家族が無事そろったのは、日が暮れてずいぶんたってからであった。とにもかくにも一安心である。しかし、近所の人たちを含め、家の中には誰一人として入ろうとはしない。せいぜいで中小の余震の合間を見てものを取りに行く程度である。私は、自宅車庫からキャンプ用のいすを取り出し、近所のお年寄りと我が家の家族が座って時間を過ごせるようにした。また、石油ストーブ、ランタン等が使えることも確認。外での待機を決め込むに . . . 本文を読む
日没後に発生した地震は、短時間の間に3度の大きな揺れがあり、私たちは屋外待機を余儀なくされた。幸い当日の天気はよく、天気予報によれば25日までは良さそうであるとのこと。幸運であった。皆着の身着のまま出てきたが、中小の揺れの間にしだいに衣類やいすなどを自宅から持ち出し、長期戦に備えた。
特に、お年寄りだけの世帯や家族の安否がはっきりしない家庭はまだまだ不安であった。かくいう我が家も妻と息子が外出 . . . 本文を読む