一昨日行った「茉莉亜まり展」ーことのはことたまーは、本当に凄かった。
何百点の作品が、いろんな表現法で展示されていて、それはそれはスケールの大きなものだった。
https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/dd08118ff0edb47835dad792daae3b47
しかも静謐でありながら華やか。
でも恐い。そんな作品群。
中でも恐かったのはこれ。
薬瓶のような小さなガラス瓶の中に閉じ込められている句。
虫メガネが置かれている。それで「見よ」というわけだ。
わたしは覗きかけて止めた。危険を察知したのだ。
中にはきっと劇薬が入っているのだと思って。
なん十個も並んでいる。
これは恐ろしいでしょ。
以下は、ビンの中の句ではありません。色紙などに書かれているもの。
〇 闇ならば裂けよ雨なら降りしきれ
〇 銅鏡の獣引き連れわが戦
〇 果ての果てのあかるい水の流る果て
〇 月の道奈落の先の岬より
〇 旋律のしずかに続く星ひとつ
〇 さんざんは降ったこれより花の中
〇 蟲ピンをみずから抜いて揚羽去る (わたしこれ好きでした。)
あの小さなガラス瓶の中にはどんな劇薬が入っていたのだろうか?あるいは爆薬?あの虫メガネで焦点を当てると爆発するに違いない。
一見の価値ありです。
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