地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

TRYX-1600

2005年01月22日 22時44分13秒 | 趣味と管理人から
スプレッド(拡大)ダイヤルには75m、60m、49m、41m、31m、25mとおきまりの放送バンドの目盛りが。当時としては先進的方向性のラジオ。

 ソニー・スカイセンサー5900。松下・クーガー2200。いずれも一時代を競った名機。無線機ではないが普通のラジオでもないラジオ。BCLラジオの傑作機。そんな中、東芝からはTRYXシリーズが...。

 以前、TRYX-1700を紹介する機会があったが、1600は型番からわかるようにそれ以前の物。1700から見れば基本構造は同じだが、1700と同一視はできない。

 印象からもの申すのは良くないが、東芝が出していたラジオは発想はよいが、売りのツボと宣伝下手が問題であった。シングルスーパー(シングルスーパーヘテロダイン)が悪いといわぬが、こだわらずにダブルスーパーで行けばよいのに..。 どこかBCLマニアの欲求とはすれ違っていた東芝。

 だが、一言言っておきたい。受信周波数帯の拡大(スプレッド)をした安価なBCLラジオを出したのは東芝が一番最初ではないかということを(確かめていないので少し不安)。

 私(管理人)が現在欲しいラジオの一つにサウンド750(ナナハン)GSがある。バンドスプレッドを備えたこの機種は、フィルムダイヤルで各放送バンドの同調をしやすくしている。細かな周波数直読はまだ至難ではあったが、通信機型の受信機以外でのこのしくみは先進的であった。そのためのマーカーが有るということの意味すらわからなかったほど。

 ソニーも松下もしていない。東芝はサウンド750以降TRYXシリーズでこの先進的発想にこだわった。ダイヤル周囲の各放送バンドの目盛り。後発の5900や2200ほど正確ではなかったが、その発想の先進性だけは負けていないと思う。シングルスーパーへのこだわり。東芝は、その先進性が故におくれをとったかのか...? だとしても、1600は捨てがたい。750GSの発展形。最初に周波数直読に近づいたラジオだ。

 手元にある物はヤフーオークションで入手後、近所のラジオ屋にドック入りして完動品への調整をしてもらったものだ。FMはすでにバンド切り替えスイッチの不良で聞けぬようになっているが、短波での受信は今までどおり。当時の技術者の思いは私(管理人)の意をくんでくれている。感謝。

1600後、東芝は1700、2000と、シングルスーパーでありながら、スカイセンサーやクーガーと
競い合った。

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