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お堅い辞典辞書の類ではありませんので御安心を。
本日ご紹介いたしますこの御本には、図版・写真がいっぱい。
絵本のような感覚で愉しめます。
―― 日本の色 ――
平凡社コロナブックスの127号、’06年9月の刊行です。
色見本帖であり、色名辞典でもあり、色に関する雑学も豊富。
時々、私はこの手の御本を無性に読みたくなります。
「え~、どしてでスかァ、ネーさ?」
それはですね、テディちゃ、
色の名って、なかなか、ややこしく、錯綜しているのですよ。
たとえば、或る色をイメージしたとして。
「ふんふン、いめじ、ねェ」
その色の、正式な名称は?
そう聞かれたら、即答できるだろうか。
即答できたとして、合っているだろうか。
例えるなら、むらさき。
・藤色(ふじいろ)、
・藤紫(ふじむらさき)
・紫苑色(しおんいろ)
・二藍(ふたあい)
・半色(はしたいろ)
これ、みんな紫系の色ですが、その違いは……難しいのです。
並べて見ると差違は判るものの、
単独で、ひょいと取り出され、これ何の色?と訊かれたら。
「ひゃア、わかんないかも、でスゥ」
菖蒲(あやめ)色と、杜若(かきつばた)色なんて、
どうにも混乱のモト、です。
茶色も、ねえ。
柿渋(かきしぶ)色と檜皮(ひわだ)色って、
それに紅鳶(べにとび)色って……。
もぉ区別がつきません。
「ぎりぎり、でス。にてるでスよ……」
この混沌と疑問に決着をつけるべく、
定期的に色名辞典を調べ直さねばならぬ訳です。
こちらの、コロナブックスの御本は
色の名の由来なども詳しく書かれていて、分かり易いですね。
難読漢字がちゃんと配慮されている点も好もしい。
「あッ、これ! わがし、でスよ! おいしそでス♪」
和菓子や、舞妓さんの花簪(はなかんざし)の写真、
昔の着物の写真もきれいです。
テディちゃ、よだれをお拭きなさい。
「あゥ~、しつれいしましたでス……」
ひもとけば、
ひととき猛暑を忘れ、
いにしえの色の世界にただよい遊ぶ――そんな一冊、でした。
本日ご紹介いたしますこの御本には、図版・写真がいっぱい。
絵本のような感覚で愉しめます。
―― 日本の色 ――
平凡社コロナブックスの127号、’06年9月の刊行です。
色見本帖であり、色名辞典でもあり、色に関する雑学も豊富。
時々、私はこの手の御本を無性に読みたくなります。
「え~、どしてでスかァ、ネーさ?」
それはですね、テディちゃ、
色の名って、なかなか、ややこしく、錯綜しているのですよ。
たとえば、或る色をイメージしたとして。
「ふんふン、いめじ、ねェ」
その色の、正式な名称は?
そう聞かれたら、即答できるだろうか。
即答できたとして、合っているだろうか。
例えるなら、むらさき。
・藤色(ふじいろ)、
・藤紫(ふじむらさき)
・紫苑色(しおんいろ)
・二藍(ふたあい)
・半色(はしたいろ)
これ、みんな紫系の色ですが、その違いは……難しいのです。
並べて見ると差違は判るものの、
単独で、ひょいと取り出され、これ何の色?と訊かれたら。
「ひゃア、わかんないかも、でスゥ」
菖蒲(あやめ)色と、杜若(かきつばた)色なんて、
どうにも混乱のモト、です。
茶色も、ねえ。
柿渋(かきしぶ)色と檜皮(ひわだ)色って、
それに紅鳶(べにとび)色って……。
もぉ区別がつきません。
「ぎりぎり、でス。にてるでスよ……」
この混沌と疑問に決着をつけるべく、
定期的に色名辞典を調べ直さねばならぬ訳です。
こちらの、コロナブックスの御本は
色の名の由来なども詳しく書かれていて、分かり易いですね。
難読漢字がちゃんと配慮されている点も好もしい。
「あッ、これ! わがし、でスよ! おいしそでス♪」
和菓子や、舞妓さんの花簪(はなかんざし)の写真、
昔の着物の写真もきれいです。
テディちゃ、よだれをお拭きなさい。
「あゥ~、しつれいしましたでス……」
ひもとけば、
ひととき猛暑を忘れ、
いにしえの色の世界にただよい遊ぶ――そんな一冊、でした。
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