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コーヒーカップの耳

鳴尾浜工業団地

2016-07-14 16:38:44 | 日記
阪神大震災前後の三年間働いた工業団地の鳴尾浜へ行ってみた。
甲子園に行ったついでに。
団地内の様子はあまり変わっていなかったが、経営者はある程度変わっている。
その中で、ちょっと気になる工場を訪ねた。
清原鉄工所という町工場。
親父さんがわたしとほぼ同年代だったと思う。
カントリー音楽の好きな人だった。
大変気のいい親父さんだった。
うちの工場へ来て、「これ加工しといて」と言って図面を置いて行く。その時「急がへんで。いつでもええ」と言いながら、
しかし日を置かずにやってきて、「出来てるか?」と。
「出来てない」というとまた、
「いや、急がへん。いつでもええねん」と言って帰る。
そしてまた、すぐやって来て、「出来てるか?」と。
そんな人だった。
久しぶりに会いたくて行ってみたら、会社はあった。
しかしシャッターが下りている。
一瞬、もうやめているのかと思った。
もうかれこれ20年ぶりだ。
しかし、二階の事務所には電気が点いている。
シャッターの横のドアノブを回すと扉が開いた。
中で機械にとりついている人が二人ほど見えた。
懐かしい鉄の匂い。
「親父さんは?」と聞くと
「今、出て行ってます」と。
息子さんかな?わたしが勤めていた会社(今はもうない)の名前を言うと
「ああ」と言って覚えておられた。
「ちょっとこっちへ来たので、久しぶりに親父さんの顔を見たくて」と言って帰ってきた。
元気にされてるのが分かっただけでも良かった。
20年経っても鳴尾浜の様子はあまり変わっていなかった。
因みに、わたしが勤めていた工場は、その後違う業種の工場が稼働していて、忙しそうだった。

ここへ行ってみたくなったのは、今読んでいる本の影響で。
小関智弘さんの『おんなたちの町工場』という古い本。
今日読んでいたら、キャドの話が出てきた。
わたしが20年以上前に工場に働きに行ったのは経理職でだった。
しかし社長にキャドをやれと言われて、いやいやだったが始めた。
それがそのうち面白くなった。自分に合った仕事だった。
他のどの仕事よりも楽しくなった。というより、ほかの仕事はみなイヤだった。
キャドは時間を忘れてやっていた。
これについては思い出すことがいっぱいある。
そんなことを思い出して、行ってみたくなったのである。
また行ってみよう。
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「ドクターG」出演のドリアン助川さん

2016-07-14 14:00:19 | ドリアン助川さん
昨夜のNHK「ドクターG」にドリアン助川さんがご出演でした。

この番組いつも録画して見てます。
昨夜は、6歳の子の急性白血病がテーマでした。
かわいい女の子が好演していました。
難しい病気なので、ちょっと切ない気が。




「ドクターG」はいい番組ですが、これまで胸が熱くなるような感動を受けたということはありませんでした。
しかし昨夜は感動しました。
助様も、番組の最後のコメントで「わたしは今、胸が熱くなっております」と言われました。心からの言葉と共感しました。
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