三好達治の字

　　　　　　 　　　

定食をしていないので、店は暇である。うちの店は元々お食事がメーンの店。

いっそ休んでしまえばいいのだが、どうせわたしは、店が休みの日でも店に居るのだから、

コーヒーだけでも、と開けている。

今週はご飯は有りませんが、お昼、ゆっくりしたい人は、かまいませんので、どこかで弁当を

買ってきて、うちの店で食べて下さい。

　　　　　　

山　「なんでメシやっとれへんねん」

　　「かくかくしかじかで」

山　「なんかのバチや。あんたがもうちょっと口を慎んだら治る」

で、身を翻すように出て行った山さん、サングラスを忘れて出た。

わたしはそれをゴミ箱へ。

すぐ戻って来た、山さん　「メガネ！」

　　「えっ？メガネ？どこかなあ？あっ、ここに」

山　「それが悪いゆうとんねん！」

　　「ハイ、自分で分かってます」

　　　　　　

読んでいる本『杉山平一・青を目指して』の中から、

杉山　「津村信夫は手紙をみたら分かりますけどね、丸山薫の字にそっくりなんです、まねし　　　

　　　　て。楷書でですね。それで、津村信夫を慕っていた編集手伝いの塚山勇三のも楷書で

　　　　ね。三好達治は草書です。崩し字ですね。詩もそうです。丸山薫は造形的でしょ。形を

　　　　重んじています。」

で、「輪」にある三好達治のハガキの字をご覧にいれます。

崩し字。なるほど、ですね。

しかしこの本、せめて人名だけでも索引があれがいいのですがねえ。

　　　　　　

明日も「輪」はお食事が提供出来ません。

申しわけありません。

どうぞ休みにおいで下さい。

踏まれたり、蹴られたり

　　　 　　　

「輪」は本日、定食を提供することが出来ませんでした。

常連のお客様、ご迷惑をおかけいたしました。

申しわけありませんが、今週いっぱい、今日と同じようにお食事が出来ません。

実は、家内の体調が悪いのです。今週休ませて頂ければ、来週から又、元通りに営業出来

ると思っているのですが…。

せっかく「輪」をごひいきにして頂いているお客様には申し訳ありませんが、

どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。　　m(__)m

今日の神戸新聞「読者文芸」欄の、平手礼子さんの詩、「午後三時」はいいですねえ。

　　公園の木々の間から見える風景

　　すくっと二本のたくましい脚

　　赤ちゃんを抱いたお母さんだ

　　お父さんと走り回る男の子

　　おばあちゃんの手を取って

　　ゆっくり歩く男性

　　杖で歩くおじいちゃんを

　　見守る男性

　　デイサービスの職員の方かな？

　　ベンチには三人のおばあちゃん

　　話す声も笑う声も

　　聞こえない

　　花びらが舞う音だけが

　　風に乗って

　　聞こえてくる

＞＞

特選にはなってないのですが、わたしは好きです。

音のない風景。

離れた所から見ているのですね。

作者の目線がいいです。

優しさにあふれている。

その作者の目の中を、さまざまな人が動いている。

静かに。

静謐ともいえる風景。

走り回る子供さえ、ゆっくりとした動きに思える。

上質の映画の一場面のような。

今37歳になる息子が、子どものころ言いました。

「おかしいよ。踏んだり蹴ったりという言葉はおかしいよ」と。

「それも言うなら、踏まれたり蹴られたりでしょ」と。

言われてみればその通りです。

それでうちは今、家内の体調は悪い、娘とこは交通事故の被害者になる、で、

まさに「踏まれたり、蹴られたり」です。

　　　　　　

今日の頁頭に書きましたように、今週いっぱい、

「輪」はお食事を提供することが出来ません。

喫茶のみの営業となります。

よろしくお願いいたします。

臨時休業

本日、14日（月）「輪」は、勝手ながら、

お食事を提供することが出来ません。

よろしくお願いいたします。

喫茶のみ、営業しております。

大阪下町

昨日の子ども将棋教室ですが、今回は会場が和室です。

子どもたちは正座に慣れてません。

「将来、プロ棋士になった時のために、先ず正座の練習をしてください。辛抱出来なくなった

ら、くずしてもいいです。ただし、片膝立ては相手に失礼だからダメですヨ」と指導。

みな素直に、ご覧の通り。いい子たちです。

　　　　　　

今日から当地も梅雨入りしました。朝から鬱陶しい雨です。

　　　　　　

滉たちが来る予定でしたが、季代が体調悪く来れず。

で、家内が夕食と、明日の滉の幼稚園のお弁当のおかずなどを準備していたら、電話が入

り、滉、咲友を乗せた娘婿運転の車が追突事故に遭ったと。

娘婿のＴっちゃんはどうも鞭打ち症の恐れが。

心配。

滉、咲友はチャルドシートに乗っていたので今のところ大丈夫の様子。

で、夕方、食事を持って、大阪へ家内と。

マンションは阪神野田駅南の下町の中にある。

風情のある路地です。向こうの方に銭湯が。

ビルと民家の間から、高架を走る電車がわずかに見えます。

下町情緒満点です。

そんな所で、滉、咲友は暮らしています。

　　　

明日14日（月）の「輪」のおすすめ定食は、

「天ぷら定食」の予定です。

よろしくお願いいたします。

祝婚歌・北山冬一郎

子ども将棋教室に行ってきました。

市教委主催の「宮水ジュニア学園」です。

今年度第一回目。用海公民館です。

1時間半の講座ですが、前半をわたしが講義して、後半はフリー対局を助手の人たちと指導

します。

今日は土曜参観日の学校も何校かあって、参加者は申し込み人数よりも少々少なかったで

すが、精いっぱい楽しく授業しました。

快い疲労感がありましたが、子どもたちからエネルギーをもらいました。

　　　　　　

今読んでいる本『杉山平一・青をめざして』（安水稔和）のこのページを見て下さい。

杉山先生の発言の中の言葉です。

北山冬一郎という字が見えますか？

この詩人のこと気になります。

この詩人の『祝婚歌』という詩集から、團伊玖磨が作曲した「ひぐらし」、「紫陽花」は今もコン

サートで歌われている歌曲です。

その詩集『祝婚歌』（昭和21年1月20日発行）です。

小さな本です。

幸い、わたし昨年古書店から初版本を信じられない安価で入手しましたが、珍本で、ネットで

は第二刷が今、35000円と出てます。

で、この北山冬一郎ですが、凄いエピソードがあることを、我が畏敬する宮崎修二朗氏から

聞きました。いつかどこかに書きます。

      　　　

Ｒ君、動画を送ってくれる。

パソコンがたくさん並んだ仕事場から、自分を写しながら、近況を語ってくれている。

そら、変わりますわな、41年やもん。中学時代からなら50年。

覚悟はしてたけど…。

写し鏡のようにわたしも年取ったのだと、改めて思い知らされる。

しかし彼、いい顔になっている。昔通り優しい顔だ。さぞ苦労しただろうに、嫌な影が全くな

い。

やっぱりわたしの親友だった人だ。うれしいなあ！

「なんかボチボチとこの50年が取り戻せるような気がしてきました」と彼からのメールにある。

ホントお互いに、空白をゆっくり噛みしめながら埋めていこうと思う。

懐旧メール

　　　

　　　　　　

今日は久しぶりに大忙しだった。と言っても、昔の本当に忙しかった頃の暇な日程度である。

だけど昔はパートさん二人とわたしたちの計4人でやっていた。

今は、暇になったので、家内と二人でやっている。だから追われた。

しかも家内は体調不良の中。

「オムライス」を注文した人のが遅くなり「スミマセン、もうちょっと待って下さい。今ニワトリに

玉子を産ませてますので」と謝ったりしながら、なんとかこなす。

お陰さまで手づくりハンバーグは完売しました。

　　　　　　

Ｉ見さんがきれいな花を持って来て下さる。

アマリリスです。わたしは初めユリだと思っていました。

次々と花を持って来て下さる人があってありがたい。

　　　　　　

滉、咲友たち来る。

また精いっぱい遊ぶ。

家内の体調が悪いのでわたしが二人を風呂に入れてやる。

あと滉とハサミ将棋。上手に負けてやると、大いに気を良くして、

「次はジーチ勝ちぃや。しっかり腕磨いときぃや」と言う。

夕食、食べて機嫌よく帰って行った。

　　　　　　

6月6日に41年ぶりに消息の分かった旧友と毎晩メールのやり取り。

それを見て息子が、「まるで恋人同士やなあ」と。

旧友Ｒは、パソコンはプロ級だった。教室で三次元キャドの講師をもしている。

で、私にもメールで懇切丁寧に教えてくれる。しかし、近くにいてくれたらなあ、と思う。さぞ優

しく教えてくれると思う。昔わたしにギターを丁寧に教えてくれたように。

これから41年間を取り戻そう。Ｒ君、よろしく。

君の色

　　　

　　　　　　

今日も店は暇でした。

隣の小学校の建て替え工事が始まってから「輪」はサッパリです。

と言って、工事の人は全く来店することなく、迷惑この上ありません。

どうしたものかと、年寄り二人、頭を抱えています。

しかし、家内が頸椎症で困っているので、反って暇の方がいいかも。

　　　

昨日の「神戸新聞」読者文芸欄、詩の部門の特選。

「火曜日」同人の石井久美子さんの「君の色」です。

この時期（投稿時は4月～5月）の新入生の親の気持ちを代表するものとして、

巻頭を飾るのにはいい詩ですねえ。

しかし石井さんは、もっと発見のあるキラリとした詩を書ける人なので、わたしは多少不満で

す。

　　　　　　

明日11日（金）の「輪」のおすすめ定食は、

「手づくりハンバーグ」です。

よろしくお願いいたします。

中学修学旅行

　　　　

　　　　　　

Ｓ水さんがまた、畑で作ったものを持って来て下さった。

見て下さい。ちゃんと吊れるように紐でつないで下さってます。

なんと親切なことでしょう。

　　　　　　

必要があって、昔のアルバムを触っている。

中学時代の写真です。もう５0年前。

修学旅行。四国屋島です。みんな幸せそうな顔をしている。

しかし、このうち今も消息の分かるのは数人にすぎない。

みんなどこへ行ってしまったのだろうか。

プリンターでスキャンして、パソコンで見ると、昔がありありと甦って来て胸が熱くなってしまう。

ほんとにみんな、どこで何をしてるのか。

このうち二人はすでに亡くなってしまっているのを知っているが。

　　　　　　

明日10日（木）の「輪」のおすすめ定食は、

「カレイの煮つけ」の予定です。

よろしくお願いいたします。

ミナミハルオでございます。

　　　　　

　　　　　　

「トライやるウィーク」というのがある。

12年前から兵庫県の中学2年生を対象に行われている職場体験事業である。

1週間、自分の希望する職場に体験入社して実際に仕事をするのである。

まあ、ホントに仕事がこなせるわけではないから、職場では邪魔にならないように、ぐらいの

ものだろう。

で、今日のお客様の会話。

原さん　　「二人、トライやるウィークでうちの会社に来てるんや」

谷さん　「それ何や？」

原さん　「知りませんのん？かくかくしかじかですがな」

谷さん　「へ～？知らんかった。色んな職場に行くんか？」

原さん　「 そう、どんなとこにも行ってるなあ」

谷さん　「女の子は、フーゾクにもか？」

原さん　「？？？？？」　

　　　　　　

古い写真を調べる必要があって、古いアルバムを見ていたら、こんなのがありました。

もうずいぶん昔のものだから、アップしてもいいでしょう。

亡くなってる人も多い。

「ミナミハルオでございます」

わたしも若い。いつごろのだろう。多分37，8年前か。

　　　　　　

明日9日（水）の「輪」のおすすめ定食は、

「カツ丼」の予定です。

よろしくお願いいたします。

　　　　

用海小学校将棋クラブ

　　　　　

隣の用海小学校へ将棋クラブの指導に行きました。

今日が、今年度の初回。

23人が入部してました。これは多いです。

４，５，６年生が対象で、これは正規の授業なのです。で、先生が一人ついて下さいます。

ちょっと厳しい、女性のＧ田先生です。それでまことにやり易い。

子どもたちはピリッとします。

今日は第一回目ということで、「将棋のマナー」を学んでもらいました。

「syougi.doc」をダウンロード

このマナーのプリントの文章はわたしが作成したものです。みな常識的なことですが、中の

「いじめ将棋をしない」は、他の所には載ってないと思います。

棋力に差があると、いじめ将棋ができるのです。

「お前の駒、全部取ってやる、とか、お前の王様、ここで詰めてやる」と言って、すぐに勝てる

のを決めに行かずに、なぶり殺しにするようなことです。それをやられると、弱い子は、将棋

をやめてしまいます。もしかしたら未来の名人かもしれない子を。

そんなことで、わたしは、講座の初めに必ずこのことを厳しく指導します。

今日は、みんな、素直に聞いてくれました。

あと、フリー対局を指導しました。

これから一年間が楽しみです。どれだけ強くなってくれるでしょうか。

明日8日（火）の「輪」の日替わり定食は、

「冷やしうどん・おにぎり」セットです。

よろしくお願いいたします。

41年ぶり

　　

涙が出る思い、とかよく使うけれども、今日は本当に涙が溢れてしまいました。

なんということでしょうか！

昔のことです。最も仲の良かった友人が、ある日突如私の前から姿を消したのです。

その友人と、41年ぶりに連絡がついたのです。これもパソコンのお陰です。

これまでも何度か名前で検索してたのですが、ヒットしなかったのです。それが今日、つい

に、ヒットして！ケータイのメルアドを入手出来たのです。

９９％間違いないと思いメールしました。

返事がありました。

パソコンのメルアドを交換して、

彼からは、「懐かしさで胸が熱くなりました」と。そして、

「話したいことが一杯あり、何から話していいかわかりません」と。

わたしも、

「良かった、良かった、元気で良かった。いっぱい書きたいことあるけど、ボチボチ書いていき

ます」と。

お互い、簡単に現在の境遇を交換して、今後の楽しみにしました。

その友人のことは、『kobecco』2008年5月号に「ブルーグラス」と題して書きました。

最後の一行「ああ、Ｒに会いたい」。

このＲ君なのです。

ああ、なんということでしょう！

うれしいなあ！元気でやってたんや！

ほんとにほんとにうれしいことでした。

　　　　　　

花の苗を買って来ました。

店先に置きました。

後ろに、滉が植えたトウモロコシが大きくなってます。

　　　　　　

このブログは、昨年12月6日に開設したのでした。

丁度半年になりました。その間、一日も休まずに書きました。ただし、田舎へ行っていて留守

にした時は書いてませんが。

お陰さまで、たくさんの人に読んでもらっています。アクセス数は、約一万件になりました。

こうして読んで下さる方があるのが、うれしく、書き甲斐があります。

今後ともよろしくお願いいたします。

　　　　　　

明日7日（月）の「輪」の日替わり定食は、

「豚肉しょうが焼き」です。

よろしくお願いいたします。

49年前

　　　　　　

今日はいいお天気です。暑いです。

49年前の今日もこんな天気でした。会葬の人々はみな日傘をさして、前の道に群れておられ

ました。親父の葬式だったのです。

わたし、その時17歳。それから色々あった筈ですが、あっという間でした。

今日、読んでいた本に、49年前の詩人の肉声というのがあった。

この本です。

その「七人の詩人たち」のページ。

49年前のインタビュー記事です。

詩人は、山村順、貴志邦三、福原清、竹中郁、小林武雄、足立巻一、杉山平一の七人。

杉山先生を除いて、全て鬼籍に入っておられる。

しかし、この記事は、靴の上から足を掻くような気がする。録音テープのごく一部が使われた

のみらしい。まだ、差し障りがあるのだろう。しかしその差し障りのある部分こそが読みたい

のだが。

本の装丁はいいですねえ。

カバーの絵と扉のデッサンは杉山平一画。

表紙の詩人像は小松益喜のデッサン。

見返しの詩は杉山先生自筆。

↑　これは、『杉山平一全詩集』の出版記念に作成されたテレフォンカードに使われたもの。

わたしも記念会に出席した時に頂いて、大事にしていたのだが、今探すが見つからない。き

っとどこかに有る筈。

↓　そしてこれは後ろ見返しの詩。

わたしの店にもこんなのがあります。　　

杉山先生ファンにはうれしい本です。

      　　　

詩の本、二冊恵贈いただく。

　

ありがとうございます。だけど、今、色々と忙しくて、すぐには読めません。猶予ください。

夕刊にこんな記事が。

この稲葉愛里沙ちゃんのパパはカントリーシンガーで、少し知っている人です。

ガンバレ

      　　　

今日は、孫たちがいないので少し淋しいが、落ち着いて用事が出来る。

先日、息子がギターボーカルを務めたライヴのＣＤを何度も聞きながら、店を書斎にして、

色々している。家内が「お父さんが、Ｈの一番のファンやなあ」と言っている。

ハサミ将棋

　　　

山　「女と別れる時はな、気をつけなアカン。だいたい皆失敗しよる。あれは、犬といっしょ

　　　　　や。背中向けて逃げたらアカン。相手の顔見ながら後ろ向きに逃げるんや」

意味深長な言葉ですねえ。

珍しいお客様が。

3月で退職された、Ｔ山さんが。

しばらく遊んでいたが、退屈でまた勤め始めたのだと。

今日は、関空まで行った帰りに寄って下さったのだ。ありがたいですねえ。

滉たち来る。またよく遊ぶ。

例によって、地蔵さんの境内でゴルフや宝かくし。

そして室内でオセロ。

また今日は、ハサミ将棋を教えてやる。

これにハマってしまって、風呂にも入らず熱中。

　

今日は泊まらずに帰って行く。

家内の体調がよくなく、面倒が見れないので。

明日、明後日と「輪」は休業させていただきます。

よろしくお願いいたします。

蟻地獄

　　　

今日、6月3日は、親父の命日です。49年前の午後9時40分でした。

仏壇にお経、上げときました。

隣の地蔵さんの軒下にこんなものが、

　 

ウスバカゲロウの幼虫の巣、蟻地獄です。

実は昨年、但馬豊岡、法花寺の剣蛇ヶ岳で捕まえて来たのでした。

　

やがてトンボになって飛び立ち、法花寺の山へ帰るでしょうか。

用海公民館での将棋会、子どもの将棋教室は、26人もの子がやって来て大賑わい。

毎週毎週、よくやって来ます。指導も大変ですが、楽しみでもあるのです。

子どもたちに元気をもらっています。

明日4日（金）の「輪」のおすすめ定食は、

「手づくりハンバーグ」です。

よろしくお願いいたします。

高浜虚子の字

　　　

　　「久しぶりですね」

山　「ホンマに。それで最近、体の調子が良かったんや。

　　　　またアカンがな」

　　　　　　

岩波書店の『図書』6月号を読んでいて、あっ、と思った。

この記事の、

この部分を注目。　　　　

そして、これを見て下さい。　

虚子の直筆です。ホントに小さな字！

虚子の心が見えます。

昔、ある人が、署名を請うて、虚子はハガキにこのように書いて贈ったのです。

表書きはこれ、　　

　ちゃんとした字です。

　　　　　　

明日3日（木）の「輪」のおすすめ定食は、

「冷めん定食」の予定です。

よろしくお願いいたします。