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屋根裏部屋の生き物

2023-07-28 06:47:43 | 懐かしい話
昨日、屋根裏部屋の話を書いた。

まだ思い出すことがある。
私の勉強部屋と書いたが、弟との相部屋だった。
二段式のベッドがあって、上の段は寝転んでもすぐ目の前に天井、というより屋根の裏面がある。
また大きな柱が横向きに二本通っていて邪魔だった。
階段は昨日書いたように無くて垂直に設えられた梯子だった。
階段を作るスペースがなかったのだ。
だから下の部屋の隅の天井に半畳ほどの穴が空けてあり、そこから出入りするのだった。
親父は面白い事を考えたものです。
相部屋の弟の和夫は小動物が好きな子で、トンボなどの昆虫を捕まえるのが得意だった。
その弟が虫かごに大きな蜘蛛を飼っていたことがあった。
灰色のでっかい蜘蛛だった。
またそのころ、米屋だったので、家の中にはネズミがいっぱいいた。
それはいいのだが、それのためにダニが発生し、体が痒くて困った。
屋根裏部屋は特にひどかったと思う。
あの「方違え」で泊りに来ておられたK添のおじさんも痒かったのではなかっただろうか。
でも、何も言われなかったように思う。
多分辛抱しておられたのだ。不平を言ったら、「それじゃ、やめてもらっていい」と父に言われるだろうから。
そのK添さん、その後、仕事が順調で大きな店にして行かれた。
「方違え」が功を奏したのかもしれない。
コメント
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