喫茶 輪

コーヒーカップの耳

額のハンコ

2016-07-19 17:56:48 | 自分のこと
少し前に、東北の女道化師(ドリアン助川さん命名)、森文子さんから送って頂いた本、『獄中メモは問う』を読んだ。
それに関連して読みたくなった本がある。
『銃口』(三浦綾子)
表紙絵に見覚えが。
小磯良平さんの「斉唱」だ。これもうれしい。
やっとこの本を読み始める。
今日読んだ中で、心にひっかかる場面があった。
教師の理不尽によって、子どもが殴られるところ。
わたしにふつふつと思い出すことがある。
小学三年の時、理不尽かどうかは忘れたが、服部という男性教師に、子どもながら屈辱を受けたこと。
何が原因だったかは忘れたが、わたしの額に堅いハンコで「カツンッ」と判を押されたのである。
教師が使う木製の少し大きめの丸いハンコだった。
痛かった。
痛かったのだが、それよりも辛かったのは、わたしの額に赤いインクで丸く印がつけられたこと。
しかも、教師はそれをすぐに洗わせてはくれなかった。
その後、すぐに講堂で全校の集会があった。
そのままで行けと言われた。
余程わたしはこの先生に嫌われていると思った。
他のクラスの者にも見られる。下級生にも見られる。近所の子どもにも見られる。
あんな屈辱はなかった。
あれなら思いきり殴られる方がよほど良かった。
その時の教師の蛇のような目つきもはっきりと思いだせる。
しかしわたしがどんな悪いことをしたかは全く覚えてはいない。
服部先生、今どうしておられますか?
一度お会いしたいものです。
そして、わたしがどんな悪いことをしたのか、教えてもらいたいものです。
コメント (2)
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梅雨明けは

2016-07-19 10:18:00 | 日記
二三日前に明けてたんですね、梅雨は。
地蔵さんの藤棚のセミの抜け殻。

朝からガンガン鳴いてます。
地面にいっぱい開いた耳の穴。

誰が聞いているのだろう?地の底から。
遠い昔の人が聞いているのかな?
そこに寛永通宝が落ちていた。
どうして浮かびあがってきたのだろう。
セミの声に誘われてか?

たしかにここが昔、墓地だった証。
三途の川の渡し賃に、死者が携えて逝かれたもの。
お地蔵さんの掌にお預けしておこう。
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