喫茶 輪

コーヒーカップの耳

三九郎君

2013-11-06 21:29:32 | 懐かしい話

何年ぶりだろう?いや何十年ぶりだろう。
朝、見知らぬお客様が。サングラスをかけたままだ。
さらに少し体が不自由な様子。
どうやら脳梗塞の後遺症のような。
レモンティーを注文された。
しばらく店内をそれとなく観察しておられる様子。
誰なのだろう?何となく、わたしに用事があるのではないか?といった感じ。
ところが間もなく出て行かれた。どちらに帰られるのかなと見たら、お地蔵さんに入られた。
あ、そうか、お地蔵さんにお参りに来られて休憩に来られたのかと思った。
ところが、それから一時間余りも経っただろうか、また同じ人が現れた。
今度はホットミルクをご注文。
しばらくじっと座ったまま。何となく気になる人だ。
やがて、「もう一杯ホットミルクを」と。
なにか用事があるはず、と思うのだがこちらから聞いてみる雰囲気でもない。
そして、代金を払われて、「sankurouです」とサングラスを外された。
えっ!!!!である。「三ちゃん!」
昔、彼のこといじめたことがある。わたしより5歳ぐらいは年下だった。
何かの時に「三九郎君、ごくろうさん」とか、「三九郎、ドツクロウ」とか言ってその名前をバカにしたことがある。ずっとわたしの胸の底に痛みが残っていたものだ。
ゆっくりしてもらえれば、そのお詫びも言えたのだが、彼は帰って行った。
この「三九郎」という名前だが、彼のお父さんがつけたもの。そのお父さんはなかなか物知りの人だった。なにか深い意味があってつけられた名前だと思うがそんなこと子どもにはわからない。いじめの対象になるだけである。
その後彼は、大阪市大を卒業して、大手の企業に入り、エリートになったと聞いていた。まあ他にも噂は聞いていたが、ここには書かない。
この機会にネットで名前検索してみたら、やはり業績を残したような論文の発表者になっているのが分かった。
さて、店を出て行った彼を、わたしから事情を聞いた家内があわてて自転車を出して後を追って行った。「話したいことがある」と。
もう一度、店に帰ってきてもらって、亡くなられた彼のお父さんやお母さんことなどをゆっくりと話をしたかったのだが…。「またポッとやってくるかもしれません」と帰って行ったと。
しかし、少しは話が出来た様子。

コメント (2)
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ありし日の洸人さん。

2013-11-06 11:24:16 | 菅原洸人画伯

ありし日のお元気な洸人さんです。
http://www.youtube.com/watch?v=kXO16bSqPhs
これは昨年6月に家内の姪をアトリエに案内した時のもの。

これは、やはり昨年10月の、「ギャラリーむかい」でのもの。
http://www.youtube.com/watch?v=iQgF-uos6Ds

コメント (4)
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