喫茶 輪

コーヒーカップの耳

凄い川柳展

2024-10-27 08:35:37 | 文芸

一昨日行った「茉莉亜まり展」ーことのはことたまーは、本当に凄かった。

何百点の作品が、いろんな表現法で展示されていて、それはそれはスケールの大きなものだった。

https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/dd08118ff0edb47835dad792daae3b47

しかも静謐でありながら華やか。

でも恐い。そんな作品群。

中でも恐かったのはこれ。

薬瓶のような小さなガラス瓶の中に閉じ込められている句。

虫メガネが置かれている。それで「見よ」というわけだ。

わたしは覗きかけて止めた。危険を察知したのだ。

中にはきっと劇薬が入っているのだと思って。

なん十個も並んでいる。

これは恐ろしいでしょ。

以下は、ビンの中の句ではありません。色紙などに書かれているもの。

〇 闇ならば裂けよ雨なら降りしきれ

〇 銅鏡の獣引き連れわが戦

〇 果ての果てのあかるい水の流る果て

〇 月の道奈落の先の岬より

〇 旋律のしずかに続く星ひとつ

〇 さんざんは降ったこれより花の中

〇 蟲ピンをみずから抜いて揚羽去る  (わたしこれ好きでした。)

あの小さなガラス瓶の中にはどんな劇薬が入っていたのだろうか?あるいは爆薬?あの虫メガネで焦点を当てると爆発するに違いない。

展示は11月10日まで。

一見の価値ありです。

 

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