「こんにちわッ、テディちゃでス!
ほほゥ! おおぜいィ~いまスでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!みんなガンバれ~!)
こんにちは、ネーさです。
国体開催中だからでしょうか、
JRの駅などで特大のスポーツバッグを持った高校生さんをすれ違います♪
見慣れないけれどけっこうキュートな制服の女の子たちもいて
可愛らしいですね。
本日の読書タイムでは、
可愛いどころか全然地味だし……現代っぽくないし……
でも!いいんだなあ、これが!という一冊を御紹介いたしますよ。
こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/65/2d945b219b57356e7a9a724741617dd7.jpg)
―― 八木重吉のことば ――
編・著は澤村修治(さわむら・しゅうじ)さん、絵は よこてけいこ さん、
2013年8月に発行されました。
『こころよ、では行っておいで』と副題が付されています。
この御本は
前回記事で御紹介した『時鐘の翼』、
そして記事内で言及しました映画『紅の豚』や『風立ちぬ』と同じ時代に
実在していた詩人さん――
八木重吉(やぎ・じゅうきち)さん(1898~1927)
について書かれた文章と
八木さん作の詩歌、その解説から成っています。
「やぎじゅうきちィさんッ??」
「ぐるうるがるぐるるるる~…?」(←訳:聞いたことあるような~…?)
NHKのEテレで放送されている『にほんごであそぼ』を
御覧になったことのある方々は、
八木重吉さんの名と作品に聞き憶えがある、かもしれませんね。
或いは、
御本の副題となっている名作『心よ』を、
読んだことのある活字マニアさんも大勢おられるでしょう。
失礼ながらここに引用させていただきます――
『こころよ
では いっておいで
しかし
また もどっておいでね
やっぱり
ここが いいのだに
こころよ
では 行っておいで』
「ふァいィ! しッてるでスゥ!」
「がる、ぐるぐる!」(←訳:ああ、この詩だ!)
重吉さんの生涯は短く、
わずか29歳で鬼籍の人となりました。
重吉さんの健康を奪ったのは
映画『風立ちぬ』で登場人物たちを苦しめたのと同じ病、
肺結核でした。
『風立ちぬ』原作者の堀辰雄さんもまた
死因は肺結核であったといわれています。
「むむゥ~…かなしィ~…」
「ぐるるるがるるぐるるる!」(←訳:現代ならお薬があるのに!)
著者・澤村さんは、
前半部分で八木重吉さんの詩歌と解説を、
後半部分では重吉さんの生涯を追う形で
この御本を構成しています。
後半の文章は、特に、
詩人・重吉の略伝に留まらず、
大正から昭和初期にかけての詩壇の様子もうかがえて、
いっそう『風立ちぬ』との同時代性を感じさせます。
「ほんのォ、すうじゅうねんまえェなのにィ~」
「がるぐっるぅっるがる~…」(←訳:遠くなっちゃった時代~…)
宮崎駿さんの映画『風立ちぬ』を観た後、
堀辰雄さんの『風立ちぬ』を読んだ後には、
活字マニアの皆さま、
八木重吉さんの詩歌もくちずさんでみてくださいね。
重吉さんの詩集や傑作選は多数刊行されていますが、
この御本はことにおすすめです。
ぜひ!
「よめばァ、かならずゥ!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:好きになりますぅ!)
ほほゥ! おおぜいィ~いまスでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!みんなガンバれ~!)
こんにちは、ネーさです。
国体開催中だからでしょうか、
JRの駅などで特大のスポーツバッグを持った高校生さんをすれ違います♪
見慣れないけれどけっこうキュートな制服の女の子たちもいて
可愛らしいですね。
本日の読書タイムでは、
可愛いどころか全然地味だし……現代っぽくないし……
でも!いいんだなあ、これが!という一冊を御紹介いたしますよ。
こちらを、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/65/2d945b219b57356e7a9a724741617dd7.jpg)
―― 八木重吉のことば ――
編・著は澤村修治(さわむら・しゅうじ)さん、絵は よこてけいこ さん、
2013年8月に発行されました。
『こころよ、では行っておいで』と副題が付されています。
この御本は
前回記事で御紹介した『時鐘の翼』、
そして記事内で言及しました映画『紅の豚』や『風立ちぬ』と同じ時代に
実在していた詩人さん――
八木重吉(やぎ・じゅうきち)さん(1898~1927)
について書かれた文章と
八木さん作の詩歌、その解説から成っています。
「やぎじゅうきちィさんッ??」
「ぐるうるがるぐるるるる~…?」(←訳:聞いたことあるような~…?)
NHKのEテレで放送されている『にほんごであそぼ』を
御覧になったことのある方々は、
八木重吉さんの名と作品に聞き憶えがある、かもしれませんね。
或いは、
御本の副題となっている名作『心よ』を、
読んだことのある活字マニアさんも大勢おられるでしょう。
失礼ながらここに引用させていただきます――
『こころよ
では いっておいで
しかし
また もどっておいでね
やっぱり
ここが いいのだに
こころよ
では 行っておいで』
「ふァいィ! しッてるでスゥ!」
「がる、ぐるぐる!」(←訳:ああ、この詩だ!)
重吉さんの生涯は短く、
わずか29歳で鬼籍の人となりました。
重吉さんの健康を奪ったのは
映画『風立ちぬ』で登場人物たちを苦しめたのと同じ病、
肺結核でした。
『風立ちぬ』原作者の堀辰雄さんもまた
死因は肺結核であったといわれています。
「むむゥ~…かなしィ~…」
「ぐるるるがるるぐるるる!」(←訳:現代ならお薬があるのに!)
著者・澤村さんは、
前半部分で八木重吉さんの詩歌と解説を、
後半部分では重吉さんの生涯を追う形で
この御本を構成しています。
後半の文章は、特に、
詩人・重吉の略伝に留まらず、
大正から昭和初期にかけての詩壇の様子もうかがえて、
いっそう『風立ちぬ』との同時代性を感じさせます。
「ほんのォ、すうじゅうねんまえェなのにィ~」
「がるぐっるぅっるがる~…」(←訳:遠くなっちゃった時代~…)
宮崎駿さんの映画『風立ちぬ』を観た後、
堀辰雄さんの『風立ちぬ』を読んだ後には、
活字マニアの皆さま、
八木重吉さんの詩歌もくちずさんでみてくださいね。
重吉さんの詩集や傑作選は多数刊行されていますが、
この御本はことにおすすめです。
ぜひ!
「よめばァ、かならずゥ!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:好きになりますぅ!)