いよいよ英語など語学の勉強をする必要のない 時代が実現しそうな気配です。コンピューターの進歩で何時かは出来るだろうとは思ってましたが、案外早そうです。
取りあえずは英語とスペイン語だけのようですが、一つ実現すればどんどん広がっていくのも早いのじゃないでしょう か。
そうなると、今までは言語の障害による国家間の争いも克服され、憲法9条などというお題目の世界平和じゃなく本当の 世界平和も見えてくるかもしれません。
言葉さえ通じれば、後は、日本の素晴らしさも世界が認識してくれ、日本こそが世界の見本となるべきということも分 かってくれるのじゃないでしょうか。
その時まで、日本が再生して残っていればの話ですが。
WIRED.jpよ り 2014.12.20 SAT
最先端 の人工知能が、Skypeのリア ルタイム機械通訳を可能にした
先日発表された「Skype Translator」 のベータユーザーに、申し込みが殺到した。異なる言葉同士でも会話ができるというSFの ようなサーヴィスを実現したのは、機械学習、ディープラーニングと呼ばれる人工知能の分野における研究だった。グー グルに対抗するようにマイクロソフトが生み出した、「リアルタイム機械通訳」の背景とは。
Skype Translator preview opens the classroom to the world
「Skype」(スカイプ)のベータテスターたちは もう間もなく、映画『スタートレック』の世界から借りてきたような、新しい技術を手にすることになる。「Skype Translator」と呼ばれるSkypeの 新機能は、話した英語をスペイン語に、逆にスペイン語を英語に「通訳」してくれる。
(関連記事)Skype通 話でリアルタイム通訳が可能に
冒頭のデモヴィデオからもわかるように、これは驚くべき技術だ。基盤となっている のは、マイクロソフトの開発ラボで10年以上、密かに行われてきた研究だ。
マイクロソフトは Skype Translatorを 支える文章翻訳技術のいくつかをすでに運用していて、例えば「Bing Translator」 (Bing翻 訳)という翻訳サーヴィスを強化し、何十万ものサポート書類の外国語翻訳を推し進めている。「いままで発行されてい るなかで、最も大きくて、まだ手をつけ られていないインターネット上のアーカイヴのひとつは マイクロソフトの顧客サポート知識データベースだ」と、マイ クロソフト研究所の戦略部長であるヴィ クラム・デンディは言う。
しかし、翻訳サーヴィスの知能が意味するものは、もっと大きい。Skype Translatorは、「言葉」をとらえて「文章」に変え、その文章を翻訳 して、電話の向こうの人の言語の「音声」に合成する。その、声を認識をする部分、つまり会話を認識し文章に変える部 分は長い間、もっとも困難な対象だった。
しかし、音声認識はここ数年で大きく進歩した。Deep Neural Network(多数の階層をもった人工神経回路網)として知 られる、人工知能の研究分野の発展に大部分恩恵を受けてのことだ。
その背景には、2012年のグーグルによ る発表がある(猫のYouTubeビデオによる人工知能の学習)。そ の研究は直接的にはAndroid OSに搭載されている音声認識ソ フト開発を大きく後押しすることとなったが、一方でマイクロソフトは、密かにSkype Translatorの土台をつくっていたのである。
マイクロソフトはタブレットでの手書き文字認識を改良するために、「グーグルの猫 のヴィデオ」のほぼ10年も前から神経回路に取り組んできたと、マイ クロソフトの研究者、ジョン・プラットは先日『WIRED』に語った。し かし、Skype Translatorを実現に導いた 技術──どんな人の会話もきちんと認識できる能力──につながる仕事が始まったのは、2009年 の、ちょうどクリスマス前のことだった。
当時マイクロソフトは、カナダ・ブリティッシュコロンビアのウィスラーで小さなシ ンポジウムを主催しており、ト ロント大学のジョフ・ヒントンをスピーカーとして招いていた。彼は、人間の脳のニューロンを模した機械学習モデルを 開発した人物で、曰く、「機械は会話を もっと深く理解できるようになっている」というのだ。マイクロソフトはすぐに資金を出し、ヒントン氏のアイデアを最 新のグラフィカルプロセッサー装置で実 際にテストした。
テストの結果は驚くべきもので、音声認識の正確性が25パー セント上がったと、マイクロソフト研究所所長のピーター・リーは2014年 のはじめに語った。「われわれがその結果を発表すると、世界は変わった」。
マイクロソフトは世界を本格的に変える準備ができている。いままではSF世 界のものだったコミュニケーション方法、つまり、まったく異なる言葉や文化をもつ人々が直接、面と向かってコミュニ ケーションができるような方法を、これから提供できるのである。
先述したデンディ氏は、月曜日(年末までにはベータ版に移行できるとマイクロソフ トが公表したとき)にはもう、約50,000人がSkype Translatorのプリベータアクセスに申し込んでいたと言っている。さ らにその翌日には、キャンセル待ちの人数は2倍になった。
「人々はこれがコミュニケーションにもたらすであろう大きな意味について非常に興 奮している。どんどん盛り上がっているんだ」と彼は言う。
それにしても、とうとうここまで来たんですね。ここまでくれば、個人個人がスマートフォンのような端末を持って話す ことも可能になるでしょう。
凄い世界が来そうです!