佐渡市立畑野小学校からほど近いところと記憶する。南線と呼ばれるバス通りから少し入ったところにこの安寿塚はある。たいして大きくもないし、目立つものでもない。ただ、安寿塚とあるので素通りはできなかった。
説明書きの看板があった。なんとなく文節の区切りが曖昧で読むのに困る。下記は、かんりにんの方で一部手直しを入れてあるが、極力原文をそのままに記したつもりである。
-----------------------------------------------------------------
安寿姫は弟の厨子王と共に、丹後国で山椒大夫に酷使されていたが、
厨子王を京へ逃がした後、附近の池に入水したと言われている。が、発
見されてその後もいわゆる迫害に耐えている中、厨子王が丹後守となっ
た時救い出され、風雪を便りに母を探す為、姉弟して佐渡へ渡った。
手分けして方々探す中、安寿姫と姥竹の子と宮城の小八(後の胎空法印)
の一団が、海府の鹿之浦で母を捜し出し、ここに安寿姫、厨子王は母との
再会を果たし親子喜び乍ら帰途についた。しかし、安寿姫は長い間の労苦
から衰弱甚だしく畑野で息を引き取ったと言われている。
その時世の歌に
陸奥に住みも果てなですみれ咲く 畑野の里に果てなんとする
その時一行に親切をつくした村人の願いを容れて、安寿姫の櫛とこうが
いを残して行ったので、その火葬場跡に村人により塚が作られ、塚の中に
はこれらの遺品が埋められていると伝えられている。
この塚に生える木は、安寿姫の霊がこもって真直ぐに育たず二股に分か
れている。古くよりこの塚は、豊作祈願、縁結び、眼病平癒の霊験ありと
して尊崇を受けたと言うことが佐渡の古文書に見えています。
安寿奉讃会
-----------------------------------------------------------------
安寿と厨子王の物語について。記述のあるサイトは多い。検索をかけて見かけたものの一部を紹介する。
安寿と厨子王(舞鶴市HP内)
http://www.city.maizuru.kyoto.jp/contents/7d3419100b233b9/7d3419100b233b98.html
「安寿と厨子王物語」((有)オフィス・パパンHP内 講談師・神田香織)
http://www.ppn.co.jp/kannda/sakuhin/anjyutozusiou/anjyutozusiou.html
安寿と厨子王丸(TOEI ANIMATION HP内)
http://www.toei-anim.co.jp/lineup/movie/anju/
安寿と厨子王(BACS HP内)
http://www.bacs-j.co.jp/create_nakoso/genzai/anjyu.htm
<写真撮影:2005.12.3> 2006年 地理の部屋と佐渡島。
紹介されている安寿姫の時世・・・果てなんとする。
(現代では)アスファルト道路の縁石傍の僅かな土にけなげに咲く菫の姿を思い出しました。
以前白い菫を見つけ採って家で育てたことがありましたが長くは続きませんでした、そんな苦い思い出を・・・
http://masu901.hp.infoseek.co.jp/pagekx5.html
含蓄のあるコメントです。
スミレは美しいですが、なんか弱々しく
はかないものを感じさせます。
安寿と厨子王の物語には、そのスミレが
よく似合います。
ご自宅で野生のスミレをとありました。
当方も似たようなことをしたことがあり
ますが、なかなかむつかしいです。
小さくとも人の視線を引きつける美しさ
がありますので、ついついとでしたが、
スミレはちっともこっちの心を読んでく
れませんでした。
ということで、春の雪解け後に、山里に
咲くスミレを見に行くしかないなぁ~。
なんて思っています。こちらにも野生の
スミレ色々咲いてくれます。
春はまだ遠いですけれども...。
安寿姫ではなく、すみれにコメントです。
すみれは、やはり野の花では・・・。基本的には自分の好きなところを、彼女らが選んで住んでいるようです。ですから、いつの間にか同じところにはいない・・・。いろいろな種類が棲み分けをしているように見えます。それにしても、やはり可憐な花ですね・・・。
よろしかったら、
「花の写真館 すみれの部屋」にはたくさんのすみれがいます・・。
http://www.io-net.com/violet/index.html
スミレは住み分けている...。
何となくですが、春に野山を歩きますと、
nakamuraさんがおっしゃるように棲み分
けがあるようです。いくつもの種類があ
るというのはわかってはいましたが、
裕さんとnakamuraさんからのコメントや
貼り付けてあるリンクなどで見ますと、
その種類が実に多いことに驚きました。
私が見ている種類はほんの3~4種類とい
うところでしょうか。タチツボスミレの濃
い紫色が一押しかなぁ~。