被害を受けたのは棚田だけではない。山間部の農道・林道も同様である。
写真で紹介しているのは、86で紹介した棚田を見下ろす位置にある農道を撮影したものである。現場に立てばわかるが、軽トラック一台通るのも不可能な状態である。道路左端部には亀裂。右手斜面からは土砂の崩落。農道の被害としてはまだ軽微と言えるが、車が通れぬようでは作業に支障が出ないわけがない。
山間部で出た被害は棚田だけでなく道路も . . . 本文を読む
道路脇で見かけた棚田の崩壊現場。以前紹介したものとはまた別の場所。
顕著といっては何だが、棚田が崩壊する典型的姿を示している田を見つけた。左奥の畦崩落と亀裂。まさに、一目で棚田の被害例を見て取れる好例といえる現場である。写真ではわかりづらいが、上位平坦面からの土砂の崩落もある。この現場は棚田の被害のすべてを備えているかのようであった。注意していただきたいが、写真手前の溝状部分は人の手によるもの . . . 本文を読む
84の続きである。先号の現場奥(西谷川下流側)で大きな斜面の崩落があった。
西谷川もここまでさかのぼると小さな流れだ。しかし、その小さな流れの中に倒れた杉の木が横たわっている。大量の土砂と共に滑り落ちたのであろう。写真撮影する足下から崩れ落ちていったと思われる。まだ、崩れた土砂と共に傾いている木立もある。
対岸上流側に見える山もひどい崩落だ。きりがないので写真を紹介できないが、大きく崩落し . . . 本文を読む
森上から半蔵金へ進んでいくと、道路が大きく川の方へゆがんでいる現場にさしかかった。何かあるなと思い車を降りた。
かねがね、岩盤上の腐食層が覆う樹木と共に崩れ落ちるという表現をしてきたが、格好の場所があった。この辺の道路の大半は山の斜面を削って作られている部分が多い。山の斜面側の崩落現場はよく目につくが、道路から下の川への崩落は目立たない。
崩れ落ちてむき出しになった斜面を見ていただきたい。 . . . 本文を読む
県道栃尾・山古志線を進み半蔵金地区に入る手前に森上という小さな集落がある。今回の震災で崩れ落ちたのであろう、鳥居は応急措置がされている。
この南部神社の鳥居前に、南部山と書いた碑文があるという。どうも鳥居前で台座から落ちて倒れている石碑がそのようである。碑文台座脇には立て看板が..。
南部山 この碑文は富川大塊翁の作です。お祭りの「のぼり旗二振り」と共に、森上に現存する栃尾市の数少ない文化 . . . 本文を読む
棚田の取材地を離れ、いよいよ半蔵金地区に入るという頃、道路脇の急傾斜地で作業中の人々が..。冬に向けての雪崩止めの作業か?
今までの写真でも十分わかることであるが、傾斜地は地震に弱い。特に、岩盤上の腐食層は樹木と共に根こそぎ落ちてしまう。しかし、これからの降雪期にこの地域にとって怖いのは、それだけではない。雪崩である。
数多くの人たちが家を離れて、仮設住宅やその他の住宅に仮住まいとなってい . . . 本文を読む