佐渡歴史:写真撮影:2012.01.15
あれから28・9年。
Photo-01 骨堂
Photo-02 骨堂説明書き
大学を出て仕事に就いた年に骨堂床下の発掘がありました。懐かしい思い出のある地です。國學院大學の研究者が来られていました。下の説明書きにある内容の一部はその発掘によって明らかになったことです。出土した古銭を僕も手にしましたが、悪質な私鋳銭と良質の銅でできている中国渡来の銭との区別はすぐにできたことを記憶しています。良い思い出となっています。
国指定重要文化財 蓮華峰寺・骨堂
この宝形造、茅ぶきの小規模な一間仏堂は、柱が著しく太く、和様を基本にして、斗組、台輪、頭貫木鼻などに、しっかりした禅宗様の細部を用い、全体の調和がよく、堂々とした力強い姿を持つ。
南北朝時代、筑前国(福岡県)から、この寺に参詣した僧たちが飛貫に貞和四年(西暦1348年)の年号を持つ落書きを残した。これによって建物の建立がそれ以前であり、新潟県下では最古の建物であることが知られた。
この仏堂は、軒桁以下の斗組、軸部材は全て建立当初のものであり、六百有余年風雪に耐えてきたものであることがわかった。これらの材料は補修して、できる限り再使用した。また、この機会に後に改造された箇所を当初の形式に復旧した。その主な点をあげる。
一.桟瓦ぶきに変わっていた屋根を茅葺きに復し、露盤宝珠をあげた。また、踈垂木で短くなっていた軒を繁垂木に復し、軒の出を整えた。
二.卒塔婆形金剛柵に変わっていた正面の構えを桟唐戸両開きに復旧整備し、また、西側面の縦板壁を横板壁に復した。
三.なくなっていた天井、床、回縁を復旧した。
修理工事の際に、地下調査を実施した。建物の中央部に埋納穴が掘ってあり、ここに古銭、骨蔵器、五輪塔などが埋めてあったが、これらの資料から、この建物は始めから骨堂であったのではなく、江戸時代初期ころに骨堂に変わったことが知られた。ただ、それ以前の建物の性格は、今のところ明らかではなく、今後の究明が期待される。
昭和五十九年十一月 佐渡市教育委員会
なお、下に記したURLのweblioでは下記のような説明があります。
良質の材木を用い、部材の残存状況もよい。禅宗様の本格的細部をもつ建物としては東日本に現存する最も古い遺構であり、価値が高い。
http://www.weblio.jp/content/%E8%93%AE%E8%8F%AF%E5%B3%B0%E5%AF%BA%E9%AA%A8%E5%A0%82
weblio
Photo-03 骨堂へと向かう途中です。金堂の屋根を見ています。
Photo-04
Photo-05
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写真撮影:2012.01.15
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2012年 地理の部屋と佐渡島 sadorekisi
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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朝です。皆さんの所も同様でしょうかね。
さて、昨日小比叡神社で田遊び神事があったそう
です。どんなものかみたかったなぁ。
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▲ななごうさんへ。
骨堂は古い建物です。その由緒は何とも言い難いの
ですが、左に見える石碑様のものは実はお墓です。
墓石が見えているんですよ。
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▲YAKUMAさんへ。
説明ではそうありますね。とにかく相当古いとは
わかっていましても、それをどう理解するか。や
はり600年という月日を理解するのは難しいです。
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▲tokoさんへ。
そうでしょうね。立春が過ぎましたので、頑張り
ましょう。昨日今日と少し寒さが緩みます。佐渡
南部は昨日ずいぶん融けました。
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▲siawasekunさんへ。
ありがとうございます。今日は一旦シリーズを休み
まして、雪の羽茂町の風景を紹介しています。
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、・・・・・・。
素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。
眺めて、心和みでした。
ありがとうございました。
昨日も、コメント&応援ポチに、恐縮です。
枝についている雪が 花のように見えて美しいです。
私の地区でも 屋根雪が落ちず心配しています。
道路や玄関先 車庫前はきれいにしていますが。
体を動かせるので いやだとは思わず作業して休憩をしては 1日に何回も雪の始末をしています。
東日本最古、600年ですか。
私には想像できない年月を過ごしてきている建物なのですね。
由緒有る方の建物でしょうか?
左に見える石碑は普通の方のものですか?
います。そろそろ雪も後半戦へと向かう時期。あ
る程度は覚悟しつつ、降ろしに戻らねばならぬほ
どにはと願うばかりです。
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▲つちやさんへ。
そうでしたか。このお堂は今回同様、以前の発掘
の時は近くで見ましたけど、その後少し離れた入
口からしか見ていないのでした。とにかくあの時
は古いお堂だなぁと思いましたが、今は少しは持
ちそうな雰囲気になっています。
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▲山小屋さんへ。
少なくとも南北朝以前からあった建物です。何し
ろ堂の下から出た遺物が南北朝のものでしたので。
いずれにせよここ蓮華峰寺は古刹というのにふさ
わしいでしょう。
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▲日本男道記さんへ。
誰がと言うのはたぶんわかっていないものと思い
ます。いずれにせよ少しは政治的か経済的力があ
るか、宗教的重みを持つ人でないと副葬品を伴う
ことは無いでしょう。そんなところですかね。
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▲yokosuka安人さんへ。
そうですね。金堂の雰囲気は格別です。姿形も
よいし、規模もそこそこ。さらには周囲に木立が
伴いますので良い雰囲気となります。
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▲紅さんへ。
ありがとうございます。先のことも含め屋根に上
がった際に、今回はほどほどで終えようと考えて
いました。腰のこともありますので、今回は無理
をしない。ただそれを前提に作業でした。
さて、埋葬者が誰なのか。これは謎です。時代的
には南北朝というところはわかっているようです
けどね。
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▲hirugaoさんへ。
雪を伴う風景は晴天のもとでなければモノクロに
感じられます。その雰囲気がまた良いでしょう。
実は撮影者もそれを意図しています。
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▲micoさんへ。
そちらの発掘現場の様に古代とまでは行きません
が、発掘に立ち会うって楽しいですよね。あの時
は出土した古銭を触らせてもくれました。良い体
験でした。
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▲ひろし爺1840さんへ。
ありがとうございます。屋根上で一時間。下で
一時間から一時間半。たいした仕事量ではない
ですが、それでも今は腰が重いです。やはり無
理は禁物です。ほどほどでやめておいて正解で
した。
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▲シクラメンさんへ。
そうなのです。思い出深いです。ほんの些細な
出会いから連れて行ってもらったのです。
さて、雪の方ですが、今週の水木金あたりでまた
ひとしきり山場が来そうなことを聞いています。
今週末は長岡へは帰れぬ予定ですので、心配と言
えば心配です。
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▲山ぼうしさんへ。
そうですよ。茅葺きなのです。新潟県最古の建造
物。小さなお堂ですが佐渡の自慢と言えましょう。
さて、よみですが、そうそう、「れんげぶじ」で
良いですよ。
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▲裕さんへ。
落書きも時を経ると何か文化財になるのかも知れ
ませんね。ただ、やはりそこには場とモラルを超
えるにふさわしい内容が必要でしょう。ただ落書
きは基本的には悪ですね。
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▲kawazukiyoshiさんへ。
ありがとうございます。風景で見ているよりは長
靴も履いていましたので大丈夫なんですよ。
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▲うーたまさんへ。
雪国の風景。全国にはたくさんの雪国があります。
色々な風景を紹介したいのですが、そのためには
時間の確保が必要でして..(笑)。取材をして
お見せしたい場はたくさんあるのですが、中々思
い通りには参りません。
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▲西恋おじんさんへ。
ええっ、ブラタモリに国分寺の国分寺跡が出たの
ですか。それは楽しみです。オンデマンドで見な
くちゃ(笑)。
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▲ディックさんへ。
骨堂はその積み重ねた歴史を誇り、金堂は建物と
しての威風を誇っているという感じですね。どち
らも雪が絡んでそれぞれの情緒も漂わせます。
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金堂を撮したアングルがとても素敵です。
先日NHKのぶらタモリで、わが市の国分寺をやってましたが、規模は日本最大ということです。
今は何もありませんがね。
骨堂は保存状態がとてもいいようですね。
いつも大変お世話になっております
今日はテレビで羽黒山の五重塔の屋根から
雪を下ろす作業を
拝見させていただき
雪国ならではの
貴重な歴史的建造物を自然から保護する大切さも実感できました
水墨画のような景色
梢の雪も
重たそうですね
貴重な御写真有難うございました
明日もどうかお元気で
ここに来るのも大変のようですね。
お気をつけて。
今日もスマイル
>僧たちが飛貫に貞和四年の年号を持つ落書きを残した・・・
以前イタリアの何とか云う聖堂の壁に落書きした学生が問題になったことがありましたね。
落書きというもの古くからの日本人特技?
飛貫という事は背伸びして届くところよりも高いと思いますので、落書き確信犯ですね。
被爆樹木に落書きするものがいると腹立たしく思ったものですが、(わたしは)まだまだ修行が足りないのかもしれませんね。
http://yutaka901.fc2web.com/page7gx21b.html
雪で一部しか見えませんけど茅ぶきなんですね。
それに新潟県下では最古の建物であるとのこと、凄いです。
ところで、蓮華峰寺は何故「れんげぶじ」と読むのでしょうね。
色々思い出もあるでしょう。骨堂も重要文化財ですね。雪の金堂の屋根が美しいです。今日は少し暖かいようですが又後半寒くなるようです。お気をつけてください。
屋根の雪下ろし、ご苦労様でした。
今年は雪が多く大変な様ですね。
忙しい中、鳥取燕趙園見学にお越し頂き、有り難うございました!
新潟県最古の建物だそうで、良く保存されてましたね。
骨堂について色々勉強させて頂きました。
('_')鳥取観光3日目の今朝は神崎神社初詣の様子を投稿しましたのでご覧頂ければ幸せます!
('_')来訪・コメントをお待ちしていま~す!
!(^^)!それではまた水曜日にお伺いします。バイ!バ~ィ!!
貴重な体験ですね。
「骨堂」いろいろ勉強になりました。
雪がふんわり写っていてマルデモノクロ写真のような雰囲気がいいですね。
やはり佐渡はこちらとは少し違うように思います。
先ずは無事お戻りになられたようで一安心です。
「骨堂」初めて目にしたお堂の名前です。
お釈迦様の仏舎利塔と違い、このお寺のゆかりのある人物が納骨されているのでしょうね。
説明文、こうしてご紹介頂けると有難いです。
初めから骨堂ではなくと記されておりますが、後に骨堂と改められたのですね。
雪で由緒ある骨堂に風格が出て居ますね
説明文読ませて頂きました
>金堂の屋根を見ています。・・・
こちらの金堂か貫禄が有ります
ここも雪で重みが出てる様に感じました
佐渡には色々と貴重な物が有るんですね
今朝も有難う御座いました
お寺さんを多く回らせていただきましたが、骨堂は、あまり耳にしませんでした。
調べてみたら、「火葬にした人の骨を納める堂。納骨堂」とありましたが、どなたのでしょうか?
仏舎利塔はお釈迦さんの骨でしたが。
かなり古い物のようですね。
先日ご紹介していただいた情報誌にもこの
蓮華峰寺が載っていました。
骨堂は「長い年月の風雨で材木の角が丸く
なっている。14世紀以前の建物である」と
紹介されていました。
国宝の骨堂は前方からまた後方からとカメラに収めました。
どこから撮っても絵になる骨堂ですね。
雪を戴いた金堂は大きくてカメラに収まりません。
金堂の前に大きな杉があったと思います。
雪を戴いた懐かしい金堂です。