地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

オンキヨー OS-270

2005年01月20日 07時04分49秒 | 趣味と管理人から
手元には真空管式のラジオが2台ある。うち一台はTRIOの9R-59D、そしてもう一台がこのOS-270。

 詳細はわからぬが、1960年代末から1970年代初頭のものと思われる。ソニーのソリッドステートイレブンなど、トランジスタラジオが各メーカーから出されている。時代の流れとしてはトランジスタ、そしてICを使用しての小型化、ポータブル化が進んでいく頃である。

 本機は、ヤフーオークションを見ていて何気なく入札してしまったものである。提供されている情報からすると動作するし、外観上も問題はないとのこと。人気がないのか、結局比較的安価で落札できた。

 山形からの嫁入りであった。届いてから接触不良の箇所があるのだろうか、うんともすんとも言わない。しかたなく、近所の電気屋に持ち込んだ。電気屋のオヤジ曰く、単なる接触不良。ダイヤル目盛り部分の豆電球が切れていたのと、ヒューズ切れもあったので交換したとのこと。

 簡単な修理のようであったものの、その費用は結局落札価格を上回った。なんか変な感じだがそれでもこれで無事完動品となった。ダイヤル目盛りと受信周波数の一致もよくなっているし、ドック入りさせて正解だったような気もする。

 どれが電源スイッチかもよくわからぬつまみが4つ並んでいるのだが、左からTONE、VOLUME、SELECT、TUNERとある。機能としては、電源スイッチをかねる高低音調整・外部入力切り替をかねる音量つまみ・中波(BC)と短波(SW)のバンドセレクト・同調ダイヤルということになっている。

 電源を入れても音はすぐ出てこない。真空管が暖まるまでしばらく待つ。真空管式は基本的に皆同じ。不便のようでこれがまた味わいというもの。じわじわと音がわき上がってくる時間は短くも真空管式ならではのものでよい。

 背後のむき出しの電灯線の切れ端に外部から取り込んだワイヤーアンテナを直結する。日中は地元の中波局のみ。夜間には県外の放送局が。短波もまた夜間には活発に受信する。新しい機械と比較するのはかわいそうだが、しっかりしたアンテナさえ付けてやれば十分実用に足る。

 音は何とも表現できぬが、時代を感じさせる。現代の放送も一昔の音を聞くような趣を与えてくれる。ジャズ、クラシックなどを聴くには良いかも..。夜間に部屋の電気を消してみると、怪しく光るマジックアイも良い。癖になりそうな操作と味わいがある。良い買い物をしたと思っている。

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