ、きたッ! ぶらうんくんッ! ぶらうんくんだッ!!」
そう、この数日、テディちゃは耳を澄ましていたのである。
郵便物のお届けは、ないか。その中に書籍の包みは、ないか。
そうして、ついさっき、配達のおにいさんが、
ごとり!
と何かをポストに入れる音を、確かに、聞きつけた。
ぴん!
と来たテディちゃが玄関へ飛んでゆけば。
「ふァ~、これだァ♪」
そう、包みから出てきたのは、一冊の御本。
―― ステキなカンチガイ ブラウンのトホホ… ――
画はオクガワアサコさん、写真はおくがわじゅんいちさん、’06年7月発行と
見定める手間ももどかしく、
ページを捲るテディちゃなのだった。
「うわァッ♪ ぶんしょうがァ、あるよッ♪」
驚きと、喜び!
そうなのだ、テディちゃがひたすら憧れるブラウンくんの写真集
『ブラウンダイアリー』と『ブラウンダイアリー ゴールデン』には、
説明文というものが、全く無かった。
それが、この御本では!
文章がある!絵もたくさん載っている!
ブラウンくんがオクガワ家へやってきた経緯なども、
明かされているではないか。
「ええとッ、ええとッ? おだきゅゥ~でぱーとォ??」
そこの『わごん』とやらが、ブラウンくん生誕の地であるようだ。
「いかなくちゃッ!
こんどォ、ネーさにィ、つれていッてもらおうッとォ♪」
決意を固めるテディちゃである。
「わあ、いいなァ! ぶらうんくんはァ、おようふくゥ、いッぱいィもッてるッ!」
お洋服だけではなかった。
帽子、靴、パスポートも!
そして、その旅券を持ってブラウンくんは旅に出る。
香港へ、北欧へ、マレーシアへ、英国へ、
あるいははたまた、自転車の前カゴに乗り込んで、
御近所のサクラ見物へ。
「やッぱりィ、すごいィッ! ぶらうんくんはァ、すごいィやッ!」
感激ひとしお、自分もパスポートを取ろう、と思うテディちゃである。
取り方は、よく分からないのだが。
「ぶらうんくんのォ、いッしゅうかんはァ、たのしそうだなァ~♪」
じゅんさん、アサコさんに『ブーちゃん』と可愛がられ、時には叱られつつも、
ブラウンくんの毎日は充実しているようだ。
アサコさんに描かれたブラウンくんのイラストも、
なんとものびやかで、
装丁の隅々にまでブラウンくんが愉しく戯れている。
そう、ブラウンくんは、みんなの心をハッピーにしてくれる
ステキこの上ないテディベアなのだ。
「いいなッいいなッ♪
ほんとにィ、ぶらうんくんはァ、さいこゥ~だッ♪」
弾む心地のテディちゃに、しかし、小悪鬼のような考えが兆したのは、
この瞬間だったろうか。
「そうだッ!
ぶらうんくんのォ、ごほんッ!
ほかにもォ、あるんだよねッ?!」
よいしょ、うんしょ、とテディちゃはネーさの机に登り、
『ぱそこん』なるものと格闘した。
えい、やっ、と『きーぼーど』なるデコボコの上を跳ね廻れば、
なんたる不思議千万か、現れ出たのは見覚えある画面。
『あまぞん』とかいう、あのページだ……!
「よォしッ!
きょうもォ、ぽちッ、といくぞォ~!」
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