昨日、2月20日は『完本コーヒーカップの耳』が全国発売されて一周年の日だった(奥付の発行日は2月28日)。
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しかし、昨年のその日、わたしは姫路にいた。
家内が姫路の病院で目の手術をし、退院日だったので迎えに行ったのだった。
なので、本屋さんに並んでいるのを見たのは翌日の2月21日だった。
つまり今日21日が一周年というわけ。
その日わたしは、エビスタの「ブックファースト」さんへご挨拶に行った。
いい場所にたくさん積んでくださっているということだったので。
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本当に、店の一番いい場所に積んでくださっていた。
そして、評判が良くて、初日に20冊ほど売れたとのことだった。
なので順調に広がってゆくのかと思ったが、その後コロナである。
3月に予定されていた東京でのドリアン助川さんとの出版記念イベントも延期、さらに中止になってしまい、わたしはついてないなあと思ったものだった。
でも、ドリさんは今も「環境が整えば東京と大阪で朗読会をやりましょう」と言ってくださっている。
忙しい人なのにありがたいことだ。
その時が来るのを楽しみに待とう。
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しかし、昨年のその日、わたしは姫路にいた。
家内が姫路の病院で目の手術をし、退院日だったので迎えに行ったのだった。
なので、本屋さんに並んでいるのを見たのは翌日の2月21日だった。
つまり今日21日が一周年というわけ。
その日わたしは、エビスタの「ブックファースト」さんへご挨拶に行った。
いい場所にたくさん積んでくださっているということだったので。
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本当に、店の一番いい場所に積んでくださっていた。
そして、評判が良くて、初日に20冊ほど売れたとのことだった。
なので順調に広がってゆくのかと思ったが、その後コロナである。
3月に予定されていた東京でのドリアン助川さんとの出版記念イベントも延期、さらに中止になってしまい、わたしはついてないなあと思ったものだった。
でも、ドリさんは今も「環境が整えば東京と大阪で朗読会をやりましょう」と言ってくださっている。
忙しい人なのにありがたいことだ。
その時が来るのを楽しみに待とう。
有ったはずの写真がどうしても見つからなかった。
フィルムは見つかった。
ところがプリントしてくれる写真屋さんがなくて困っていたら、FB友達のA本さんが教えてくださって、エビスタにあるカメラ屋さんに頼んだ。
もう20年ほども昔のフィルムだったけど、きれいなプリントに仕上がった。

2L版110円。気の毒なような値段。
『完本・コーヒーカップの耳』の中の「塀のうちそと」に登
場する加賀繁躬さんの入れ墨姿。
「顔は写さないから」と言って撮らせてもらったのだが、せっかくだから、少しカメラを上向けて撮った。
さすがにスキンヘッドまでは上向けられなかった。
バレそうで。
出来上がった写真は彼に見せなかったと思う。
朗読会などのイベントを催すことができれば、大きく伸ばしてお見せしたいと思うのだが。
フィルムは見つかった。
ところがプリントしてくれる写真屋さんがなくて困っていたら、FB友達のA本さんが教えてくださって、エビスタにあるカメラ屋さんに頼んだ。
もう20年ほども昔のフィルムだったけど、きれいなプリントに仕上がった。
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2L版110円。気の毒なような値段。
『完本・コーヒーカップの耳』の中の「塀のうちそと」に登
場する加賀繁躬さんの入れ墨姿。
「顔は写さないから」と言って撮らせてもらったのだが、せっかくだから、少しカメラを上向けて撮った。
さすがにスキンヘッドまでは上向けられなかった。
バレそうで。
出来上がった写真は彼に見せなかったと思う。
朗読会などのイベントを催すことができれば、大きく伸ばしてお見せしたいと思うのだが。
必要があって出かけてきました。
ついでにエビスタの本屋さんを覗いてみました。
『完本コーヒーカップの耳』はまだ平台に積んでくださっていました。
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もうすぐ一年になりますが、ありがたいことです。
歩数4560歩でした。
これぐらい歩くと体調がいいですね。
ついでにエビスタの本屋さんを覗いてみました。
『完本コーヒーカップの耳』はまだ平台に積んでくださっていました。
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もうすぐ一年になりますが、ありがたいことです。
歩数4560歩でした。
これぐらい歩くと体調がいいですね。
『完本コーヒーカップの耳』に登場する明石陽子さんが今朝お亡くなりになった。
94歳。
それにしても元日の朝に亡くなられるとは。
「帰らぬ人形」を語って下さった人である。
わたしのことをいつまでも「お兄ちゃん」と呼んでくださった人である。
枕元には『完本コーヒーカップの耳』を置いておられたと。
本が生前に間に合って良かった。
「帰らぬ人形」
わたしの実の父は 石川白鳥というペンネームで映画の脚本を書いてたんよ。髪はオールバックでいつも着流しで わたしの知りたいことは何でも教えてくれて カッコ良くて わたし大好きやった。父の原作脚本の映画では「帰らぬ人形」とか「山中小唄」というのがヒットしたらしいんやけど そのうち売れんようになってきて 貧乏してたみたい。それで わたしが九歳の時 お祖母さんが見かねて母を田舎へ連れて帰ってしまって しばらく父と子ども四人とで暮らしてたんよ。まあ わたしら子どもの知らない もっと他の事情もあったんやろけどね。
ある日 父が 「お母さんを呼びに行こ」と言って わたしら子どもを連れて 田舎の母の所へ行ったんよ。ところがそこで 母が別の人と祝言挙げてるとこに たまたま出くわしてね 父は知らんことやったらしくて そっとまたわたしらを連れて帰ったんよ。それで父は諦めたらしい。
だけどそれからしばらくして 今度は父が家を出てしまってね わたしら子どもだけになってしもた。父はすぐに帰るつもりやったんやろけど これもわたしら子どもの知らない事情があって 帰れんようになったんやろね。それでお祖母さんが お米やわずかのお金を持って来てくれたりしたけど わたしが一番上やったから 弟らの面倒を見たらなあかんし 下の妹はまだ乳飲み子やったから ミルクを飲ましたらなあかんし 学校へもその子を負んぶして行ったんよ。そんな生活をニ、三か月したころに ヒョコッと父が顔を見せてね ああ良かったと思たけど ちょっと会いに来ただけで わたしらの服やら靴やらを置いて またすぐ出て行ってしまったんよ。わたしは父のこと大好きやったから ついて行きたかったんやけど 嵐電の等持院駅で わたしのおかっぱ頭をなでながら 「陽子 ええ子にしときよ。きっと迎えに来るからな」と言って そこで別れたんよ。それからはずっと いつか父が迎えに来てくれると思て暮らしてたけど 結局それが父の姿を見た最後やった。
ある日 駄菓子屋の前で 店に人がおらん時 もうちょっとで万引きしかけたことがあったんよ。わたし 今でもその光景をありありと思い出すんよ。ひもじくて ひもじくて そこにあるキャラメルがおいしそうで もうちょっとで手が出かけたんやけど 思いとどまったんよ。父の 「ええ子にしときよ」という言葉思い出して。あの時 手ェ出してたら わたしきっとその後の人生変わってたと思う。
そんなころ 近所でウロウロしてる おウメさんていう乞食のおばちゃんに声をかけられて お菓子をもらったことがあった。わたしの顔見たら くれはった。わたしのこと知ってたんやろなあ。わたし お乞食さんに恵んでもらってたんよ。
それからわたしらは 母の所へ引き取られたんやけど わたしは 教養のない義理の父親をどうしても尊敬できなくて 馴染めなくて 「お父さん」とは呼べなかった。母も「あんたはお父さんに似てるから」とわたしのことを好きではなかったようで 辛い日々やった。
昭和19年 わたしが18歳の時 父が死んだと 鎌倉から知らせがあってね 母は 行かなくていいと反対したけど わたし 電報の住所を頼りに探して行ったんよ。やっとたどり着いたら 葬式は済んでしまってたんやけど 父と暮らしてたという優しそうな女の人がいてはって よく来られましたと家の中へ入れてくれはって 仏壇の遺骨にお参りさせてもらった。そこで 「あの人は いつも陽子陽子とあなたのことを心配してましたよ」と聞かされたんよ。そして 遺骨を持たせてくれはって あの人がよく行ってた場所を案内しましょ と言ってくれはって 縁のあるとこ連れて歩いてくれはったんよ。わたし 父の遺骨を抱いて 町を歩き回ったんよ。いつも行ってる散髪屋さんやら 煙草屋やら 食堂やら 映画館やらを案内してもらって。そこでの様子を話してもろたり。それから 江の島の海へも行った。二月の寒い日やった。きれかった。だけどわたし 腹立たしいて 悔しくて なんでわたしを十年も放っておいたんよ て骨に向かって言った。なんで呼んでくれへんかったんよ て言った。約束したやないの て言ったんよ。
涙流してるわたしを見て その人が 「お父さんね “誰か故郷を思わざる”って歌が好きでね いつも口ずさんでおられましたよ」て。ずっと貧乏やったから 呼びたくても呼べなくて 会いにも行けなくて ということやったらしい。それからこんなことも言ってはった。 「あの人 小説書いても甘い恋愛ものしか書けなかったので売れなかった」と。そら戦争中やもんね。だけど「お金を貯めて陽子を迎えに行くと言って 新聞配達やらいろんな仕事をして」と。二晩そこに泊めてもらって お父さんの話 いっぱいしてもらった。そして遺骨をもらって 写真も一枚もらって帰った。
家に帰ったら 母がびっくりしてね そんな骨どないすんのん て怒ったんよ。それでわたし 知恩院さんに頼んで そこに納めさせてもろた。写真は わたしのお守りにして大事にしてたんやけどね 桑名の挺身隊の寮にいた時 急な空襲で荷物持ち出す間がなくて 焼いてしまったんよ。わたし 炎に向かって 「シャシンーッ!」て叫んでた。写真はなくなったけど わたしは その写真の顔と 等持院で別れた時の姿とは 頭の中にハッキリと残ってるから。
この前 老人会で旅行に行ってね 江の島へも言ったんよ。わたし 人から離れて 一人で海眺めてた。昔の話はだれにもしなかった。
『完本コーヒーカップの耳』
94歳。
それにしても元日の朝に亡くなられるとは。
「帰らぬ人形」を語って下さった人である。
わたしのことをいつまでも「お兄ちゃん」と呼んでくださった人である。
枕元には『完本コーヒーカップの耳』を置いておられたと。
本が生前に間に合って良かった。
「帰らぬ人形」
わたしの実の父は 石川白鳥というペンネームで映画の脚本を書いてたんよ。髪はオールバックでいつも着流しで わたしの知りたいことは何でも教えてくれて カッコ良くて わたし大好きやった。父の原作脚本の映画では「帰らぬ人形」とか「山中小唄」というのがヒットしたらしいんやけど そのうち売れんようになってきて 貧乏してたみたい。それで わたしが九歳の時 お祖母さんが見かねて母を田舎へ連れて帰ってしまって しばらく父と子ども四人とで暮らしてたんよ。まあ わたしら子どもの知らない もっと他の事情もあったんやろけどね。
ある日 父が 「お母さんを呼びに行こ」と言って わたしら子どもを連れて 田舎の母の所へ行ったんよ。ところがそこで 母が別の人と祝言挙げてるとこに たまたま出くわしてね 父は知らんことやったらしくて そっとまたわたしらを連れて帰ったんよ。それで父は諦めたらしい。
だけどそれからしばらくして 今度は父が家を出てしまってね わたしら子どもだけになってしもた。父はすぐに帰るつもりやったんやろけど これもわたしら子どもの知らない事情があって 帰れんようになったんやろね。それでお祖母さんが お米やわずかのお金を持って来てくれたりしたけど わたしが一番上やったから 弟らの面倒を見たらなあかんし 下の妹はまだ乳飲み子やったから ミルクを飲ましたらなあかんし 学校へもその子を負んぶして行ったんよ。そんな生活をニ、三か月したころに ヒョコッと父が顔を見せてね ああ良かったと思たけど ちょっと会いに来ただけで わたしらの服やら靴やらを置いて またすぐ出て行ってしまったんよ。わたしは父のこと大好きやったから ついて行きたかったんやけど 嵐電の等持院駅で わたしのおかっぱ頭をなでながら 「陽子 ええ子にしときよ。きっと迎えに来るからな」と言って そこで別れたんよ。それからはずっと いつか父が迎えに来てくれると思て暮らしてたけど 結局それが父の姿を見た最後やった。
ある日 駄菓子屋の前で 店に人がおらん時 もうちょっとで万引きしかけたことがあったんよ。わたし 今でもその光景をありありと思い出すんよ。ひもじくて ひもじくて そこにあるキャラメルがおいしそうで もうちょっとで手が出かけたんやけど 思いとどまったんよ。父の 「ええ子にしときよ」という言葉思い出して。あの時 手ェ出してたら わたしきっとその後の人生変わってたと思う。
そんなころ 近所でウロウロしてる おウメさんていう乞食のおばちゃんに声をかけられて お菓子をもらったことがあった。わたしの顔見たら くれはった。わたしのこと知ってたんやろなあ。わたし お乞食さんに恵んでもらってたんよ。
それからわたしらは 母の所へ引き取られたんやけど わたしは 教養のない義理の父親をどうしても尊敬できなくて 馴染めなくて 「お父さん」とは呼べなかった。母も「あんたはお父さんに似てるから」とわたしのことを好きではなかったようで 辛い日々やった。
昭和19年 わたしが18歳の時 父が死んだと 鎌倉から知らせがあってね 母は 行かなくていいと反対したけど わたし 電報の住所を頼りに探して行ったんよ。やっとたどり着いたら 葬式は済んでしまってたんやけど 父と暮らしてたという優しそうな女の人がいてはって よく来られましたと家の中へ入れてくれはって 仏壇の遺骨にお参りさせてもらった。そこで 「あの人は いつも陽子陽子とあなたのことを心配してましたよ」と聞かされたんよ。そして 遺骨を持たせてくれはって あの人がよく行ってた場所を案内しましょ と言ってくれはって 縁のあるとこ連れて歩いてくれはったんよ。わたし 父の遺骨を抱いて 町を歩き回ったんよ。いつも行ってる散髪屋さんやら 煙草屋やら 食堂やら 映画館やらを案内してもらって。そこでの様子を話してもろたり。それから 江の島の海へも行った。二月の寒い日やった。きれかった。だけどわたし 腹立たしいて 悔しくて なんでわたしを十年も放っておいたんよ て骨に向かって言った。なんで呼んでくれへんかったんよ て言った。約束したやないの て言ったんよ。
涙流してるわたしを見て その人が 「お父さんね “誰か故郷を思わざる”って歌が好きでね いつも口ずさんでおられましたよ」て。ずっと貧乏やったから 呼びたくても呼べなくて 会いにも行けなくて ということやったらしい。それからこんなことも言ってはった。 「あの人 小説書いても甘い恋愛ものしか書けなかったので売れなかった」と。そら戦争中やもんね。だけど「お金を貯めて陽子を迎えに行くと言って 新聞配達やらいろんな仕事をして」と。二晩そこに泊めてもらって お父さんの話 いっぱいしてもらった。そして遺骨をもらって 写真も一枚もらって帰った。
家に帰ったら 母がびっくりしてね そんな骨どないすんのん て怒ったんよ。それでわたし 知恩院さんに頼んで そこに納めさせてもろた。写真は わたしのお守りにして大事にしてたんやけどね 桑名の挺身隊の寮にいた時 急な空襲で荷物持ち出す間がなくて 焼いてしまったんよ。わたし 炎に向かって 「シャシンーッ!」て叫んでた。写真はなくなったけど わたしは その写真の顔と 等持院で別れた時の姿とは 頭の中にハッキリと残ってるから。
この前 老人会で旅行に行ってね 江の島へも言ったんよ。わたし 人から離れて 一人で海眺めてた。昔の話はだれにもしなかった。
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術後の静養中ということもあり、少々運動不足になっている。
ウォーキング程度はいいとのことなので、今日は少し歩いてきた。
といってもたったの3500歩ほど。
その途中に『完本コーヒーカップの耳』に登場する牛山さんの会社の事務所がある。
ビルの名前は「ル・マンボ西宮」。
ビルは牛山さんの持ち物。
で、牛山さんの会社の名前は「本丸工業」である。
わたしはよく、ほんまるではなく、うそまるやろとからかうのだが。
ということで、彼が名付けた「ル・マンボ」だが、濁音を取って逆に読むと意味が通じる。
その事務所、二階にあるのだが、窓を観察すると静かそうである。電気もついてない。
前に彼の車も止まってない。
ちょっと前に聞いた情報では、わたしが入院してる間に体調を崩したという話がある。
前から会社を閉じたがっていたが、いよいよ現実化してきたのだろうか?
しかし心配。
ウォーキング程度はいいとのことなので、今日は少し歩いてきた。
といってもたったの3500歩ほど。
その途中に『完本コーヒーカップの耳』に登場する牛山さんの会社の事務所がある。
ビルの名前は「ル・マンボ西宮」。
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ビルは牛山さんの持ち物。
で、牛山さんの会社の名前は「本丸工業」である。
わたしはよく、ほんまるではなく、うそまるやろとからかうのだが。
ということで、彼が名付けた「ル・マンボ」だが、濁音を取って逆に読むと意味が通じる。
その事務所、二階にあるのだが、窓を観察すると静かそうである。電気もついてない。
前に彼の車も止まってない。
ちょっと前に聞いた情報では、わたしが入院してる間に体調を崩したという話がある。
前から会社を閉じたがっていたが、いよいよ現実化してきたのだろうか?
しかし心配。
S水さんから電話。
「手術のその後は?」と。
で、「どうぞ店に」と言って来てもらっておしゃべり。
その中で意外なことを。
牛山さんが倒れたらしいと。
消息がよくわからないと。
『完本コーヒーカップの耳』にたくさん登場している人気者。
心配。
「手術のその後は?」と。
で、「どうぞ店に」と言って来てもらっておしゃべり。
その中で意外なことを。
牛山さんが倒れたらしいと。
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消息がよくわからないと。
『完本コーヒーカップの耳』にたくさん登場している人気者。
心配。
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おもしろいものですね。
但馬の奥の新温泉町の「加藤文太郎記念図書館」での貸出ランキング。
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文学部門の第一位が『完本コーヒーカップの耳』だって!
瀬戸内寂聴、角田光代、沢木耕太郎、群ようこさんなどを抑えてですよ。
瞬間風速かもしれませんが。
なにが起こっているのでしょうか?
もしもコロナがなければ、行って朗読会などのイベントをやりたいものですが。
なんという偶然。
今店は休んでいるのだが、ちょっと郵便物を、と思って店の扉を開けて外へ出たら、店の写真を撮っている人が。
「ご本を読ませていただきまして、あるところで紹介したいと思って」と。
『完本コーヒーカップの耳』をお読みいただいたのだ。
名刺を戴いたが、加古川市の教育委員さんであり、その他いろんな団体の役職を務めておられる。
しかも「兵庫県立図書館協議会」の会長さん。
『ひょうご文学散歩』(神戸新聞総合出版センター)という著書もお持ちの人だった。
今店は休んでいるのだが、ちょっと郵便物を、と思って店の扉を開けて外へ出たら、店の写真を撮っている人が。
「ご本を読ませていただきまして、あるところで紹介したいと思って」と。
『完本コーヒーカップの耳』をお読みいただいたのだ。
名刺を戴いたが、加古川市の教育委員さんであり、その他いろんな団体の役職を務めておられる。
しかも「兵庫県立図書館協議会」の会長さん。
『ひょうご文学散歩』(神戸新聞総合出版センター)という著書もお持ちの人だった。
わたしは強い老眼である。
爪を切っていて、つい深爪。
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右手人差し指。右手は左手で切らねばならないのでなおさら。
まあ、大したことはないが。
「深爪」で思い出すのは、『完本コーヒーカップの耳』に登場する加賀繁躬さん。
こんな話。
《今の女と仲良うなって ちょっとしたころに気づきよった。「なに?この指!」て。両方の小指 千切れとるから そら初めて見たらびっくりするわなあ。そこでわし 言うてやった。「ちょっと深爪しただけや」て。》
関西ヤクザ独特のブラックユーモアである。
爪を切っていて、つい深爪。
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右手人差し指。右手は左手で切らねばならないのでなおさら。
まあ、大したことはないが。
「深爪」で思い出すのは、『完本コーヒーカップの耳』に登場する加賀繁躬さん。
こんな話。
《今の女と仲良うなって ちょっとしたころに気づきよった。「なに?この指!」て。両方の小指 千切れとるから そら初めて見たらびっくりするわなあ。そこでわし 言うてやった。「ちょっと深爪しただけや」て。》
関西ヤクザ独特のブラックユーモアである。
今朝の神戸新聞「正平調」です。
神戸新聞さん、拝借お許しを。
←クリック。
今、読書週間なんですねえ。知りませんでした。わたしは毎日、一年中が読書週間みたいなものですので。
この正平調の終わりの方にある言葉。
《ページをめくるのも惜しい、そんな本に出会うときがある。》
これ、どこかで聞いたことがあるぞ、と思ったのです。
そうでした。画家で著述家、装幀家、そしてわたしは書評家でもあると思っている林哲夫さんの言葉でした。
拙著『完本コーヒーカップの耳』を評して下さっての言葉。
《読み終わるのがもったいない読書というのはそうあるものではない。そんな一冊。》と。
氏のブログ、「daily-sumus2」です。
うれしい言葉をいただいたのでした。我田引水、お許しを。
そうだ。林さんにはこんな本があります。
『喫茶店の時代』(ちくま文庫)。
残念ながら「喫茶・輪」は出て来ませんが、このブログと縁があるというわけで。
神戸新聞さん、拝借お許しを。
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今、読書週間なんですねえ。知りませんでした。わたしは毎日、一年中が読書週間みたいなものですので。
この正平調の終わりの方にある言葉。
《ページをめくるのも惜しい、そんな本に出会うときがある。》
これ、どこかで聞いたことがあるぞ、と思ったのです。
そうでした。画家で著述家、装幀家、そしてわたしは書評家でもあると思っている林哲夫さんの言葉でした。
拙著『完本コーヒーカップの耳』を評して下さっての言葉。
《読み終わるのがもったいない読書というのはそうあるものではない。そんな一冊。》と。
氏のブログ、「daily-sumus2」です。
うれしい言葉をいただいたのでした。我田引水、お許しを。
そうだ。林さんにはこんな本があります。
『喫茶店の時代』(ちくま文庫)。
残念ながら「喫茶・輪」は出て来ませんが、このブログと縁があるというわけで。
ちょっと用事があって阪神西宮エビスタへ。
ついでに「ブックファースト」さんに寄ってみました。
全国発売から半年が過ぎた『完本コーヒーカップの耳』ですが、今もいい場所に置いて下さっていました。ブックファーストさん、ありがとうございます。

新聞記事の縮小版も飾って下さって。
本を手に取ってみましたが、コーヒーフィルターの、ミニ色紙も挟んで下さっていました。
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本屋さんに置いてあるのには署名しておりませんが、「喫茶・輪」にお持ちくだされば、下手な字ですがさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。
それにしても、「朗読会」などのイベントやりたいなあ。
今はコロナと、わたしの体調のこともあって難しいが。
これが↓無期延期になってしまったのが、返す返すも残念で。
「ドリアン助川さんとの共演」
ついでに「ブックファースト」さんに寄ってみました。
全国発売から半年が過ぎた『完本コーヒーカップの耳』ですが、今もいい場所に置いて下さっていました。ブックファーストさん、ありがとうございます。
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新聞記事の縮小版も飾って下さって。
本を手に取ってみましたが、コーヒーフィルターの、ミニ色紙も挟んで下さっていました。
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本屋さんに置いてあるのには署名しておりませんが、「喫茶・輪」にお持ちくだされば、下手な字ですがさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。
それにしても、「朗読会」などのイベントやりたいなあ。
今はコロナと、わたしの体調のこともあって難しいが。
これが↓無期延期になってしまったのが、返す返すも残念で。
「ドリアン助川さんとの共演」
この前「桃の実」と題して上げたブログだが。
今朝、その桃を家内と二人で食べた。
『完本コーヒーカップの耳』の出版祝いにと、
Iさんからもらった桃の鉢植えに生った、直径4センチ余りの小さな桃。

予期せぬおいしさだった。
花を鑑賞するための植木だったのに、見事に甘いのである。
匂いもいい。そして微かな酸っぱみもあって奥行きも深い。
今朝、その桃を家内と二人で食べた。
『完本コーヒーカップの耳』の出版祝いにと、
Iさんからもらった桃の鉢植えに生った、直径4センチ余りの小さな桃。
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予期せぬおいしさだった。
花を鑑賞するための植木だったのに、見事に甘いのである。
匂いもいい。そして微かな酸っぱみもあって奥行きも深い。