「宮水ジュニアまつり将棋大会」の審判講師に行きました。
西宮北口の中央公民館六階の601号室です。
早くから計画されていて、多数の応募者から、定員20人を抽選で決めての大会でした。
東北地震があって、どうかな?と思いましたが、2人欠席だけの18人が参加しての会です。
試合開始までの間に待っている参加の子どもの一人が呟きました。
「地震で大変やのに、将棋大会なんかしててええのかなあ?」と。
小学生ですよ。
わたし言いました。
「人間は、いつも緊張状態ではいられないやろ。どこかでストレスを発散せな、体も心も持た
んやろ?病気になるで。たまには、心をほかのことに逃がしてやらなあかんのとちゃうか?」
と。
すると、付き添って来ておられた母親が、同意するように深くうなづいておられました。
将棋は、プロ野球のように、電気を煌々と点けて、ピーヒャラドンドンやるわけではなく、許さ
れるのではないでしょうか。この子どもの言葉、ナベツネに聞かせてやりたいです。
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2時間の大会を無事に終えて、賞品も渡しました。しかし、用意して頂いていた賞品が一つ余
ったのです。で、わたし、ある子の名前を読み上げ、「この子に上げたいと思います」と。
みな怪訝な顔をしました。その子、一人6戦全敗だったのです。
「普通、5回も連敗したら、嫌になって帰りたくなるもんやけど、最後まで頑張りました」と言っ
て賞品を授与しました。すると、ほかの子から不満の声は一切なく、拍手が起こったのです。
後ろで参観の母親たち保護者からも拍手が起こりました。
わたし、うれしかったです。