昨夜、何気なく読んでいて、ハッと目を覚まされました。
この雑誌の坪内稔典さんの「柿への旅」という連載を毎号楽しみに読んでいます。
今号は「柿渋と腸捻転」と題された随想。
読み進めていて「十三」という字が目に入り、「おや?」。そして、「大阪西川」とあって、「あ
っ!」でした。
そうです、うちの常連さんの柿渋屋さんです。
坪内さんが、そこを訪ねたお話。
わたし、西川さんの柿渋のこと昨日このブログにちょっと書きました。
その西川さん、今日もうちへお食事に見えました。で、聞きました。
坪内さん、いきなり見えたそうです。
「普通のおっちゃんでした」と。
わたし、この人のこと「偉い先生なのですよ」と教えてあげました。西川さん「そうなんですか」
と。
坪内さんについては、わたしに思い出があります。
我が宮崎修二朗先生の著書50冊を祝う会が数年前に神戸であり、著名人が参集しての盛
大な会でした。その席でわたしは、祝電を披露する役を仰せつかっていました。
田辺聖子さんの祝電などを無難に読みましたが、坪内さんのを読む時、んっ?と詰まりかけ
ました。「稔典」を何と読んだらいいのか、と。宮崎先生は「ねんてん」と呼んでおられたので、
わたし、とっさに「つぼうちねんてん様」と読みました。
本名は「としのり」です。その「ねんてん」についても今回の随想に書いておられます。
この文章、次のように締められています。
「あっ、またも腸がくくっと鳴った。京都行きの電車が来た。発車してすぐに窓から「柿渋」の看
板が見えた。」
ねんてんさん、俳句だけでなく、随想も見事です。
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明日10日(木)のおすすめ定食は、
「ラーメン」の予定です。
よろしくお願いいたします。