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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

森の奥へは、行ってはならぬ?

2012-04-10 23:42:59 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ここ、東京の八王子でも、ソメイヨシノがほぼ満開になりましたよ~♪
 淡サクラ色の花珠は、手毬のようですね。
 佳きかな佳きかな~♪♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おねがいィでスッ、さくらさんッ、まだァちらないィでッ!」
「がるる!がるるぐるっがるるる!」(←訳:虎です!もっとお花を見ていたい!)

 人間の勝手な理屈だと分かっているのですが、
 もうすこし、出来れば週末まで、
 美しい桜花を眺めていたいですね。
 贅沢な私たちは、
 お花の下で、さあ、読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 裏返しの男 ――


 
 著者はフレッド・ヴァルガスさん、原著は1999年に、日本語版は2012年1月に発行されました。
 仏語原題は『L’HOMME A L’ENVERS』、
 著者のヴァルガスさんは本国フランスでとても人気の作家さんで、
 国際的にも評価が高く、
 英国の権威あるミステリの章CWA賞をはじめ、幾つもの賞を受賞している御方です。
 
「ほほゥ~♪
 おふらんすのォ、さッかさんならばァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:舞台はパリ!)

 そうね、フランスの首都パリ!……も出てくるのですが、
 物語の主な舞台は、
 大都市ではなく、地方の、村や野山なんです。
 なぜ、というなら
 この御本のテーマは――

  《人狼伝説》!

「ぎえーッ! おおかみィにんげんッ!」
「がるるるぐるがるぐるるっ?」(←訳:ミステリじゃなくて御伽噺っ?)

 いいえ、御伽噺ではないんですよ。
 トンデモでもファンタジーでもない、
 現代のフランスで、でも主題というか、モチーフは……
 人狼伝説。

 オオカミが既に絶滅してしまった日本では
 実感し難いのですけれど、
 欧州では、オオカミへの恐怖、嫌悪、忌避、といったネガティブな感情が
 まだ根強く残っているようです。
 その理由のひとつは、
 フランスの土壌にある、とも言えるでしょうか。

「どじょうゥ~??」
「がるぐるがるるぅ?」(←訳:お土地柄ですかぁ?)

 フランスは、EU最大の農業国です。
 食糧自給率は110%を超え、
 国土の多くが農業用地や酪農用地!

 そんな土地柄の、
 農業や酪農に従事して暮らす人々の目に、
 オオカミはいったいどのように映るものなんでしょう?
 それはたぶん――

  大事な羊が!山羊が! 
  仔牛さんが!
  オオカミにもってかれちゃ、明日から生きてゆけないわ!
  それに、オオカミなんぞにそこらへんをウロウロされたら
  おっかなくって農作業だって出来やしない~!

「ふァいッ! こわいぃでスからねッ!」
「がるるぐるがるるぐる!」(←訳:みんな商売あがったりだ!)

 日本と違い、
 ヨーロッパにはまだ野生のオオカミたちがいるんです。
 イタリアアルプスの山中にひっそり棲息している……はず、でしたが。

 フランスの或る村で事件は起きました。

 巨大な顎と牙の傷跡を刻まれ、
 無残な姿で発見されたのは、羊たち。
 その数が、じわり、じわりと増えてゆき、
 被害はやがて、
 羊以外の生きものに……

「むひゃわうゥ~ッ! こわいィでスよゥ~ッ!」
「がるる~!」(←訳:SOS~!)

 これはオオカミの所業なのか、
 それともヒトが係わっているのか、
 もしかしてもしかすると人狼が……?

 英国や米国、そして日本のミステリとも雰囲気を異にする、
 このフランス産ストーリーは、
 ミステリや警察小説よりも、
 むしろエンタな文芸作品として捉えていただきたい御本です。
 ミステリ好きさんだけでなく、
 広~く活字マニアさんにおすすめしたい一冊、
 本屋さんや図書館で、ぜひ探索&一読を~!

「おおかみよけにはァ、すずをォ、はだみィはなさずゥにねッ!」
「がるるぐるがるるーる!」(←訳:それはクマ避けだよー!)
 
 
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ステキな正体、明かせません!

2012-04-09 23:31:01 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日はポカポカ陽気~♪の東京・多摩地域、でしたね。
 これぞ春!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥッ! あちゅいィ~!」
「がるる!ぐるがるるーるがる!」(←訳:虎です!春を越えて初夏だー!)

 そうね、
 ああ冷たい飲み物が欲しい!と思ってしまう気温でした。
 きっと、お花見の席ではフラペチーノやアイスクリーム、
 よく冷えたカフェオレ、ミルクティーが歓迎されたことでしょう。
 本日の読書タイムは、
 コーヒー片手のブレイクタイムにぴったりな、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  

  
 
            ―― Coffee Blues コーヒーブルース ――


 
 著者は小路幸也さん、2012年1月に発行されました。
 コクあり味あり&クール!な表紙の装画はスカイエマさんの作品です。

「かふぇッ、でスねッ♪」
「がるるぐるるる!」(←訳:ジャズ喫茶かも!)
「うむッ! れこーどぷれいやーがァあるでス!」

 ここ《弓島珈琲(ゆみしまコーヒー)》は、
 気取ったカフェや、
 マニアが聖地と崇める有名ジャズ喫茶……ではないようです。
 建物は、古い民家の一階部分を改装して。
 レコードプレイヤーはあるけれど、
 音響効果なんてのは考えられてなくて。
 サイフォンで淹れるコーヒーはあるけれど、
 エスプレッソ? ラテ? トールにショート?
 いやー、それは……

「めにゅーにィ、ないィのでスゥ!」
「がるるー??」(←訳:なんでー??)

 物語の冒頭で、さりげなく、
 いまがいつなのか、が明かされています。
 時代は、1990年。
 2010年代の現在とは違い、
 あっちにスタバこっちにタリーズ、という状況ではなかったんですね。

 千住にある《弓島珈琲》は、
 『ちょっと改装した弓島さんの家で
  息子の大(だい)ちゃんがなんかやってるから遊びに行く』と
 御近所の方々に認識されている、
 敷居の高くない喫茶店さん、なのでした。

 大ちゃん――常連さんや友人からは、
 ダイちゃん、ダイ、と呼ばれる若い店主さんが得意とするのは、
 ブレンドコーヒーと
 ミートソーススパゲティ♪

「あはッ♪ おいしそゥ!」
「がるるぐるがる~!」(←訳:お腹空いてきた~!)

 お昼どきは、素人っぽさ全開の《弓島珈琲》も
 美味しいミートソーススパゲティ目当てのお客さんで満員御礼。
 夕刻になって、ようやく客足も一段落、
 常連さんと大ちゃんが
 カウンター越しにお喋りしていると、
 そこへ、ちょっと変わった“お客さん”がやって来ました。

 気の優しい大ちゃんにはとても追い返せない、
 その“お客さん”のオーダーとは……?

「むむ~ゥ!
 ないしょッ、でスかァ?」
「がるぐるがるるる!」(←訳:ミステリだからね!)

 小さな“お客さん”の依頼に応えようと
 動き始めた大ちゃん。
 大ちゃんの友人たちも力を貸してくれますが、
 少しずつ判明してゆくのは、
 錯綜した、容易ならざる事件の輪郭……?

 探偵でもない大ちゃん、珈琲店の店主に過ぎない大ちゃんは、
 どんな手に出るのでしょうか――

「あまちゅあァにはァ、あまちゅあァのォ、つよみィ!」
「がるぐるgる!」(←訳:でも慎重にね!)

 人気シリーズ『東京バンドワゴン』の作者さんらしい、
 あたたかく、心地良いテンポのミステリ作品です。
 ストーリーもさりながら、
 素晴らしいのは登場人物さんたち!
 中でも傑作、いえ、傑物なのは大ちゃんのお店を手伝う『丹下(たんげ)さん』~!!
 その前歴ときたら!んもう~!

「あわわわッ!
 それはァ、きみつじこうでスよゥ!」
「がるっるぐる~!」(←訳:言ったら駄目~!)

 はいはい、言いません、いえ、言えません!
 ミステリ好きさん、
 『バンドワゴン』ファンの方々は、
 どうぞ一読を!
 御本をひもとき、
 ステキな丹下さんの正体を確かめて下さいね~♪
 
 
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覗いてみれば……えッとビックリ!

2012-04-08 23:14:21 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日4月8日は、お釈迦さまの誕生を祝う『花まつり』の日!
 
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おしゃかさまッ、おめでとうございまスゥ!」
「がるる!ぐるるぐるる~がるがる~!」(←訳:虎です!甘茶めしませ~お祝いだ~!)

 仏教の伝来&定着の長~い歴史など想いうかべつつ、
 本日の読書タイムも、
 ええ、歴史モノでゆきますよ♪
 こちらを、どうぞ~!

  


 
            ―― 暴言で読む日本史 ――


 
 著者は清水義範さん、2011年12月に発行されました。
 『歴史を彩る《すごい発言》の知られざる真意と裏側の事情を博学多識に読みほぐす』と
 長~い副題が付されています。

「ぼうげんッ??」
「がるるぐるるがるるる?」(←訳:ムチャクチャ発言のこと?)

 そうですね、つまり……

 なんてムチャな!
 本気なのっ?
 喧嘩売ってんのかァこらァ!
 てな具合に、
 悪い意味で場が沸騰してしまう“失言”、いえ、“大失言”――

 著者・清水さんは歴史に残る大失言として、
 次のような例文ならぬ例言を挙げています。

 『日出ずるところの天子、書を日没するところの天子に至す』
 『この一門にあらざるは人たるべし』
 『胡麻の油と百姓は搾れば搾るほど出るものなり』
 『貧乏人は麦を食え』……!

「むむむゥ!
 たしかにィ、けんかァ、うッてまスゥ!」
「がるぐるるるー!」(←訳:強気すぎるよー!)

 そうよねー、
 強気っていうか、上から目線っていうか、
 ごめんね~つい舌が滑っちゃったの~♪程度の言い訳では
 とても治まりそうもない失言、ではあるのですが。

 《何が彼をそうさせたのか?》

 清水さんはこの点に着目します。
 いったい何が、彼に彼女に、
 そんな発言をさせてしまったのか?
 どんな事情があったのか?
 誰もその発言を止めなかったのか……?

 いえ、そもそも、
 この失言は、本当に、彼が口にしたものだったのか……?

「けんしょうッ、しまスかッ♪」
「がるぐる!」(←訳:調査開始!)

 とってもとっても有名な、

  平家にあらざるは人に非ざる――

 実はこれ、平清盛さんの言葉ではないのです。

「ふァッ?? ちがうゥのでスかァ??」
「がるっぐるっ?」(←訳:じゃあ誰がっ?)

 平家以外の人間に
 もれなく反感を抱かせる
 世紀の大失言をかましてくれちゃったのは、
 清盛さんの妻・時子(ときこ)さんの兄・時忠(ときただ)さん。
 清盛さんにとっては義兄にあたる御方ですねえ。
 時忠さんてば、
 どうしてそんなこと言ったんでしょ?

 それに、この言葉が、
 清盛さんの発言として
 後世の人々に受容されたのは、なぜ……?

「うむッ! すいりィどらまのォ、ようでスゥ!」
「がるるる!ぐるる!」(←訳:なるほど!の連続!)

 古代・中世・近世・現代それぞれの時代の、
 国を動かし、
 世界観をも変えてしまう“失言”の背景を見事に、
 そして分かりやすく解説してくれる
 清水さんの手腕に拍手喝采!
 歴史好きさん、
 ワイドショー好きさんにも、
 おすすめの新書ですよ~♪

「ぷふふッ♪とォ、わらいィながらァ~」
「ぐるるるがるがるるぐる!」(←訳:歴史の秘密を覗き見しよう!)

 
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ダダっと駆け足!アート旅♪

2012-04-07 23:23:26 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 庭にスミレが咲きましたよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くりすますろーずもォ、さいてまスッ♪」
「がるる!ぐるがるる……ぐるるる!」(←訳:虎です!タンポポは……まだかも!)

 陽射しは春なのに気温は冬に戻ったり、と
 ちょこっと落ち着かない週末ですが、
 本日は、屋内でまったり~♪なアートニュースの御紹介ですよ。
 先ずは、こちらから、どうぞ~!
 
  

 『日本橋~描かれたランドマークの400年~』!

 江戸東京博物館にて、5月26日~7月16日(月曜休館ただし7月16日は開館)、
 お江戸開府以来の日本橋の歴史を辿る開館20周年記念特別展です♪

「きれいなァ、はんがでスゥ!」
「がるるぐるぐるるぐるがるるる!」(←訳:川瀬巴水さんの名作が展示されるよ!)

 お次は、日本橋からちょちょいっと西へ……!
 
  

 『芸術家の肖像 ~写真で見る19世紀、20世紀フランスの芸術家たち~』!

 東京都三鷹市の三鷹市民ギャラリーにて、
 4月14日~6月24日(月曜休館ただし4月30日は開館、翌5月1日が休館)、
 ウジェーヌ・ドラクロワさん!
 アンリ・ファンタン-ラトゥールさん!
 サラ・ベルナールさんにロダンさん!
 肖像写真好きさんには垂涎の展覧会だわ~!

「まにあのォせかいィ??」
「がるるぐるがるるがるるるる!」(←訳:写真好きさんにおすすめしよう!)

 一転して、お次はPOPで可愛い企画展!

  

  『林 静一 展 現代の抒情画家』

 四国は丸亀市の、中津万象園・丸亀美術館にて、4月21日~6月10日(会期中無休)、
 中津万象園開演30周年記念なんですって~♪
 
「あッ! こうめちゃんだッ!」
「がるるぐるぐるるる~?」(←訳:小夏ちゃんもいるかな~?)

 『小梅ちゃん』イラストで知られる林さんの抒情的な作品およそ200点が
 展示されるそうですよ。
 そして、抒情&詩情豊かな、といえば、この方々も!

  

  『井上ひさしと安野光雅 ~文学と絵画の出会い~』展!

 千葉県市川市の市川市芳澤ガーデンギャラリーにて、
 4月24日~6月10日(月曜休館ただし4月30日は開館、5月1日が休館)、
 井上さんの御本の装丁といったら……安野さん!
 ワークショップや記念のコンサートも予定されています♪

「ふしぎなァ~えッ!」
「がるるぐるる~!」(←訳:絵本の世界へ~!)

 お次は、はるばるホノルルから!

  

  『北斎展』!

 東京の三井記念美術館にて、
 会期は4月14日~6月14日(月曜休館ただし4月30は開館)、
 北斎さん生誕250年を記念する展覧会は
 ホノルル美術館所蔵の逸品が前期・後期に分けて展示されます。

「あァ~かァ~ふゥ~じィ~!」
「ぐるるぐるぐるがるる!」(←訳:行列が出来そうな展覧会!)

 さあ、次は!
 大ファンなの~!という活字マニアさんも多そうな、
 このアーティストさん初の個展へ!

  

 『桂正和の世界展』!

 渋谷のパルコファクトリー(渋谷パルコ・パート1・6F)にて、
 会期は3月30日~4月16日、
 TVアニメーション『ZETMAN』放送開始を記念して、
 桂さん初めての個展が開催中です。
 
「おおッ! かちょいいィ~!」
「がるぐるる~!」(←訳:黒がステキ~!)

  

 『ウイングマン』『電影少女』他の作品で知られる桂さんの、
 複製原画展示や、アニメ開発資料が公開されています。
 特製グッズも販売しているのだそうよ~♪
 アニメは読売テレビ、TOKYO MX、BS11で放送開始!

 ……と、絶賛開催中&これから開催予定の展覧会を
 駆け足で御紹介してみましたが……
 う~むむ!
 全部ゆきたい!観てみたい!
 どなたか、『どこでもドア』を今すぐ発明してくれませんか~!

「たけこぷたーもねッ!」
「がるっ♪」

 では皆さま、穏やかな休日を!
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~ 懐かしき街のひかり ~

2012-04-06 23:14:15 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さくらッ! としんではァ、さきまくりィ~ッ♪」
「がるる!ぐるるがるるぐるがるる…」(←訳:虎です!でもね、あのね、八王子ではね…)

 こんにちは、ネーさです。
 都心部ではすっかり見頃となっているようですが、
 ここ(一応)東京都下の八王子では気温が低いせいでしょうか、
 ソメイヨシノはまだ1~2分咲きなのです。
 とはいえ――

 じゃじゃん!

  

 駅の近くでは、枝垂桜が一本だけ、きれいなお花を咲かせてくれました♪
 桜花よ、この春の光を東北へ運んでおくれ……!
 
  

「わほほッ♪ ぴかぴかしてるゥ!」
「がるるる~!」(←訳:カワイイ~!)

 肌寒いけど気分だけは春風に乗って、
 さあ、今日は読書タイムはちょこっとお休み、
 展覧会へお出掛けしてまいりましたよ。
 こちらを、どうぞ~!

  


 
           ―― 陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1910 ――


 
 東京・八王子市の八王子市夢美術館にて、
 会期は2012年4月6日~5月20日(月曜休館/祝日の場合は翌日が休館となります)、
 『シャ・ノワール《黒猫》をめぐるキャバレー文化と芸術家たち』と副題が、
 『LE CHAT NOIR  ENTERTAINMENT,ART AND CULTURE IN PARIS 1880-1910』と
 英題名が付されています。

「まッくろォ~にゃんこッ!」
「がるぐるるるがるぅ!」(←訳:これ見たことあるぅ!)

 チラシ(フライヤー)の中央で誇らしげに尾ッポをカールさせているのは、
 テオフィル=アレクサンドル・スタンランさんの
 《高名な『シャ・ノワール』一座近日来演のポスター》という作品です。
 制作されたのは1896年――
 美術史上ではベル・エポック(良き時代)などと呼ばれる、
 19世紀末から20世紀初頭の頃のことでした。

 この展覧会では、
 モンマルトルのキャバレー『シャ・ノワール』に象徴されるような、
 キャバレーでのダンス、
 歌手さんたちの舞台、
 演劇、バレエ、
 そしてキャバレーや小劇場に集った有名無名の人々が描かれた《印刷芸術》を中心に
 当時のパリ文化の一面が紹介されています。

「いんさつゥ??」
「がるるーぐるる?」(←訳:ポスターですか?)

 19世紀末は、大量印刷が可能になった時代でもありました。
 単色から多色刷りへ!
 用紙も、より大判へ!
 文字の羅列だけだった紙の上に華やかな画が踊る!
 そうなると、作家さんのセンスの良さが
 グンと際立ってきます。
 
 ファインアートとは少し違う、
 敢えて“安っぽさ”と“俗っぽさ”をウリにした、
 印刷芸術と、舞台芸術。

 展示されている作家さんは幅広く、
 モーリス・ドニさん、
 ダンサーのポスター画で知られるジュール・シェレさん、
 影絵芝居で名を馳せたアンリ・リヴィエールさん他、
 良き時代のパリを沸かせたアーティストさんの作品が並んでいます。
 
 《黒猫》に劣らず有名なのは
 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックさんの
 《『ディヴァン・ジャポネ』のポスター》という作品ですね。

「ふむふむッ、テディちゃ、しッてるでス!」
「がるーるるぐるがるるぐるがる!」(←訳:ロートレックさんの代表作のひとつだ!)

 挿絵本、書物の装丁、ポスター、お店のメニューブック、といった
 紙――それもあまり上質とは言えぬ紙を使用した作品を保護するため、
 会場内は照明がやや暗めになっていますが、
 ベル・エポック好きさんには
 堪らない企画展ですね♪

「がるっるぐるるるぐるっるがるるる!」(←訳:あっちを向いてもこっちを向いても!)
「くんくんッ!」
「がるるぐる~!」(←訳:パリの香り~!)

 コンサートや学芸員さんによるギャラリートーク、
 ワークショップ『影絵ボックスを作ろう』等の関連企画も予定されています。
 詳しくは夢美術館さんにお問い合わせ下さ~い♪

「はるだものォ~♪あそびにィゆこうゥ~♪」
「がるぐるるる!」(←訳:パリの裏街へ!)

 
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けぶる緑に。

2012-04-05 23:08:07 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 常識外れに凶暴?な花粉に叩きのめされ、
 とうとう病院行きとなりました……
 皆さま、もう花粉症シーズンはオフピークだ~なんて油断してはいけませんよ!!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くしゃみィ、れんぞくゥ!」
「ぐるる!ぐるがるがるるー!」(←訳:虎です!息が出来ないよー!)

 アレルギー物質との闘いで疲労困憊意気消沈……
 こんなときには、充血した眼にも優しいヴィジュアルな御本を!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



           ―― サライの『日本の庭』完全ガイド ――


 
 編者は田中昭三さんと『サライ編集部』の皆さん、2012年3月に発行されました。
 この御本は、雑誌『サライ』2010年9月号と、
 『週刊 日本庭園をゆく』1号~30号誌上に掲載された記事を再編集、
 新たな取材も加えて構成された『サライ・ムック』の最新刊です。

 “植物の緑”を眺めるのは
 目に良い、といいますけれど、本当ですね。
 緑したたる庭園のお写真を拝見していると
 なんだかホッとするわ~♪

「ネーさッ、
 さくらはァ、どこでスかッ??」
「がるるぐるぐる~がるる!」(←訳:見当たりませんよ~お花が!)

 伝統的な日本庭園てね、
 どちらかというと桜はあまり植えられていないのよ。
 理念的には
 《松をもって最上とする》。
 日本庭園に於ける植物の王さまは、松!
 緑なす松が最上位なんです。

 桜きれいじゃん!お花見楽しいじゃん!
 ウチもお庭に桜を植えよっかな~♪と大名豪族さんたちが張り切っちゃうのは、
 太閤秀吉さんの『醍醐の花見』後のムーヴメントですから、
 それより前の、
 貴族さんたち&寺院のお坊さま主導の日本庭園は、
 桜を愛しつつも、
 バラの花咲くイングリッシュ・ガーデンのような華やかさとは
 別種の美を目指していたのです。

「いけがァ、ありまスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:それに石!)
「たいこばしィもねッ!」

 日本庭園の美は、見立ての美、でしょうか。
 州浜に宇宙を見、
 石に孤峰を見る。
 そして、常緑樹である松も、池も石も、
 すべてを白と黒に染め分ける雪景色の庭。
 風景に屹立するように、
 或いは隠れるように佇む茶室の建物……。

 この御本で取り上げられているのは、
 庭を造る上での約束ごと、
 石灯籠や手水鉢、
 垣、飛石、敷石といった重要な小道具たち、
 数百年の時を経てなお御手本と仰がれる名作庭家さんたち、
 江戸期に造られた個性あふれる大名庭園。

 地味でシブ~い日本庭園は、
 暗喩(メタファー)の王国です。
 私たち現代人は、
 いったい幾つの暗喩を読み解けるものか……

「うむむゥ、むずかしィ~かもッ!」
「がるぐるるるるっ!」(←訳:でも面白いかもっ!)

 なぜか近頃は女子さんたちに人気の寺院&パワースポット巡りは、
 実は名園巡りだったりします。
 日本庭園の基礎知識力を、
 ググっと高めたい御方に、おすすめの一冊ですよ~♪

「ごーるでんうィーくはァ~」
「ぐるるがるーる!」(←訳:名庭園ツアーだ!)

 写真好きさんも、ぜひ一読を! 
 
 
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“お気に入り”は、どれだ?

2012-04-04 23:14:34 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さあッ! じゅんびィでスよゥ~ッ!」
「がるる!ぐるっぐるー!」(←訳:虎です!よっしゃー!)

 えー、おほん、
 こんにちは、ネーさです。
 記録的な春の暴風雨が去って、いよいよ!お花見日和がやって来ますね。
 なので、本日は!
 ドライブや簡単なピクニック、御近所へのお花見の友、
 気楽にパクつけちゃう行楽おかしの御紹介タ~イム!です。

「ふァいッ!
 くいしんぼうしょくんッ! ゆきまスよッ!」
「がるっ!」
 
  

 おやつパレードの先頭を飾りますのは、
 じゃじゃん!
 『無印良品』さんの春限定お菓子、
 《桜のブッセ》と《桜とほうじ茶のチョコ》!
 
「まいとしィ、こうれいのォ、さくらおかしィ!」

  

「がるるぐるがるぐるーる!」(←訳:ボクこの桜チョコ好きだー!)
「テディちゃもッ!」

 桜風味がお好きなら、
 こちらも外せませんよー!

  

 『コカコーラ』さんの
 《紅茶花伝 Dessertシリーズ 薫る桜ロイヤルミルクティー》!

「きせつゥげんていィでス~♪」
「がるる~!」(←訳:飲む桜~!)

 お次も、和で洋の小さなお菓子ですよ~♪

  

 『クリート株式会社』さんの
 《ぷちデザート餅》!

 ドン・キホーテさんで発見した御品は、
 いちごみるく、カスタード、キャラメル、という3種類のお味のクリーム&ソース入り♪
 チビっ子ちゃんは、お喉に引っかからないよう気を付けてね。

「ゆッくりィ、あじわうゥのでス!」
「がるぐるる~がる!」(←訳:食感ぷにぷに~だよ!)

 そして、今日のトリは……こちら~!
 
  

 『ナビスコ』さんの、《オレオ》!

 みんなが知ってるオレオクリームサンドクッキーは、
 発売から100年を迎えました。
 前回記事で御紹介した北欧デザインの巨匠フィン・ユールさんは生誕100年!
 オレオクッキーは発売100年!
 2012年は、20世紀の文化と歴史を感じさせる記念の年、ですね。

「おめでとうッ! ひゃくねんッ!」
「がるるぐるぐるがるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 お菓子を抱えて、さあ、どちらへ?
 上野公園? 隅田川? 中目黒? 吉祥寺?
 都心では、もう5~7分咲きになっているところもあると聞きましたが、
 夜桜見物の御方は、上着をお忘れなく~!
 
「まだまだァ、かぜはァ、つめたいィ~!」
「がるるるぐるがるるるがる!」(←訳:それでも行かずにいられない!)
「だッてェ、さくらがァ、すきィだからッ♪」

 では皆さま、週末に向けて、楽しいお花見準備を!
 
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夢の一脚!

2012-04-03 23:28:07 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 台風以上?の強風が吹き荒れた今日4月3日でしたが、
 皆さま、御無事でしょうか?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うきゃーッ! とばされるゥッ!」
「がるる!がるるるぐるがるるーる!」(←訳:虎です!怖くてお外へ行けないよー!)

 こんなときは安全第一!
 お家に籠って読書タイムに浸るしかありません。
 暴風雨の恐怖を寄せ付けない本日の一冊は……
 はいっ、こちらを、どうぞ~!

  


 
            ―― フィン・ユールの世界 ――


 
 著者は織田憲嗣(おだ・のりつぐ)さん、2012年2月に発行されました。
 『北欧デザインの巨匠』と副題が付されています。
 
「わほほゥ~♪ ほくおうでざいんッ♪」
「がるぐるるぐる!」(←訳:大人気だよう!)

 そうですね、
 北欧デザインといったら
 オシャレだよね~洗練されてるよね~と
 インテリア好きさん&雑貨好きさんに
 愛されていますよね。
 雑誌『BRUTUS』の椅子特集号を愛読する活字マニアさんは、
 フィン・ユールさんの名をよ~く御存知でしょう♪

 FINN JUHL(フィン・ユール)さんは、
 今年2012年が記念すべき生誕100年!
 1912年にデンマークのフレデリクスベアに生まれ、
 王立芸術アカデミーの建築科で学んだのち、
 家具のデザインにたずさわります。
 アーティスティックかつユニークなユールさん独自のデザインは
 まずアメリカで認められ、
 国際的な評価につながりました。
 『世界で最も美しい椅子』たちを世に送り出し、
 亡くなられたのは1990年……

「きれいなァ、ふぉるむゥ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:無駄なものがない!)

 表紙写真の椅子は、
 『Easy chair №45』、
 または『№45』と略称される
 ユールさんの作品中もっとも有名な肘掛椅子です。
 
 椅子の他にも、この御本には、
 テーブル各種、キャビネット、
 食器、照明器具、
 オフィスやショールームを総合的にデザインしたもの、
 さらには航空機の椅子と客室の配色デザインまで、
 ユールさんのデザイン集大成!が詰め込まれています。

 でも、やはり目立つのは……
 『№45』を中心とする椅子でしょうかしら。

「すわッてェみたいィッ♪」
「がるるるるぐるがるる!」(←訳:座り心地良さそうだよね!)

 日本では、オークションにかけられる家具、って
 まだあまり聞きません……。
 けれど、欧米の大手会社が主催するオークションでは
 椅子やソファ専門のフェアもあり、
 特別に貴重な品が売り立てに掛けられるとなると、
 インテリア雑誌に記事が組まれたりするほどです。

 つまり、単なる調度品ではなく、
 アートの一種として認識されている、んですね。
 ユールさんの椅子も、
 もっちろん!いまやミュージアムアイテム!
 
「せかいじゅうのォ、これくたーさんがァ~」
「がるるっぐる!」(←訳:欲しがってる!)

 《工業デザイン》と《工芸デザイン》、
 両方の《美》を混在させるユールさんの作品には、
 フェラーリやポルシェの《美》と共通するものが感じられます。
 研ぎ澄まされた、最高の美!
 アート好きさんは、ぜひとも一読を!

「うッとりのォ、うつくしさッ!」
「……がるるぐるがるるるぐるー!」(←訳:……やっぱり欲しくなっちゃうよー!)
 
 
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― 我らが、空の友 ―

2012-04-02 23:22:58 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 東京に続いて、横浜でもサクラ開花が確認されたんですって~♪
 と、浮かれていたら……
 ええっ!!
 通りがかりのお花屋さんの店頭には、満開のアジサイが!!

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 なぜにィ、あじさいィッ???」
「がるる!ぐるるがるがるるるー?」(←訳:虎です!まさかの梅雨先取りー?)

 温室もの?外国もの……?
 お花の世界は謎と神秘がいっぱいのようですが、
 この御本は神秘とロマンの光を放っています。
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 月と暮らす。 ――


 
 著者は藤井旭さん、2011年8月に発行されました。
 『月を知り、月のリズムで』と副題が付されています。
 お月さま――見上げればすぐそこにある、
 私たちにいちばん身近な天体、ですね。

「ちかくてェ、とおいィでス!」
「がるがるぐるるぐる!」(←訳:地球からは約38万キロ!)

 人類が生まれた時代には、
 既に空にあった地球の衛星・月。
 特に、私たち日本人は長いこと太陰暦で暮らしてきました。
 1873年(明治6年)に太陽暦へと変更されるまでは、
 お月さまを見上げては、
 うん!今日は何日!などと日を数えていたわけですね。

「じゅうごやァおつきさまッ♪」
「がるるるぐるぐる!」(←訳:きりりと三日月!)

 この御本では、前半部分に、
 太陰暦や旧暦にまつわるお月さまのエピソードが、
 後半部分には
 日本を含む世界各国の
 月に関する伝説や神話が取り上げられ、
 読み進んでゆくだけで……鍛えられます!月知識!

「おしゃしんもォ、すごいィでスよゥ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:地形がくっきり!)

 南の海、虹の入り江に浮かぶ『ムーン・レディ』の横顔……
 月に地球の光が反射する『地球照(アースシャイン)』……
 国や伝承によって異なる月の模様の見立て方……
 カラー図版で丁寧に解説されていて、
 天体ウッチング初級者の私ネーさ、
 感心するばかりでしたよ。

「わにッ! ろばッ!」
「がるるるぐるがるるぐる?」(←訳:ガマガエルも月に住んでる?)
「らいおんもねッ!」

 巻末には、これから日本で観察できる日食・月蝕・惑星蝕の予定表、
 月齢表なども掲載されていますが、
 『月面全図』のロマンチックぶりに圧倒されます。

 雨の海、
 嵐の大洋、
 熱の入り江、
 蒸気の海、
 神酒の海、
 病の沼……
 学者さんたちは、どんな想いや葛藤を抱え、
 このような名前を付けたのでしょうか……?

 そしてまた、当然といえば当然の事実にも驚愕!
 南半球で見るお月さまは、
 北半球のお月さまとは真っ逆様!
 上と下が入れ替わってるなんて、
 この御本を読むまで気付きませんでしたよ~!

「もうてんでしたでスッ!」
「ぐるるぐるがるるる!」(←訳:月の裏側の写真も載ってる!)

 かぐや姫さまの時代から
 宇宙ステーションが軌道周回する現代まで
 お月さまが地上に与えてくれた“恵み”の数々と、
 月を見仰ぐ人類の“夢”の歴史――
 
 天体マニアなんです!という御方はもちろん、
 星っていいよね~♪なカジュアル夜空好き派さん、
 UFO探してるんです!な方々も、
 ぜひ一読を!
 天文マエストロ・藤井さんが舵を取る観測船の航路に
 間違いはありません♪

「みあげてェごらんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:夜の星を!)

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はずむ!キャラクターくんたち。

2012-04-01 23:12:32 | ブックス
「ぐるるぐるがるる!」(←訳:こんにちは虎です!)

  

「がるるるぐるがるるぐるるる~!」(←訳:今年度からはボクが主人公ですよ~!)

「ぎょええッ!なんたるゥことッ!」

「がるっるるぐるがる~♪」(←訳:っていうのは嘘で~す♪)

  

「きょうはァ、えいぷりるふーるゥ!」
「がるる~っ♪」

 はいは~い、年に一度のささやかなウソつき大会でした。
 あらためまして、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス! ぷふふッ」
「がるる!ぐるぐるっ」(←訳:虎です!くすくすっ)

 さあ弥生!4月がやって来ましたね!
 本日の読書タイムは、
 新年度の始まりにはぴったり♪な一冊を御紹介いたしますよ。
 こちらを、どうぞ~
 
  


 
           ―― キャラクターデザインの仕事 ――


 
 著者は たかいよしかず さん、2012年2月日発行されました。
 この御本は、“ハッピークリエイター”を名乗るたかいさんが、
 『僕のやってきたことをみなさんに伝え、
  自分らしい生き方ってなんなのか、
  そんなことを考えてもらえたら』
 という思いのもとに綴った作品です。

「ふァいッ!
 テディちゃ、このきゃらくたーさんッ、しッてるでス!」
「がるるぐるるぐるる!」(←訳:ボクもみたことあるよ!)

 御本の表紙でニッコリしているのは、向かって左側が、
 『明治製菓』さんの《マーブルチョコレート》のキャラクター、
 マーブルわんちゃん♪
 そして右側が、
 高知県に海洋堂さんが造った『ホビー館 四万十(しまんと)』の公式キャラクター
 うまのすけっぴ!

「かッぱくんでスかッ♪」
「がるぐる~!」(←訳:かわいい~!)

 ふっふっふっ……可愛いのは、この子が、
 うまのすけっぴY(よいこモード)だから。
 これが、うまのすけっぴW(わるさモード)になると……

「わきゃきゃーッ!」
「ぐるるるがるるーる!」(←訳:お顔が全然違ーう!)

 一本の線で、
 小さな角度の違いで、
 豊かに表情を変えるキャラクターくんたち。

 著者・たかいさんの
 キャラクターデザインとグラフィックデザインのお仕事に就くまでの半生記と、
 人を感動させるとは、
 海外でお仕事をするとはどういうことなのか、
 ヘンテコ顔のキャラが受け入れられにくい風潮が
 或るきっかけから変わっていったこと、
 キャラクター創造へのこだわり、
 アニメ制作の夢……
 
 こう説明すると、
 これって硬くて難しい御本なの?
 と不安になっちゃいますが、
 いいえ、そんな心配は要りません♪

 章ごとの扉には、マーブルわんちゃんたち、
 招き猫とダルマが合体したキャラ《ネコダルマン》くんが
 ほのぼの感をプラス!
 『4コマ劇場』なるコママンガのページもありますよ♪

「ぷふッ♪ わらえるゥ~♪」
「がるがるぐる~!」(←訳:ほのぼのだよ~!)

 キャラデザインのお仕事BOOKとして、
 マーブルわんちゃんたちのイラストを楽しめる一冊としても
 おすすめの御本です。
 肩のチカラを抜いて、リラックスしながらお読み下さいね。

 では、本日の締めくくりは……
 新しい月に相応しいこちらの画像を、どうぞ~!
 
  

 ここ東京・八王子でも
 早咲きのサクラが、やっと!ようやく!咲き始めましたよ!

「ぴんくがァ、いいねッ♪」
「がるるぐるがるる!」(←訳:ステキな春が来る!)

 では皆さま、今年度もテディちゃと虎くんと私ネーさを、
 どうぞよろしくお願いいたします!

「よろしくでスゥ!」
「がるるぐるるるー!」(←訳:お願いしまーす!)
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