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『地名抄』

2018-11-12 09:01:02 | 
安水稔和詩集『地名抄』(編集工房ノア・2018年)をお贈りいただいた。



安水氏は、わたしの詩のお師匠さんです。
わたしよりちょうど一回り上。だからもう87歳になられるのだ。
ところが「あとがき」を見るとこんなことが書いてある。
《本書『地名抄』は24冊目の単行詩集である。昨年詩集『蘇る』を上梓してから一年余、書き続けて100篇。集めて一本とした。》
なんとエネルギッシュなことよ!と思ってしまう。
わたしにはとても真似ができそうにない。

詩のタイトルはすべて地名である。
わたしは自分の人生で、仕事の都合もあったが旅行にはあまり行けていない。
だからこの詩集に出てくる地名のほとんどに馴染みがない。
しかし、中には強烈に感じる所もある。
「洞川」!これには反応した。
←クリック。
大和の修験道の山、大峰山のふもとの町である。
ここには小学4年生の時に初めて行き、山で台風に出合い、命からがら下山した強烈な思い出がある。
その後も何十回となく訪れた町である。
この詩、よくわかる。
他にも何か所かの印象深い地名があるが、たしかに地名には詩があると思う。
安水先生の人生は、正に旅と詩ということになるのだろう。
コメント
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