喫茶 輪

コーヒーカップの耳

コレクション→遺品

2023-07-19 17:14:26 | 本・雑誌
今読んでいる本です。



図書館からお借りしてきたもの。
『マイ仏教』(みうらじゅん著・新潮新書)。
信行寺の若住職お勧めの本です。
こんな記述がありました。

《私を仏像の世界に導いてくれた祖父が亡くなった時のことです。
それまで祖父が集めていた「コレクション」が、亡くなった瞬間に「遺品」に代わってしまいました。
(略)
ある日のこと、いつものように店をのぞくと、それまで全く出回っていなかった、レアなレコードが大量に売りに出されていました。それを見て嬉しくなり、店員の人に「どうしてこんなに貴重なものが売られているのですか?」と思わず聞いたら、「きっとコレクターの方が亡くなったか、倒産したかのどちらかでしょう」と極めてドライな答えが返ってきました。
その瞬間、祖父が亡くなったときと同じ気持ちになりました。レアなレコードを手に入れた高揚感はすぐに消え、「いつか私が死んだときもこうしてレコードが流出するのだろうか」と、寂しい気もちになりました。》


後期高齢者のわたしにはちょっと胸に響く言葉です。
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古本屋

2023-07-19 16:47:13 | アート・文化
今日の神戸新聞夕刊の随想欄です。神戸新聞さん、そして執筆者の児玉竜一さん、拝借お許しを。

古本屋さんのことを書いておられます。
冒頭はこうです。
《勉強するには学校は必要ない、図書館と古本屋さえあればいい、といったのは司馬遼太郎である。》
そして後半に神戸の古本屋さんのことが。
楽しく読ませていただきました。
わたしも古本屋さんには大変お世話になっています(その割に売り上げに協力的ではありません。ごめんなさい)。
とくにわたしは、武庫川の古本屋さん「街の草」さんに。
その「街の草」さんの店頭です。



魅力的な古本屋さんです。
このブログのカテゴリーを「アート・文化」にしました。
古本屋さんはアートであり文化だと思うのです。

『触媒のうた』 本についての興味深い話がいっぱい。
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