テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

エンディングへ、走れー!!

2013-10-14 21:41:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪うォ~おォ♪きみとだけェどーなッつゥ♪」
「がるる!♪がるるるるぅがーるる♪」(←訳:虎です!♪たべたいなぁドーナツ♪)

 こんにちは、ネーさです。
 『ミスタードーナツ』さんの期間限定ドーナツ各種を美味しくいただき、
 テンションあがり過ぎて……写真を撮るのを忘れました。
 え~っと、ですからその、おやつも終わって読書タイムです!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 比類なき翠玉(エメラルド) ――



 著者はケルスティン・ギアさん、原著は2010年に、
 画像の日本語版は2013年8月に発行されました。
 独語原題は『Smaragdgrun』、
 著者・ギアさんの本国ドイツで大々人気、
 ヨーロッパ各国でも大人気の
 《時間旅行者(タイムトラベラー)の系譜》第三作目です!

 シリーズの第一作『紅玉(ルビー)は終わりにして始まり』
 第二作『青玉(サファイア)は光り輝く』に続くこの第三作は
 いよいよシリーズのファイナル!

「たいむゥとらべるもォ、おおづめッ!」
「ぐるるっるがる~…」(←訳:忙しかったよね~…)

 ロンドンに暮らす高校生のグウェンドリン・シェパードさん。
 家族や友人から、グウェン、グウェニー、などと呼ばれる彼女は、
 つい最近まで知りませんでした。

 まさか自分にタイムトラベラーの資質があるとは……!

「まさかッ、だッたのでス!」
「がるーるぐるるるるる!」(←訳:フツーは有り得ないよ!)

 機械(マシン)を使って、
 或いはラヴェンダーの香りによって、ではなく、
 血のチカラ――遺伝的要素のチカラで
 時間の壁を跳躍する。

 その能力を持っているのはいとこのシャーロットで、
 あたしじゃないわ、と思っていたグウェンドリンさんには
 たいそうなショックで、
 タイムトラベル能力を管轄する《監視団》に
 私生活をあれこれ口出しされるのにもウンザリ。

 そして、
 恋愛がうまくゆかないのも、
 たぶんタイムトラベルなんてもののせい……!

「おとしごろォ、なのでス♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:高校生だもん!)

 《監視団》はグウェンさんに何をさせようとしているのか?
 グウェンさんは彼らの束縛から逃れられるのか?
 いえ、もとを辿れば、
 グウェンさんがタイムトラベル能力を持つ意味は?

 最終巻に到って、
 物語は急速に動き出します。
 御本の前半ではゆっくりと、
 中盤からは猛スピードで!
 その辺りからは、もう~―

「はらはらァどきどきィ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:一気読みだ!)

 読み手を魅了するのは、
 非常に巧みなストーリーテリングと
 真剣な場面でもつい笑っちゃうユーモラスな会話、
 機知に富むキャラクターたち♪

「よめばァ、わかりまスゥ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:この愉しさ面白さ!)

 著者さんはもとより、
 訳者の遠山明子さんにも拍手を贈りたいタイムトラベルファンタジー三部作、
 私ネーさ的には2013年翻訳本部門のベストの推したい傑作です。
 すべての活字マニアさん、
 必ずや読破を~!
 


 
コメント
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